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「烏の緑羽」(と、Clubhouseの話)

阿部智里の八咫烏シリーズ最新刊、「烏の緑羽」を読んだ。
(なぜアイキャッチ画像がきゅうりなのかは、物語を読んだひとにはわかる。)

やはり、おもしろい。
安定のおもしろさ。

しかし、前巻の最後、それで、それでどうなる??と思ったところからは、一歩も話が進まなかった。
むしろ時間を遡っている。

そして、第二部の今後のために、伏線いろいろ張り巡らしてるんだろうな、という印象で、まったく終わりどころか、物語が本格的に動き出した感さえ見えない。
まだまだ序章の段階だと感じる。

でも、最後が私好みの終わり方だったし、今回は登場するのがあまり二面性のないキャラクターばかりなので、気楽に読めた。

物覚えは良いほうだと思うけれど、まず1年に1冊しか進まない上に、第一部完結のあと第二部が始まるまで3年ほどブランクがあったので、細かい伏線なんて覚えていない。

第一部で私がいちばんおもしろかったと感じる(しかしうっすらとしか覚えてない)、「空棺の烏」で出てきた脇役たちが主要キャラとして出てきていて、やはり、時間を見つけて最初から通して読んでみたほうがいいのかも、と思い出した。

前回の記事で書いたように、第1作めが良くも悪くも問題作だったので、デビューから10年経って「ぜんぶ読み直してみようか」と思えるシリーズになってくれたことが、なんかただただうれしい。

私に物語世界で存分に遊ぶ感覚をふたたび与えてくれて、ありがとう、という気持ち。
うふふ。

✳︎             ✳︎

話は少し変わるのだが、奇跡講座つながりのお友だち、みわこさんが地元で、角田光代訳の源氏物語を読む読書会に参加されていて、それがとっても羨ましかった。

いいなぁ〜って言ったら、「えりこちゃんが読書会開けばいいじゃない」と言われたが、どうせ古典を読むなら、私などより知識の深い方々の注釈や蘊蓄付きで参加したい。

児童文学作品でオンラインで開いてみるのはどうかな?とか、ときどき思ったけど、うーむ……と考えてしまう。
児童文学ならなんでも良いってこともないしねぇ。

そんなふうに、ここ数ヶ月つらつら考えていて、でも今回「八咫烏」シリーズを続けて読んで、「やっぱり、おもしろい!と思ったものについて、あれこれ語り合う場があると楽しいのになぁ」と思った。

それで、需要があるのかさっぱりわからないけれど、物語などの話をするためのクラブを、Clubhouseに作ってみた。

さて、これほんとに始動するかわからないけれども、あらかじめ早めに「この本について話します」という本を挙げておき、ネタバレありでお話しする、というのはどうかなぁ。

実現するかなぁ。
まず、その本に興味があり、ネタバレがイヤなら、すでに読んでる状態でご参加いただくことになるから、けっこうハードル高くなるかしら。

とりあえず、今後、話したい内容の物語があれば、お知らせします。
興味のある方は、ぜひクラブにご登録ください。


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