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日常を生きる少女

今日は久々に夫が出社日だった。どうしても会社でコードを書かないといけない事情があったのと歓送迎会が重なったのだ。朝いつもラジオ体操をする夫をダイニングの椅子から眺めながら、椅子に座ったまま私もラジオ体操をする。「さとみんちゃんと立って本気でやりなよ」と言われるも、私はだらだらとラジオ体操を進める。そして玄関で行ってらっしゃい、気を付けてねと言って夫を見送る。「気を付けてね」という言葉をかけると事故にあいづらくなるという研究結果がどこかの研究機関からでているとかいないとか。夫が出ていった玄関で、ふと自分の香水をつけようと思い、つける。私はこの香水を中学生のときから愛用していて、それには深い理由があるのだが、ここでは省略。いい香りだ。そして昨日は4時まで眠れなかったので、寝不足で疲れた身体をベッドに預ける。

そこから2時間くらい寝て、また起きる。友人と電話をして、ライティングの仕事をこれからも続けていこうか迷っているという話をする。友人は将来設計をしっかりしているように見えて、素直にすごいなぁと思う。途中で別の人から電話がかかってきて、通話は打ち切り。

今日は訪問看護の日だったので、看護師さんを家に迎える。「毎日眠いんです」とひたすら伝える。「どうしようもなく困っています」と言いながら、申し訳ないのだけれど早く帰ってくれないかな、そしてまた眠りたいと思う。もう一人の看護師さんが異動で東京に行ってしまうので、次回は新しい看護師さんを一緒に連れてきますね、と告げられる。

ひと眠りして起きたら、18時前だった。ここで少しテンションが上がって、「お酒でも飲もうかな」という気分になる。夫もいないし、暇だし、誰か話してくれる人はいないかなとTwitterに呟いたり友人にLINEをしたりする。本当はゆっくりひとりで書き物をするつもりだったのだけれど、そのことをすっかり忘れていた。お酒が回ってしまって頭がぼんやりして文章を書ける状態ではとてもじゃないけどなかった。「今」話せる友人があまりにもいなさすぎて父にワン切りをする。時間が空いていたら父も返答するのだが、父からの返答もない。すると一人の友人からLINEが来る。どうも元気がないらしい。理由を聞いてみるとどうも自分より年上の男性につきまとわれているとのことだった(友人も男性)。あまりにひどいようだったら警察に相談するといいよと念押しして電話を切る。私も東京で入院していた時に連絡先を交換した男性からいまだにしつこく何度も何度もInstagramやTwitterのフォローがくるので、その都度ブロックしている。正直言って、怖い。

もうすぐ夫が帰ってくるだろう。今ナンバーガールのライブ盤を聴きながらこれを書いているのだが、正直に言うとここに書いた日常なんて本当にどうでもよくなるくらい、いいアルバムだと思う。いや、彼らからしたら、「日常を生きる少女」こそが大切で、価値あるものなのだろうけれど。

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