インドネシア・東ジャワの結婚式に行く⑥結婚式当日
3月に夫の地元、東ジャワ州ポノロゴに帰省し、親戚の結婚式に出席するプロジェクト。前置きを5記事書いて、やっと当日まで来ました・・!
日曜日。いよいよ結婚式当日です。
「朝8時くらいに行けばいいから」と言われていたのですが、4時台から一緒に泊まっている親戚人が慌ただしく準備を始めました。後で聞いたところ、「8時の予定だったAkad Nikahが、昨夜6時半に変更された」とのこと。
Akad Nikah(アカド・ニカ)というのはイスラムの結婚契約儀式で、新郎新婦と証人(親兄弟など)、あとは仕切ってくれる人(役所の人や宗教関係の偉い人が来ます)で神に結婚を宣言します。指輪の交換がある場合もあります。いわゆる結婚式ですね。
ということで、子どもたちはまだ寝ているし、私はAkad Nikahは欠席。その後ドタバタと準備をして、7時半頃、会場へ出向き、新郎新婦との写真撮影だけさせてもらいました。
(↑ソロ写真撮影中の新婦↑)
新郎新婦の衣装の白は、純粋さの象徴なのだそうです。
新郎は新婦にお金や記念品を贈ります。礼拝の時に身にまとう布やマットは定番。歯ブラシなんかもありました。食べ物や宝石を贈る場合もあります。
(↑写真撮影のみの参加でごめんなさい↑)
さて、写真撮影のあと、新郎新婦はお色直し。我々もしばし休憩です。
(↑からっぽになった会場↑)
10時頃になって、まずは新郎を迎える新婦側のゲストが、ゲスト席の左側に着席。ここからが、日本風に言うと「披露宴」です。
ジャワではこのように、新婦の家に新郎が出向く形での結婚式が伝統的なスタイルなのだそう。ですから、結婚式の一切を取り仕切るのは新婦の家です。
(新郎、茶色のスーツになりましたね。)
続いて、男の子を2人従えた新郎が、会場後ろからステージへ。今回は新郎と男の子2人で入場でしたが、Akad Nikahと結婚式(パーティー)を続けて行う場合は、新郎が親戚一同を引き連れてやってくるパターンもあります。
一方のステージでは、新婦と女の子が待っていました。(私は後ろの方にいたので、ステージの様子はよく見えず・・。)
ステージに新郎新婦がそろうと、新郎側のゲストが来場。入り口前に新婦の身内の人が並んでいて、一人ずつ握手をします。それから、軽食の紙箱をもらって着席。
日中の暑い時間にこの密度!テントが張ってあるので風通しもあまりよくなく、先程もらった紙箱で顔をあおぐ人が続出していました。
なお東ジャワの伝統的な結婚式では、新婦の母親が新婦に食事を「あーん」する儀式(親が子どもに提供する最後の食事を表します)や、ココナッツジュースを新郎新婦とその両親で回し飲みする儀式があることもあります。新郎新婦の髪を切るとか、鶏を放つとか、それはもう色々あるのだそうです。
私は、一応は新婦の親戚ですし、黙って座っているわけのない赤ちゃん連れなので、至って自由。あちこちふらふらしていました。それでも暑さ(と、息子の重さ)に耐えられず、来賓挨拶が始まったところでお暇。隣の義姉宅に引き上げたのでした。
※会場前に並べられたこのかごバッグは、お土産です。結婚式やその準備のために地域の人たちがこのバッグに米などの食材を入れて持ってきます。新婦の家はそれを受け取り、お返しにご飯やお菓子などを入れて持ち帰ってもらうのだそう。
いろんな人の挨拶が終わると、握手会タイム。
ゲストが順番にステージへ行って、新郎新婦やご両親と握手し、写真撮影をします。このタイミングでゲストに食事が配られるので、食べるのが先の人もいれば、握手が先の人もいます。
一時退散していた我が家も呼ばれ、無事に握手会と2回目の写真撮影を済ませました。でもタイミング悪く、ご飯はもらえませんでした。(ずっといなかったのですから、文句は言えません。)
あとは流れ解散。食事も握手も終わった人から帰ります。
夕方、式場だった場所に行ってみたら、はい!この通り。
すっかり片付いていました。
夜はワヤン(影絵芝居)があると聞いて、新婦の家で待つことに。子どもたちが、置き去りになっていた楽器をいじって遊んでいます。
(↑左は我が娘で、右は義姉の孫です。娘から見たらいとこの息子。↑)
夫は「7時くらいからじゃない?」と言っていましたが、正確なスケジュールなんて誰も知りません。8時近くなって、やっと準備が始まりました。
このワヤンの様子は、また別の機会にご紹介しますね!
最後に写真を1枚。
ワヤンを待ってるおじさんたち。
床にあぐらをかいてタバコ吸ってます。みんな吸うんです。吸うのが当たり前。インドネシアは世界で最も喫煙率が高い国の一つなんですって。
写真の左上、黒っぽい木の箱にタバコがたくさん入っています。これをみんなで回して必要な分だけ取っていくんです。
こんな箱、こんな光景、日本では見ないなあ(臭いなあ)と思いながら、写真を撮ったのでした。
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