見出し画像

言葉のことばかり【いい天気】

おサカナくわえたドラ猫追いかけて
裸足でかけてくヒトを見かけたら、
…ちょっとイヤだ。

もう何年も何年も
何気なく聞いていたフレーズだが、
ふと、いくらなんでも常識がないだろう。
と思った。

だいたい、きょーびドラ猫に
サカナをくわえて逃げられる魚屋は
衛生上問題があると言わざるをえない。

きょーびの歌じゃないからいいんだ。
という意見もあるだろうが、
50年前とはいえそういう魚屋が
ごろごろしていたとも思えない。
そういう風景があっても
おかしくはない時代だったということか…。

買い物しようと町まで出かけて財布を忘れて
愉快だという神経が理解できない。
笑っているより反省するべきだろう。
みんなもお日さまも笑っている場合ではない。

猫を追いかけて裸足でかけていくヒトも、
財布を忘れて愉快に笑ってるヒトも、
今見ればちょっと(というかすごく)
危ないタイプのヒトだ。
もし包丁を持って追いかけているのを見たら、
通報すべきだろう。

僕がこどものころ、うちの田舎じゃ
買い物に行くくらいなら
だれも家にカギなんかかけなかった。

やっぱりお日さまが
笑ってる時代だったのかもしれない。
かといっていまさら、
歌の文句を変えるわけにもいかないしな…。

とりあえず最後に「今日もいい天気」で締める
そのポジティブさは残したい気もする。

途中に何があっても、
とりあえずいい天気なんだからいいよね。って
そのくらいの気分でいた方が楽だし。

小学校のころだったか、
ごまかすときに、🎵今日もいい天気〜って
歌うやつがいた。お調子者って奴ですね。
今日雨降ってんじゃんって
突っ込まれたりして。

考えてみれば「いい天気」って
晴れとは明言してない。
まあどう考えても雨じゃないとは思うが、
その人がいいと思えばいい天気とも言える。
いいかげんだ。

あ「いい加減」もどんな加減かわからない。

日本語ってそういうとこがある。
数値化して決めることを良しとしない。
あえてはっきりさせない。

そんな感じもいいよな。と
天気のいい日には思ったりする。

おサカナくわえたドラ猫に対処するため
路地裏に猫を追いつめて、
空気銃をかまえる真剣なサザエさん。
…それはそれでいただけない。

次回の言葉は「合せ技」です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?