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自分の力を試したい!在学中に起業を目指す明神さんの挑戦【在校生インタビュー】

こんにちは。地域を旅する大学 さとのば大学のnote編集部です。

さとのば大学の旅する大学コース(4年制)では、日本のさまざまな地域に1年ずつ暮らし、4年間を通して「マイプロジェクト」を実践しながら学んでいきます。

「マイプロジェクト」とは自分の関心を軸に、地域や身の回りの課題と掛け合わせて各自がテーマを設定し取り組むプロジェクト学習のこと。在校生は北から南まで15カ所の連携地域に留学しながら、各地で地域資源や課題を見つけ、それぞれにユニークなマイプロジェクトを実践しています。

今回の記事では さとのば大学3年生の明神さんに、さとのば大学に来るまでのこと、学生生活で何を学んだのか、そしてこれからの気持ちについて聞いてきました。

さとのば大学 旅する大学コース 3年生(2022年度入学)
明神 光竜(みょうじん・ひかり)さん
滞在地域:1年生 岐阜県郡上市→2年生 宮城県女川町→3年生 鹿児島県枕崎市

─そもそも明神さんが、なぜ「さとのば大学」を選んだのかを教えてください。

そもそものきっかけは、中学生の頃までさかのぼります。学校で起きたある出来事から友人関係に悩み、中2から中3まで不登校生活を送っていたんです。当時はとても悩んだし、ふさぎこみました。初めての大きな挫折経験でしたね。

当時のことを思い返して一番印象に残っているのは、心配してくれた先生や親の顔。見るたびに胸が締め付けられるような思いで、ついには「凹んでいる場合じゃない」と、吹っ切れたんです。「自分が前向きであることが周りをポジティブにする」ということに気がついた瞬間でした。

「ちょっとやそっとのことではへこまないぞ」という決意のような感情もあり、それからは前を向いて主体的に、そして直感的に物事を考えるようにしたんです。

ー中学生活での経験が、その後の進路にも影響するわけですね。

はい。当時、親身になってくれた校長先生のアドバイスもあり、高校は地元から距離はあるものの寮があって、校外活動や探究学習に力を入れている学校に進学を決めました。

その町には海外留学の補助制度があって、海外に飛び出して新しい仲間をつくりたいという気持ちもありました。コロナ禍でその夢は叶わなかったんですけどね。

でもその代わり、さまざまな活動に積極的に取り組み、仲間と出場した観光甲子園2021ではグランプリも受賞しました。

人前で発表するなど、積極的に活動してきた明神さん

ー挫折を糧に、前向きな高校生活を謳歌されたんですね!

いろんなことに一生懸命取り組み、表彰されることも多かったです。受賞すると、もちろんすごく嬉しいんです。でも、その結果は毎年塗りかえられて、過去の栄光になってしまうことに虚しさを感じるようにもなりました。

評価される機会も多かったという

自分の芯になる「実力」を身に着けるために、もっともっと冒険してみたい。そう思うようになったんです。

ーそこで、「さとのば大学」ですか?

実は、違うんです。僕が当時選んだ進路は、世界最難関とも称されるミネルバ大学でした。ミネルバ大学とは4年間で世界7都市を移動しながら学ぶ全寮制の大学で、合格率は2%未満とも言われています。

『世界を舞台に、自分自身の力を試しながら冒険できる』そんなところに惹かれたんですが、残念ながら受験結果は不合格でした。

そんなとき、進路担当の先生が「ちょっと似ている学校がある」と、「さとのば大学」を教えてくれたんです。

世界7都市という規模と比べるとどうしてもスケールダウンした印象を抱いてしまって、最初に聞いたときは全然乗り気じゃなかったんです。

でも開校から間もない新しい学校だからこそ、思いっきり挑戦できるんじゃないか。自分の行動力で道を切り拓けるんじゃないか。気づいたらそんな価値に魅力を感じるようになっていました。

