鏡の中のアムリタ

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最近の記事

5月16日 現実を補完する 想像の力

うどんを食べに行った。 その時一緒にいた人が 今なんか 深夜に香川の うどん屋でうどん食べてる気分になった。 香川 なんて行ったことないけど。 と唐突につぶやいた。 そう言われると私も ついつい そんな気分になって なんだか ただ仕事終わりにうどんを食べに来ただけなのに まるでうどんのためだけに 香川まで旅行に来たような そんな気持ちに なった。やっぱり 香川 なんて行ったことないのに。 きっと何かで そういう話を聞いて もしくは何か 本で読んで 想像を したことはあるん

    • 5月12日 損することで得すること それに慣れること

      疾病利得という考え方がある。 自分の障害や病気によって 利益を得ようとする考え方だ。 簡単に言うとそうなんだけど これにはちょっと切ない事情もある。 支援してる人と 病院に行った。そこの先生は 精神科医には珍しく本人と かなり 突っ込ん だ話を長くしてくれる先生で、その中で 疾病利得の話になった。 その方は 身体障害と精神障害 知的障害、 3種類の障害のある方だった。 社会的に人間関係など対応できないことも多く、自分自身にも 対応できないという 感覚がある様だが

      • 2023年5月10日 今が全てで苦しい

        支援対象者と一緒にカウンセリングに行く。 法務少年支援センターという場所は 、刑務所に入っていた方が、 出所後 専門的なカウンセリングを 無料で受けられる場所だ。 そこには 臨床心理士や公認心理師がおり 、その人に合わせた きめ細やかな カウンセリングや心理療法のプログラムをしてくれる。 私たちの支援 対象者の中には 障害の特性が強く、 社会と 折り合いがつかず 苦しんでいる方が多いため、 よく一緒にカウンセリングに行っている。 今日ご一緒したのは 20代で 親と同居し

        • 2023年5月9日 僕らが厚く高い塀で守るもの

          刑務所出所者の支援をしている。 刑務所面談に行くことも少なからずあって、今日の面談の方は 懲罰房から 面談室に入ってくる。 彼は 統合失調症の 様々な現状に苦しんでいる。 その苦しみから 誰かに相手をして欲しくて、 もしくは 「殴れ」という幻聴の声によってか、 3日前 、刑務官に殴りかかり 懲罰となった。 懲罰を受けている最中は基本的に面談もできないんだけど、彼の出所後の支援のために 今回 特別に 面会させてもらった。 保護室に入っているのに 面会させてもらえるというの

        5月16日 現実を補完する 想像の力

          個人が利用できる、コロナの経済対策などのまとめ

          はじめにコロナによって、経済的に打撃を受けている方も多いと思います。経済の落ち込みは、長期的な波になって、個人個人の家計に影響を及ぼします。 医療的に介入できず、やきもきしている福祉従事者の方も多いかもしれません。私もそうです。だけど私たちの役割は、災害自体が収束してからの方が多いかもしれません。 とはいえ、今できることを。と思い、とりあえずは、個人が活用できる経済的対策について、簡単にですがまとめようと思います。 一応北九州市での状況ですが、全国ほぼ同じような感じだと

          個人が利用できる、コロナの経済対策などのまとめ

          海士町の福祉ツアーに行ってきた感想

          2泊3日のUBDOBE主催福祉留学お試しツアーに行ってきました。 簡単なまとめを書いてみました。 ウブドベとは?うぶどべは、医療福祉について、めちゃ面白く発信したり、イベントや新しい取り組みで親しみやすくしてくれている異色の団体です。 例えばこんなこと→医療福祉をテーマにしたクラブイベント「ソーシャルファンク」  子供や知的障害者が楽しんでリハビリを出来るようにする「デジリハ」  限界地域と福祉人材をマッチングする「福祉留学」 海士町の簡単な説明 海士町は島根県

          海士町の福祉ツアーに行ってきた感想

          駐輪場にキャベツ(他人を非難する人は味方をつくろうとする)

          僕のおうちはマンションです。 駐輪場で自転車を出そうとしていると、こちらをじっと見ている人がいて おはようございますっていうと、駐輪場を指差して 「〇〇号室の住人だけど、これ、どう思う?」 って言うんです。 僕の住んでいるマンションには、1階にテナントの 中華料理屋さんが入っていて、駐輪場のすぐ横っちょに、中華料理屋のキャベツが箱に入って置いてあるの。 これ、いつもの光景なんです。ある日はお芋だったり、白菜だったり、大きな油の缶だったり、いろんなものがそのスペース

          駐輪場にキャベツ(他人を非難する人は味方をつくろうとする)

          「(障害)福祉やってます」に「おじいちゃんおばあちゃんの介護大変ね」って返されたときに、ぼくがちゃんと否定するわけ

          福祉やってます。 と言うと、おじいちゃんおばあちゃんの支援大変だねぇ。 と、必ずと言っていいほど高齢者介護をやっていると思われる。 これは結構福祉従事者あるあるなんじゃないかな。 「福祉」というと、=高齢者介護の数式が出来ていて、老人ホームで仕事してるんだよね? となる感じ。 なんだかやきもきする。 ひとくちに福祉と言っても、高齢者、精神障害者、知的障害者、身体障害者、発達障害者、子供、引きこもり、病気などなどなど、それら複合的な属性を持つ人たちに対して、支援内容も

          「(障害)福祉やってます」に「おじいちゃんおばあちゃんの介護大変ね」って返されたときに、ぼくがちゃんと否定するわけ