”大学院”ってどんな所? -教育大学院生のポジティブな話-

こんにちは ”ます”です

前回 ネガティブな話をしたので今回は院進して良かったことを中心に書いていきたいと思います!

自由度の高い講義・実験

まず 講義・実験ですが 基本的には各教授の専門を中心とした内容になります
所属が理科だったため”物理・化学・地学・生物の各分野””理科教育”の中から必修及び選択履修科目を受講していきます

学部の講義と少し違うのは 人数が少ないことを前提に

講義テーマと各自の専門分野が関連しそうな内容について要約して発表
本を章ごとに分担して各自が発表(いわゆる輪読)…etc

このような学生が中心の形式をとることがほとんどでした
学生が調べたいことを自ら主体的に調べるようなアクティブラーニングを
意識しているのだと思います

実験を行うものでは 学会発表を最終目標として
どのようなデータを取れば良いか実験系から考えたり
文献調査や考察のディスカッションをしたりしました
この辺は院生ならではだったと思います
卒業研究を経て ある程度の力がないと検討もできませんから

深い教材研究

修士課程の必修では各教科ごとに教育実践を行います
協力校の中学校に出向いて出張授業をするというのを毎年行っています

M1とM2では 担当教授が変わるため2年間の中で
2分野の内容を研究することになります

所属大学では 協力校が中学校のみでしたので
中学生を対象とした授業を1年間かけて作っていました

M1では物理分野で「光の屈折」に関する内容で,
M2では地学分野で「CO₂増加と海洋酸性化」に関する内容でした

卒業研究よりも専門的

大学院生の生活の中でメインとなるのは修士研究及び論文です
私がどんなことをしたかについては過去記事を参考にしていただければと思います

入学前に修士研究のテーマを事前に相談
それを2年間の中で検証していくことになります
私の場合 1年目でテーマ変更を余儀なくされましたが
そういったことも当然起こり得ます

生物分野では 扱う生物種を変えることは難しいこともあります
様々な下調べをした上でバックアッププランをいくつか用意していたこともあり
何とか乗り切ることができました
ただ プランの綿密さがなかったためかなり苦労しました

さて「専門性」という言葉についてです
研究内容はどちらも”新規性”が求められます

私の所属していた研究室のボスは
探求は
既知の事実を自分のテーマに合わせて調べたり追実験して検証したりしていくこと研究では
未解明の内容を扱い 科学の発展に寄与する内容であること
と 違いを説明していました

これに関係して修士と学部の研究では求められていることが大きく違います

学部の研究では十分な結果や考察が得られてなくともパスすることが可能です
したがって 内容としては探求でも提出してしまえば単位が得られます

しかし 修士の場合は結果・考察が妥当であることを証明する必要があります
例えば 得られた結果を先行研究の知見と合わせて考察し 研究結果はどういう新規性があるのかを吟味しなくてはいけません

「研究ってそういうモノでしょ?」と言われればそうなのですが
教育学部と理学系の学部とでは卒業研究の位置づけに乖離があるかもしれません
(これまでに聞いたことがあるのはそういう内容が多かった)

研究の中で得たスキル

研究費などの影響もあると思いますが
理学系の学部で扱うような機器は基本的にないので
研究室のボスが獲得している研究費等によっては
突き詰められないまま終わる研究しかできない可能性もあります

これについては私も頭を悩ませました
外部の研究室と共同して実験をしたり
他学の先生に教授してもらうことも可能ではあったはずですが
ボスからの紹介無しに突然アポを取ることは失礼に当たります

よって もっと知りたい・実験したいという思いが叶わないこともあるでしょう

しかし 私はこれをポジティブな障害と捉え
学校現場でも継続できるような実験系を組んで研究を行いました
中高生ができるような写真撮影や試薬処理を中心にして
今後は中高生と共に実験をしていくことを売りにしました

勿論 測定・解析方法は先行研究を参考にしました
知識も最新知識を収集するために 英論を中心に読んでまとめました

英論を呼び始めた当初は読むのにかなりの時間を要していましたが
慣れると2・3日で1本を読み終わることができるようになりました

終わりに

内容が散らかってしまいました
困難もありましたが 得られたスキル 考え方 研究の手順…
修士に進学してポジティブな要素はいくつもあります

総じて 進学して良かったと思うことはいくつもありますが
進学を迷っている方は是非 進学をオススメします

自分なりに2年間で取り組むテーマに基にして研究室を選べば
充実した修士生活を送れるのではないかと思います

私ももう一度別分野での進学ができないか考えています
しばらくは資金集めをしながら考えていければと思っています

では 今回はこの辺で
”ます”でした!