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【仏像エッセー】2021年1月1日。変わるべきものと変えてはいけないもの。安養寺(東京都日野市)の毘沙門天像!

 毎年お正月にお参りしている安養寺(東京都日野市)。普段は本堂(非公開)にまつられる毘沙門天立像が、お正月の日野七福神の期間中だけ、薬師堂に移されて、公開される。
 今年はこういう状況なので、電車を使わず、サイクリングで出かけることにした。自宅からそこそこの距離があり、普通であれば自転車で行くような場所ではない。しかし、日野バイパスは歩道が広く、思いのほか快適に移動できた。
 そして、コロナ禍に関係なく、今年も安養寺の毘沙門天様は思いっきり腰をひねっておられた! ご尊顔と肩から先は後補だが、体部は平安時代のものだという。かっこよい!!
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  いつもとは違う移動手段で、例年通りお正月のご開帳に出かけたら、
 補修を受けながら1000年近く前のお姿を今に留める平安仏に出会ったーー

 変わるべきものと、変えてはいけないもの。
 パンデミックの中、その二つをしっかりと見極めていきたい。
 
毘沙門天様、どうかお力をお貸しください。

 (参拝日 2021.1.1)

【拝観案内】
田村山安養寺
https://www.anyoji.com/
東京都日野市万願寺4-20-8   
※本堂ご本尊は平安時代の阿弥陀如来坐像。江戸時代の観音菩薩と勢至菩薩との三尊が美しい。毘沙門天像は普段は観音菩薩像の後ろ側にまつられている。本堂は基本的に非公開だが、お寺様のご都合がゆるせば、予約拝観が可能。金剛界大日如来の立像もおられる。


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