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”大学院”ってどんな所? -教育大学院生のネガティブな話①-


こんにちは ”ます”です


早速 標題についてです

私は2020年(2019年度)の3月に大学院修士課程を卒業します
半ば 親類の反対を押し切ってまで大学院に進学したのですが
学部生時代と比べてかなり辛いと感じることが多かった2年間でした


教育学部卒 教育学研究科大学院卒の私が感じた大学の「学部生」と「大学院生」の違いについて 過去を振り返りながらまとめてみようと思います


現在 大学院に進学するか迷っている学部生
高校を卒業して大学に進学する新大学生
既卒だけど新たに学びたいことがある社会人の方 の手助けになればと思います

※教育学研究科といっても 教職大学院とは体系が異なる課程(専修課程)のため ちょっと特殊なケースです


大学院進学の経緯


簡単に大学院進学に至った経緯を説明します

教育学部を卒業することが決まりつつも就職先が決まっていなかった学部4年の年末年始
所属していた大学の大学院二次募集があることを所属していない研究室の教授から知らされました

元々 進学したい気持ち講師として働きたい気持ちが半々だった私にとっては
願ってもないチャンスだったのですが 親からは「本当にいいのか?」ということを何度も聞かれました

親も不安があったのか親戚からも連絡がありましたが 必ず卒業後は就職することを約束して入試を受けました

定員に満たない状態での入試だったため 専門の筆記試験と面接を通過し 無事に大学院の修士課程に入学をすることができました

専門性の研鑽,新たな知識・技能の習得,研究への本格的な取組み

胸を躍らせて入学式を迎えたことを今でも覚えています


苦悩 -人的関係-


大学院の授業といっても教員免許の専修免許状を取得するための講義・実験があるだけで修士論文研究がほとんどの時間を占めていました

入学前からおおよその研究の方向性については教授とも話しており
学部とは違った内容かつ教材開発をしていこう ということで話が進んでいました

研究は学部から行ってましたが 研究手法やまとめ方についてはまだまだわからないことだらけでした(現在もわからないです…)

自分の時間が多くなり 自分でPDCAサイクルを回し続けることを意識して2年間を過ごすつもりでいました


しかし 1年目でその計画が崩れることになりました
元々 過度の干渉をしないことを貫いていたボスが学生を完全に放置するという事態になったのです

ボスは学部時代の担任だったこともあり 4年間を通して面倒を見てもらっていました
研究者としての経歴も優れたものがあり 信頼に足る人だと思っていました
ただし 近年の理学的な研究は無く研究費を獲得していない状況でした


お互いにわかっていることが増えていると私も慢心していたのでしょう

学部4年の時と同じ様に報告書を期限より早めに出して何度か添削をもらうことを望んでいましたが 忙しいからという理由で1ヶ月以上返信がないこともありました

しかし 私は学部時代にボスから「他人に忙しいことを伝えることは良くない」と言われていました
言ってることとやってることが違う

こういったことが他にもあり 積み重なって私自身イライラすることが増えました

なぜこちらの意図が伝わらないのか?
こっちは一生懸命なのにボスは職務怠慢ではないか?

そういうことを考えるうちに研究室に行くのが嫌になりました
ボスとの直接の会話も減り メールでのやりとりも滞り 報告書の添削も返ってこない


そして 決定打になることが起こりました

報告書を提携先に提出するということが提出9日前に突然知らされ とりあえずデータと簡単な文章を添付してボスに送付しました

すると簡単な修正を求められたので内容の確認を取ったのですが 質問と違った返事が来ました
あぁ 伝わらなかったか…しかし時間がない…

仕方なくボスに先方への説明で補足してもらいたいという旨のメールと共に自分なりの解釈で修正して再送付


提携先とボスの打合せが終了した翌日 長文のメールが届きました

内容は 添付した資料をそのまま先方に見せたところ

"何を示しているかがわからない"
"どう評価しているのかわからない"

さらに 指摘の中では「私が指摘したようことが修正されていなかった」という趣旨の記述もありました

もう 何がなんだかわからないくらいの苛立ちと情けない気持ちでいっぱいになりました
自分はどうすれば良かったのか 卒業間近の今でもわかりません



そんなこともあり ボスのことを信頼することができなくなりました

学部から修士に上がったのだから今までと変わらないサポートを得られると慢心した結果がM1の秋に顕在することとなりました

1年後 あの時はやる気がないように見えたよと言われ苛立ちが再燃したことは言うまでもありません


ボスが学部時代に修士に行くか相談した際 ラボ見学をする際には次のことを確認すると良いと言われました

「研究室のルール・方針を確認すること」
「研究内容はどういうものか確認すること」
そして「院生から研究室の様子を聞くこと」

「院生から研究室の様子を聞くこと」はボスの経営に対する印象や人柄を見るためだということです

私が誰かに研究室の方針を伝えるとすれば一言「放任」と伝えています

そして ボスの経営や人柄についてはかなり重要なウェイトを占めていることを学びました

やる気だけではどうにもならないことがあり 支えてもらえる環境が重要だと思いました