5月16日 現実を補完する 想像の力

うどんを食べに行った。
 その時一緒にいた人が 今なんか 深夜に香川の うどん屋でうどん食べてる気分になった。 香川 なんて行ったことないけど。
と唐突につぶやいた。
そう言われると私も ついつい そんな気分になって なんだか ただ仕事終わりにうどんを食べに来ただけなのに まるでうどんのためだけに 香川まで旅行に来たような そんな気持ちに なった。やっぱり 香川 なんて行ったことないのに。
 きっと何かで そういう話を聞いて もしくは何か 本で読んで 想像を したことはあるんだろう。
 想像力って 必要だなって思う。
 けれど 何で必要か それになんとなく答えられそうな気がする。
 想像力が必要なのは 1つは自分のため。
 想像力は 現実を保管する。
 ただの仕事終わりのうどんを 深夜の香川県のうどんにする。
 例えば この現実を この自分が 今生きている今の状況を それしか知ることができない。想像できないとしたら どう思うかな。
 息苦しい気持ちに なるんじゃないかな って思う。
 だけど 今自分がこうしてこの状況で生きているみたいに 他の人たちが 自分の状況を生きている。 そして それは 自分にも もしかしたら ありえたんじゃないかって 思う。
 そして自分がその状況にいることを少し 想像してみる。
 そうすることで 今の状況に とらわれすぎずに済む。
もしかしたら あり得た いろいろな状況の 平行線上の 1 つの ただの一つの世界 として 今の状況を捉えられる。
 そうすることで 絶望に振り回されない 冷静な捉え方が できるのかもしれない。
 小麦の香りと その弾力を感じながら そんなこと を想像した

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