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大きな勘違い ~猫の優しさ・懐の深さを知った日~

猫と暮らしてから
どこかで私には「猫をお世話している」感覚がありました。

ある日を境に、それが変わりました。
むしろ「猫には かなわない」
そう思ったくらいです。

その日、訃報の連絡がありました。
突然の知らせに、ショックと悲しさと
色々な感情がごちゃまぜになり涙が止まりませんでした。

夫婦ともにお世話になった方で
家中なんともいえない空気が流れていました。

いつもなら
自己アピール全開の猫も、この日は違いました。

そのときの状況を詳しくは思い出せないのですが
静かに少し離れたところから
じっと様子を伺っていたように思います。

すこし気持ちが落ち着いてきた頃
猫が近づいてきました。

何をするわけでもなく
しっぽを私にぴったりくっつけて
ずっと隣にいました。

そのぬくもりが
すごく温かくて優しかったことは覚えています。

私は普段
猫をずっと撫でることはしないのですが
そのときは思い出話をしながら撫でていました。

そうしていると
私自身ものすごく癒されるのを感じました。

嫌がってすぐに離れることもできたはずなのに
ただただ、そこに居てくれました。

まだ1歳にもならない子猫なのに・・・
この包み込むような優しさ・・・
「あぁ、猫には かなわない」そう思った瞬間でした。

たまに「意外と精神年齢が高いのか?」
そう思うこともありましたが
そういうレベルではない愛そのもの!?

「お世話している」よりも
「ともに生きている」そのほうがしっくりくる

深い愛に助けられ
猫に対する私の気持ちが変わった日でもありました。


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