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あなたはお金が好きですか?


【今日の読書旅】Day123

投資家が「お金」よりも大切にしていること

藤野英人 著  講談社 2013年


お金とは?
お金を使って、何をするか?
お金を通して、何を考えるか?


お金を考えることは、まさに人生を考えること


ペットボトル百五十円の背後には、何百人、何千人、何万人もの人たちが見える。


私たちと”つながる”社会が、そして世界が見えてくる。


ただ、減っていくお金だけにフォーカスして、使ったお金の背後について考える時間を持たない(感謝しない)のは、なんてもったいないことだろう。


感謝を持つことができれば、単なる物々交換で終わることなく、受け取ったサービスからそのものの価値以上の価値を享受できるはず。


❶[3セレクト]


①投資の目的とは?


著者の考える投資の目的は、「世の中をよくして、明るい未来をつくること」 

最大のお返しとは、”明るい未来”のこと。


会社やビジネスに投資することは「直接的に、世の中をよくすること」であるし、自己投資も「間接的に、自分を通して世の中を良くすること」。


当然、消費をすることも投資であれば、選挙で一票入れることも投資。

多くの日本人は、投資といえば、お金の話だと考えているが、投資とは、「明るい未来をどう作るか」という話で、「社会と向き合う」社会的な行為。


私たちは、「お金」を通して、もっと社会のことや自分の人生を立体的に、奥行きのあるものとしてみなければならない。


②投資は、「お金」ではなく「エネルギー」のやりとり 


「投資」とは、今この瞬間にエネルギーを投入して、未来からのお返しをいただくこと。


「お金」ではなく「エネルギー」をやりとりするのが投資。


エネルギーの中のひとつがお金であって、未来からのお返しの中のひとつがお金。


「お金とは何か」「会社とは何か」ということについて学んでいる今この瞬間。


この事実も「あなたが投資家である」ことの大きな証拠。

本を読むということに、エネルギーを投入している。そのお返しとして得られるものには、「知識を得る」「視野が拡大する」などがある。


お返し=お金とは限らない。

本で得た知識や視点が、今後得られる知識・視点・経験などと結びついて、その時にはじめて何かを理解したり、見えている世界が変わるかもしれない。


投資には「未来からのお返し」がある。

エネルギー=情熱×行動×時間×回数×知恵×体力×お金×運(お金はひとつの側面に過ぎない)


ボーッと本を読んだり、ボーッと授業を受けているだけでは、費やしているエネルギーが小さいので、お金と時間だけかかって、特に何も残らないかもしれない。


③本当の安定とは、「成長し、変化すること」 


良い成績を収めるための秘訣は、「成長する真面目な会社」に投資すること。たったそれだけ。


著者の運用するファンドにはマイナーな会社の株がたくさん含まれている。

 
多くの人は、「そんな会社の株をもって、危険じゃないんですか?」というが、本来、「成長にかける」ことが、いちばん安全で、リスクが低い。
個人レベルでも、「成長にかける」ことがいちばん安全な道。


真の安定とは、変動・変化しないことではなく、変化と向き合い、変化をチャンスと捉え、変化を望んで、実際に動くこと、要は、変化こそが安定。


+1:あなたはなぜ、「行動」できないのか?


日本人が、現金や預金をして「死んだお金」を自分の懐に溜め込んでいるのは、変化に向き合う力が弱いことを強く物語っている。

上がることもあるけれど、下がることがあり得る株式投資より、ほとんど増えないけれど、使わない限りは減ることはない銀行貯金のほうが心地よい。「減る」「失う」恐怖が勝ってしまい、自分のお金を1円も減らしたくない。


❷[マイエピソード]

 
生活やビジネスの中心が「お金」で、お金ばかりに囚われてしまうのは、とてももったないことだと思います。
自分の経験ですが、お金から意識が離れた時にいろんなことがうまくいくのは偶然ではない気がしています。推測ですが、意識が離れることで、アリの視点から鳥の視点になることができ、その結果、循環を意識でき、貢献の範囲に目が向くようになるからだと思う。


❸[今日からのアクション]


時間でも、体力も、お金も価値ある場所にどんどん投資して循環させる


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