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【本について】Day192

タイトル
:TIME SMART(お金と時間の科学)


著者
:アシュリー・ウィランズ
出版社
:東洋経済親報社  2021

読書記録:Day192


【なぜ、”タイムスマート”が大事なのか】

・文化が時間の持つ価値を抑え込んだ



・リモートワークの増加
で、今よりも時間に対する戦略が大切になる。


・リモートワークをしている従業者は、時間を節約できていない。むしろ増えている。


・テクノロジーとの絶え間ない接続、単純緊急性効果で緊急な課題よりも重要な課題を優先することが以前にまして大切になっている。


・精神保健上の問題に起因する生産性の低下

 1000人の従業員がいれば、200人が気持ちの落ち込みを経験。6400日分の労働が失われる。


・世界は空前のタイム・プアに陥っている



 アメリカは、タイム・プアのストレスのせいで、医療制度は1900億ドルもの出費を強いられている。


・全てを犠牲にして仕事上の成功を追い求めると、やることがあり過ぎて時間が足りないという感覚を生むだけで、その解決にはならない。
そのような暮らしをしていると、更なる災難を生む(うつ、肥満、孤独、利己主義・・)


【現状
】パラドックス

・お金を優先することで不幸になっている
・「より安く」を追い求め、時間ロスしたり、疲労を招いている
・より富を増やすために働き、精神的疲労、身体的疲労を招いている

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【著者の主張】


・時間こそが本当に最も貴重で限られた資源である

・タイムプアに対する取り組みの必要性
・時間管理は、国が取り組むべき問題
・時間的インセンティブを
・個人が時間に対する考え方を改めることが、社会の豊さにつながる
・マネー・イズ・タイム(金は時なり)


・時間優先は、自己中心的ではない

・地域社会、世界全体の幸せに貢献する

【幸せになるための時間戦略
】

時間をどう考えるか?どう評価するか?
(心理的問題)



タイムリッチとタイムプアー

■タイム・リッチ
あらゆる経済階層の人に望ましい影響をあたえる 
他者を助ける立場に立てる
自分の時間を自由に使えれば、自分にとって大切な目的や人々のために時間を使える
タイムリッチであれば、他者を助けやすいという実験結果もある(よきサマリア人)


■タイム・プア

* 幸福感が弱く、生産性が低く、ストレスが多い、運動することが少なく、脂肪分のお多い食品を摂取し、心臓疾患になりやすい

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(原因)タイム・トラップ

* 自律性のパラドックス
* テクノロジーのおかげで、時間が節約できるが、時間が奪われもする
* タイム・コンフェッティ(時間の紙吹雪)・・ 中断
テクノロジーのおかげで、認知機能に負荷がかかり、余暇が寸断されて、ストレスを発散したり、幸福感をえたりするような活動に没頭できない
* 「時間よりもお金を優先」(お粗末な選択)
* 富が増すにつれて、タイム・プアになる傾向がある
* 仕事のデジタル化
* お金に対する文化的執着
* タイム・リッチになる上では非生産的なかたちで自分のお金を守ろうとする
* アイデンティティ
私たちのアイデンティティは、かつてないほど仕事と結びついている(ワーキズム)

* 手持ち無沙汰嫌悪
実験結果: 多くの学生は、ただ一人で考え事をしているよりも、軽い電気ショックを自らに与えることを選択
* プランニングの誤謬
* 未来の方が今より時間があると思ってしまう
* タイム・プアを感じているアメリカ人80%


【テイラーとモーガン】



■テイラー
* お金よりも時間を大切にする人
* もっと時間を手にするなら、喜んでお金を犠牲にできる。
* 収入は減っても、勤務時間が短いほうが、長時間働いて収入
を増やすよりもいいと思っている


(タイムスマートになるメリット)
幸福感が増す
社会的つながりが増える
人間関係の満足感が増す
仕事の満足感が増す 


■モーガン
* 時間よりもお金を大切にする人
* もっとお金を手に入れるためには、喜んで時間を犠牲にする。
* 長時間働いて収入を増やす方が、勤務時間を短くして収入を得るよりも良いと思っている


【タイムリッチになるために】



* 自分のデフォルトを知る
* 自分の時間を記録する
* 時間を見つける
* 時間に投資する


【タイムリッチになるためのマインドセット】

* 時間は少なくともお金と同じくらい重要である
* 大切な決定を下す場面になったら、自分の価値観を思い出す
* 何日、何週、何ヶ月、何年にも渡って以前より多くの時間を手に入れられるような周到で、戦略的な決定を下す


(戦略)
* 「なぜ」を問う
* ゆとり時間を許す
* 自分のカレンダー・マインドセットを知る
* 意図を持つ
* アメとムチを使う
* デフォルト設定をする
* 単純緊急性を見極め、それと闘う
* プロアクティブタイムを生活に組み込む
* プロアクティブタイム
* 重要だけれど緊急ではない仕事(または余暇)のために時間を確保しておく

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【響いたメッセージ
】

・決意を固めて、やるしかないのだ



・時間は「貨幣」、ただ把握は難しく簡単に無視される



・「どうしてこんなに早く、こんなに遅くなってしまったのか?午後になる前に夜が来てしまうとは。6月になる前に12月が来てしまうとは。全く、時は矢のように過ぎ去ってしまった。どうしてこんなに早く、こんなに遅くなってしまったのか?」ードクター・スース



・「将来時間ができて・・・」その将来はやってこない。今のままでは。



・自分にどれだけの時間が残っているか誰も知らないことで起こる
50歳の人、60歳の人、70歳の人は働き続け、人生の目標を先送りし、死ぬまでにしたいことリストの項目を、毎年「来年」に回し、その挙句、時間を使い果たし、棺桶の内側を未使用の航空券で覆い尽くすハメになる


【タイムリッチになるための大切な問い】



Q 長期的に何を大切にするか?

Q なぜ、お金より時間を優先することが、自分にとって大切なのか?


【アクション】


より、時間にフォーカスした働き方をする

自分にしかできない仕事に集中する

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