【おもしろいの正体:25】おもしろい人は自分をおもしろいとは思っていない。
右脳と左脳
仕事で行うクリエイティブの場合、
人に評価されることで初めて
おもしろいが完結します。
そこがアートとの違い。
芸術は感覚で全てが成り立っている、
よく言われる右脳の働きですね。
一方で、
計算して組み上げるのは大切ですが
左脳だけで作ったものはつまらない。
右脳でつかんだ空気を
左脳で組み立てて右脳で
感覚的に表現する。
というすごく複雑な作業が必要です。
そこがおもしろいところだったりするんですが
バランスがむずかしいな~と思います。
この理屈と感情の両立みたいなのが
おもしろさの本質だと思います。
僕らはともすれば
感覚だけで走ろうとするし、
ビジネスでは理屈だけで
押し切ろうとすることが多い。
最近特に多い…。
今の時代ってもう一度その両立を
考えるべき時期なのかもしれない、
と思います。
計算と天然
と、ここまでが表向き。
教科書に書いてあるような話です。
しかし結局のところ、どこまで行っても
計算は天然には敵わない。
必ずその壁にぶち当たります。
以下は僕の経験談です。
おもしろい人ってどんな人。
結局、左脳が小賢しく作り上げるものは、
天然の強さには敵わない。
茶畑君は人に伝えるための工夫は一切なしで
それでも人の気持ちを動かしたわけで、
本当におもしろいものは、何もしなくても
伝わるし、機能するってことです。
第一回で、親戚のおじさんの
素朴なスピーチの話をしましたが、
感動させようとしなくてもするものにはするし、
それは技術を超えた力を持っている。
似た例で、
「不器用な父親の手紙」というのもあるね。
おもしろいは日常のどこにでも隠れているし、
それらはいきなり目の前にあらわれる。
そんな無自覚なものがいちばん強い。
僕らはそんな強敵に負けないものを
意識的に作んなきゃいけないので、
そりゃまあ大変なわけです。
そこが楽しいわけでもあります。
ということで初回の話に戻って
図らずも伏線回収みたいになったので、
このシリーズも一区切り、
ってことにしたいと思います。
おもしろさを作るテクニックみたいなことも
別の機会でお話しできたらなと思っています。
ありがとうございました♪
次からどうするかな…。
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