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言葉のことばかり【面接】

面接ってプレゼン

「面接」って嫌ですよね。
たぶんあんまり好きな人はいない。
買い物でモノを選ぶのは大好きだけど、
自分が選ばれるのはね。

だいたい「面を接する」って
なんか気持ち悪い…。
相手はたいがいおじさんなので、
あんまり接したくないです。

僕も就職のとき面接しました。
でかい広告会社だったんですが、
美大だったので作品持っていきました。
なので面接というよりはプレゼンですね。

作品はその場で作るのではなく、
事前につくってもって行くわけで、
そういう意味では緊張感はあんまりなかった。

しゃべる原稿を手に持って
部屋に入るようなものですからね。
それでその作品がいかにすばらしいかを
ツバ飛ばしてしゃべりまくるわけです。

当然、作品のうまいヘタはありますが、
今考えると、それよりも
その作品をどういう意図でつくっているか。
それをいかにヒトに伝えることが出来るか。
で、判断されていたような気がします。

もしいま、自分が面接官をやるとしたら、
そうやって選ぶと思います。
そのときも、ボクよりどう見ても
うまいやつが落ちたりしてました。

確かに運不運はありますよね。
ボクの場合は、その日の一番最後で、
面接官がすごーく疲れてました。
そのせいか、すごく気が抜けていて、
こっちもリラックスできました。後半は
ほとんど雑談してたような記憶があります。

プレゼンって面接

で、会社に入ってみるとこの面接を
毎日やるような仕事だったわけです。
それもいろんな会社の宣伝部のおじさんに。

ものを作るのは楽しいですけど、
それがヒトに受けてなんぼの商売ですから。
げーじゅつかじゃないですからねえ。

こういうブログなんかとは違って、
いま自分がつくったものを、
その場で相手に理解させなければいけない。
「おもしろいと思わなければ他に行って」
というわけにはいかない。

プレゼンの醍醐味は、若造が年寄りを
いかにだませるか。にあります。
うまくいくとそれは気持ちいいモノです。
面接もたぶん同じ。
「素直にじぶんのありのままを見せる」
では足りない気がします。

マウントの取り合い

今は自分の方が年寄りになっちゃったので、
逆に難しくなりました。
クライアントがほぼ間違いなく年下なので…。

最初から騙しに来てるみたいに見えちゃう。
面接官より年上が面接受けてるみたいなもの。
相手の気持ちになればよくわかります。

選ぶ方はマウント取りたいですよね。
こっちはこっちで
なんとかいいとこ見せようといろいろ言うので
なんか胸の張り合いみたいになる。
ゴリラがお互いに胸叩いてるみたい。

なので実はプレゼンって
若い人がやった方がいいんじゃないかと思う。
もちろん実力は見せないといけないけど
選ばせてあげてるって関係を演出する。

やっぱり人と人の関係なので、
人として選ばれるかどうかなんですよね。
だから自分が御しやすい人を選ぶ。
と言ってもダメな人はやっぱダメだし、
難しいよね。

熟年の人が再就職するときも面接するよね。
同じようなことがあるんじゃないかな。

ホントにその人の人とナリがわかるのは
雑談だと思うんですけどね。
テーマがあってそれについて雑談する。
受ける方はその人の人格がわかるし、
やる方はその企業の雰囲気がわかる。
そんな雑談面接がいいと思うんだけどなあ。

次回の言葉は「パン食い競争」です。

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