16bitセンセーション ANOTHER LAYERの別レイヤーについて
アニメの話です。ネタバレあるので注意。
シニアにも楽しく観られるアニメを紹介しようと思っているのですが、
ああ、これよかった、と思うときって終わるときなんですよね。
このアニメも最終回終わってしまいました。
すいません。(配信では見られるのでぜひ)
そんなに話題になったとは言えない作品なんで、
知らない方も多いですよね。
簡単にストーリーを紹介すると、
いわゆるタイムリープもので、美少女ゲーム全盛の時代のアキバに現代のイラストレーターがワープしてしまうという話です。
入口としては昭和の秋葉原が舞台なので単純にシニア世代が懐かしい、ってのはあるのですが、これは1枚目のレイヤーにすぎません。
クリエイターとしてはこの時代のゲーム制作の舞台裏が見られるので楽しいです。これが2枚目のレイヤーですね。だけどこれもまだまだ表面的です。
あとは見る人によって違うし、楽しめるレイヤーで楽しめばいいわけですが、シニアとして思うのは、これがやっぱり時間と年齢の話だということ。フリーレンもそうですが、このテーマって流行りなんですかね?
ひょっとするとどの時代でもある普遍的なテーマなのかも、とも思います。
今をどう生きるか。未来をどう生きるか。過去は何だったのか。
変わるものは何なのか。変わらないものは何なのか。
もちろん、若い現役世代にこそ大切なテーマなんだと思いますが、シニアからだともっと俯瞰的に見ることができて、少し違うレイヤーで捉えられる気がします。
ここからちょっとだけネタバレになっちゃいますが、主人公は時間を行ったり来たりするので、年齢が変わりません。周りのキャラクターはその時代を生きているので歳を取る。その関係性も変わるところもあれば変わらないものもある。
もうひとつ変わらないものとして、ものを作るということに対する思いみたいなもの。年齢や経験によってもちろん変わるんだけど、結局必要なのは「想像力」と「熱」で、これは時代や歳とは関係ない。実はこれが一番奥のレイヤー。テーマでした。
途中、物語のキーとして、エコーという未来人か宇宙人みたいなキャラクターが出てきて助けてくれます。急に突飛な展開になるので、ついていけなくなった人も多いみたいですが、この人たちが何なのか。
YouTubeなんかで感想言ってるのを見ると、未来の進んだコンピューターやAIなんじゃないかって言ってる人も多いですが、よく考えれば簡単で、エコーって反響ですよね。つまり世の中そのもの、お客さん、ひいてはこのアニメを見てる我々、ってことです。
クリエイターを導くのはそれを届けるべき世の中である。ってことで、実はすごく深いです。ここ気づかないと意味ないのになあ。って思ったりして。
まあアニメって面白いと感じればそれでいいので、自分のレイヤーで楽しめればいいんですよね。年寄りはおせっかいで困ります。
次は作品が終わる前にちゃんと紹介したいです。
ではでは