ここで自分の力を試してみたい。そんな思いで、最終的に入学を決めました。

ーさとのば大学に入学して取り組んだことを教えてください。

一年目に暮らした岐阜県の郡上市では、郡上ならでは食材と地元高知のご当地パン「帽子パン」を組み合わせたら新しい特産品になるんじゃないかというアイデアが湧いて、オリジナルパンの開発プロジェクトに取り組みました。

とはいっても納得のいくパンを作るハードルは高く、苦労や失敗もたくさんありました。

地域の方たちから、サポートもたくさんいただきました。地域事務局のスタッフに地域でパン作りに精通している人を紹介してもらったり、地域の方向けの試食会を企画したりもしました。

結局、販売に至ることはできなかったんですけど、実際に作ったパンを美味しそうに食べてもらえて、そんな笑顔を見て「食の力で人を幸せにしたい」という気持ちが湧き上がってきました。

ーということは、2年生でも「食」が活動のテーマになったんでしょうか?

はい、2年生で地域留学した女川町では、「旅する郷土料理」というコンセプトで活動しました。

郡上の伝統料理「味噌煮」を女川で振る舞ったりしながら、『郷土料理が地域の橋渡しになる』ことができないかと模索しました。

また、女川に移住して来られてカレー屋をオープンした人がいて。自分のできることで何かお手伝いできないかなと思って、アルバイトをしながらSNSでの情報発信の仕事をサポートさせてもらったりもしました。

一から飲食店を起業した方の隣で働けるので、事業づくりや店舗運営のノウハウが学べて、めちゃくちゃ勉強になりました。

ーさとのば大学の講義は、地域での活動にどんな影響を与えているんでしょうか?

さとのば大学の講義は週に3日あり、すべてオンライン。講師や在校生たちと対話しながら学びを深めています。

1年生のときにはプロジェクト学習のイロハや地域資源を見つけるための視点の持ち方を、2年生になったらマイプロジェクトをより大きくしていくための方法論やアドバイスを、という感じで、その時々に必要なことを教わります。

ただ、講義で勉強したことを地域で実践するのではなくて、実はその逆。地域で暮らしながら得たことを講義に持ち込むことで、学びを言語化でき、必要なアドバイスを得て、より自分の中に深く落とし込めると気づきました。

何より、たった一人で地域に飛び込み走り回ることには、不安も付きまといます。講義はそんな不安を解消し、地域の暮らしからいろんなヒントを持ち帰っているんだ、着実に前進しているんだという自信にもつながっていますね。

地域に飛び込み一人で活動する不安も、オンライン講義で仲間と繋がることで解消できるという

ー3年生としての1年間が幕を開けました。これから実現したいことは何でしょうか?

4年生の春までに自分で事業を立ち上げたいと思っています。何をやるかはあえてまだ絞らずに、これからも地域でいろんなことにトライして、自分の可能性を広げたいですね。

今年は地域留学先に鹿児島県枕崎市を選びました。茶、カツオといった食材から地域コミュニティまで、ジャンルの異なる多彩な地域資源があり、魅力を感じたこともきっかけの一つです。

地域を駆け回りながら課題が何かを知り、そこから自分らしいマイプロの活動を生み出していきたいです!


■新入生が授業の学びを発表するオープンキャンパス開催!【6/8(土)】

今回のオンラインオープンキャンパスでは、通常のオンライン説明会の拡大版として、さとのば生による発表タイムも◎新しい学びの形、さとのば大学の学生の姿を見に来ませんか?

■暮らしながらプロジェクトを実践する、さとのば大学の学びのフィールドは全国各地

さとのば大学では、4年間1年ずつ多様な地域へ留学し、地域での様々な人との出会いや対話を通して自分自身の関心を探り、マイプロジェクトへと繋げて実践していきます。ぜひあなたらしさが活かせる地域を、見つけに行きませんか。

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