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【Learning Journeyレポート】高校教員のわたしが”地域での学びの旅”で得たもの

こんにちは。地域を旅する大学 さとのば大学のnote編集部です。

さとのば大学が様々な地域と連携しながら主催する地域留学プログラム「Learning Journey」。2泊3日の濃厚な地域体験、人との出会いを通して、自分を見つめる時間を過ごします。

このLearning Journey、高校生や大学生を主対象としていますが、実は学校現場で働く先生や、学び続けたい社会人のみなさんにもぴったりの旅なのです。
そして、社会人が参加するからこそ、高校生は社会人から、社会人は高校生から学ぶという多世代の学び合いが生まれています。

今回は、先日春休みのLearning Journeyにご参加頂いた現役高校教員、佐々木まりあさんに体験談を語って頂きました!

佐々木 まりあさん(ワオ高等学校 英語教諭)
さとのば大学が高大連携協定を結ぶ連携校の1つである、ワオ高等学校に所属。春休み・GWのLearning Journeyには生徒の方も様々な地域にご参加頂き、その学びを学校内でも共有してくださっています。




今回、Learning Journeyに参加した理由を教えてください

ワオ高等学校では、様々なプログラムに参加することで「社会経験値」を積むことを目指しています。地域をフィールド学ぶLearning Journeyでは、地域の風土や魅力を通して"探究すること"について様々な視点を持てると考えました。また、今後様々なアプローチで地域の魅力を知り探究していく参考になればと参加を決めました。
また、生徒だけでなく教職員も積極的に参加することが、共に学び合うことにもつながると考えています。

なぜ石川県加賀市を選んだのですか?

ー春休み・GWのLearning Journeyは、7地域/10回の開催でしたが、数ある開催地の中からなぜ加賀市を選んだのですか?

石川県加賀市のプログラムには、普段自身が生活している中では感じられないものが多くあるのではと考えました。
特に、限界集落である人口1人の村でどうやって1人で生活されているのかというトークセッションには興味をそそられました。
チラシにもあった”探究と表現”というテーマがとても印象的で、加賀市の中学校で探究学習の講師をされているコーディネーターの佐竹さん(株式会社Root-N)についても興味を持ったのも理由の一つです。

限界集落を守り続ける最後の住人に集落を案内してもらいました。

Learning Journeyで最も印象に残った出来事は?

ー2泊3日の中で、たくさんの出会いやプログラムがあったと思いますが、印象に残ったシーンはありますか?

初日に集合した後、古民家のコミュニティスペースに集まり、現代舞踊家の方による表現ワークショップを体験しました。いつも当たり前と思っていることを捉えなおす、面白いワークでした。

寝そべっているのは「起き上がる」にフォーカスしたワーク

それから、初日の夜にかけて個人の探究マップを作りました。参加者それぞれが、何を探求テーマとして生きているか、それを可視化しシェアします。自分の探求テーマを持ちながら、出会った人々の探求テーマも聞いてみる、そこからの気づきが生まれるという、まさに”探究と表現”の旅でした。

みんなで探求マップをシェア

印象に残ったことで言うと、初めての土地での”偶然の巡り合わせ”には驚かされました。というのも、車で移動中に農作業している若者の畑を通りかかり、コーディネーターの佐竹さんにご紹介頂いたのですが、まさかその方が地元の学校の後輩でつながりのある方だったのです。関西から移住して、フリーランスとして働きつつ農業を営んでいるというのです。同じ地元出身の方がこうやって地域で挑戦していることに出会えたのも印象に残りました。

ー偶然の出会いの重なりが旅のおもしろさを生み出すのですね。

参加してみて、ご自身の変容はありますか?

さとのば大学で大切にする力の一つである『自分自身の言葉で話す力、伝える力を身に着ける』を特に意識していました。感じた事を自分の中で完結させず、相手に伝わるまで自分の言葉で伝えようと努力するようになったととても感じます。

道端で”偶然の出会い”も旅の醍醐味

Learning Journeyでは、事前事後のオンラインセッションを通して旅の目的を明確にし、また振り返りを通した気づきを言葉にして伝えあいます。さとのば大学で身につける力として大切にしているコンピテンシーに基づいて、旅の学びを言語化し、それぞれの変容を生み出します。
https://satonova.org/curriculum

教員の方にとってLearning Journeyに参加する価値は?

ーLearning Journeyは毎回数名の教員の方がご参加下さり、高校生・大学生とも混ざり合いながら、ご自身も一人の参加者として学びの旅を満喫くださっています。佐々木さんにとってはどんな価値があったのでしょうか?

インターネットで調べたらなんでも出てくる時代です。画像検索してみると、現地に行ったような、そんな感覚になるのもオンラインのいいところですよね。
一方で、人に直接あう、現地に赴き話をする・聞く。興味を持ったことに関しては質問する、という行為の意味を再確認し体感できたことが大きな収穫でした。

ー地域にあるのはリアルな人々の暮らし、日常。その裏側にある想いや話を聞いてみる、一歩踏み込んで質問してみることの意味を体感されたのですね。

Learning Journeyはどんな人におすすめしたいですか?

様々な人・土地・世界観や価値観に出会えるLearning Journeyを、通信制で自由な学びをしている本校(ワオ高校)に通う生徒はもちろん、中高生、教職員等幅広い年代の方々におすすめしたいです。

個性豊かな旅の仲間と、宿泊した古民家前にて(佐々木さんは中央)

さとのば大学の地域留学体験プログラム「Learning Journey」は夏休みも大型開催予定です!5月末~募集開始に向けて準備を進めています。
どうぞお楽しみに!

■暮らしながらプロジェクトを実践する、さとのば大学の学びのフィールドは全国各地

さとのば大学では、4年間1年ずつ多様な地域へ留学し、地域での様々な人との出会いや対話を通して自分自身の関心を探り、マイプロジェクトへと繋げて実践していきます。ぜひあなたらしさが活かせる地域を、見つけに行きませんか。

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