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恋愛の周波数

人を好きになるのに
交差した人生の長さは大切なのであろうか。
それとも一緒に過ごす深さが必要なのか。




愛のわかりやすい伝え方
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愛の本質は目に見えるものではない。
その故、愛されているのか不安になることがある。
人はいったいどうやって愛を噛みしめ合うのか。
もしかしたら、何かを「かけて」愛を伝える方法は3つしかないのではないであろうか。

1 お金 をかける
2 時間 をかける
3 言葉 をかける

この中で形として残るのはお金かけた伝え方であろう。
高価なものでなくても何か贈り物をもらうというのは誰だって嬉しいものだし
何より目に見える形として残るのでその物を目にする度に愛を思い出す人もいるかもしれない。
そもそも相手を想って何かを選ぶという行為に愛が感じられる。

この3つの中で一番難しいのは時間をかけることではないだろうか。
時間とは、お金よりも価値があるものだ。
どんな人にも平等に同じ時間が与えられており
自分の時間を使うということは相手に時間をあげることと同じ。
愛がないとなかなかできない。

言葉をかけるはとてもシンプルで想いも伝わりやすい。
わたしも自分の気持ちを常にきちんと伝えてくれる人が好き。

お金がないという人は時間をかけて会いに行ったり、言葉にして想いを伝えること。
時間がないという人はマメにプレゼントを送ったり愛していることを相手に伝えること。
そしてどんなに忙しくても会う時間がなくてもお金がなくても愛していれば言葉はかけられる。
どれかができないなら他の選択で愛を伝えればいいと思う。
相手に対して愛がなくなってしまった時、人は自然とこの3つの行為を怠るのではないか。
なのでこれらの全てが、相手からかけてもらえなくなった時
人は、愛してもらえていないと強く感じるのでは無いだろうか。






恋の始め方は知っているけれど
終わり方は知りたくない
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わたしは友だち期間が長くなればなるほど相手を恋愛対象として見ることができなくなる。
そもそも恋愛におけるフィーリングはファーストチェス理論だと思っているので
友だちのカテゴリーなのか
恋人というカテゴリーなのか
出会った時に自然と線引きしてしまうみたい。
仕事柄ステディーな関係になるための時間があまりかけられないし
プライベートの時間も限られていて、友だちに割ける時間と恋人に割ける時間はノットイコール。
なので消極的な人とは自然と疎遠になるからお付き合いをしたことがない。
どちらかというとアプローチが分かりやすいとか積極的な方が好きだし逆にそれがないと進まない。
恋愛は受動的な気がする。
自分から人を好きになることがあまりない
というよりは恋愛に積極的じゃない。
恋愛があったら人生はもっと楽しくなりそうだけど
なくても楽しいし
お互い嫌な思いをするくらいならしたくないのが本音。



今でこそ真剣に人と付き合えるようになったけれど
学生の頃は軽い感覚で、好きとか愛とかよくわからずに
自分のことを好きでいてくれる人が好きなような気がしていたから
彼氏がいなかった日はなく、別れてもまた違う誰かと適当に付き合うという日々を過ごしてきた。
さすがに猛省し、大人になってからは1年、2年と長く交際できるようになった。
そもそもわたしは、こだわりというか譲れないポイントが多い我儘な人間で、なにより問題だったのが
数年付き合ってた人でさえも自分の家に入れたことがない。
パーソナルスペースに人がはいってくるのが苦手で
同棲をするにしても自分の家とはまた違う家を借りて同棲していた。
相手が嫌いな訳ではない。
これをいつも相手に理解してもらうのが大変だった。
今は大人になったので部屋に人をあげることができるまでに成長しました。(苦笑)






歪んだ愛に落ちないために先ずは自分を愛すこと
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わたしがしっかりと愛と向き合えるようになったのは、自分のことを認めてあげられるきっかけと出会えたからだと思う。
社会に出るまで自分は本当にダメな人間でみんなの言う愛しているは上部の言葉だとひねくれて生きてきた。
温かい家庭で育ったはずなのにどうしてこうなってしまったのだろうかと思い返すと、なんとなく理由の検討はついている。


わたしには顔も声もそっくりな双子の妹がいる。
妹は秀才でスポーツもできて良い意味で目立ちたがり屋で良く喋る。学級委員や合唱コンクールの指揮者に選ばれたり成人式では学校を代表して祝辞を読むほどの優良生徒。
それに比べてわたしは頭も良くなかったし病気がちで根が暗い。体調が悪い日でさえも目立ちたくないあまり我慢してしまって倒れたり、合唱ではソプラノが目立ちそうと言う理由からアルトになりたくて声を低くして音楽の授業を受けていた。(意味不明)
家族にはもちろん平等に愛されていた。何なら病気がちで我儘なわたしの方が手をかけてもらっていた。
でも周りは違う。何をするにしても妹と比べられてしまう。
妹はできるのになぜあなたはできないの
妹の方が可愛い
妹みたくなりなさい
全てが心の奥の奥に入り込んでしまって自分のことが嫌いで嫌いで仕方なかった。ずっと忘れられなかった。今になっても言われた言葉の数々が心にこびりつき、わたしを時折暗闇に引きずりこんでくる。
なのでわたしは小学校、中学校、高校のイベントや入学式や卒業式での家族と一緒に撮った写真がほとんどない。
どうしても写りたくなかった。自分が嫌いで隣に並ぶのが恥ずかしかったから。
妹を羨ましいと思ったことは何万回もあるけれど
だからといって嫌いになったり恨んだことは一度もない。今までもこれからも大切で大好きな存在。
それでもやっぱり常に隣にいる存在だったので気になるし
わたしは自分のアイデンティティを確立できないまま大人になりかけていた。
そんな時、大学に入り社会にも出ていきなり仕事をすることになり、初めて妹と違う世界で生きることになった。
すると自然と比べられることはなくなり、自分は自分なんだと少しは認めてあげられるようになった。

そうなると不思議なことに恋愛が上手くいくように感じた。
その時自分を愛してあげることは大切なことなんだと思い知った。
愛を存在意義に感じる人も多いと思うがその通りだと思う。
自分にとっての存在意義と他人からの存在意義は生きる希望に繋がる。
一方で、人間は足りない物を無意識に補おうとするので
他人より自分にとっての存在意義が欠落している人は歪んだ愛に落ちやすい。
自己肯定感が低く自分を愛せない時、人から愛をもらうと安心し心が安定するのだ。






「幸せになってね」は言えるのに
「幸せになる」とは言えなかった
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そういって唇を噛み締めた若い時の思い出。
相手には幸せになって欲しいと思っているはずなのに
別れを切り出したくせに心の中にもやもやがあって
彼がいない人生では自分は幸せになんかなれないと思ったのだ。
そして心を揺り動かすほどの恋愛に疲れてしまった。
弱さも暗さもぶつけあえる関係でありたいのに
若い時はなるべく愚痴を言わないようにした。そうすると気を使って甘えなくなった。
そのうち頑張るのと無理してるは違うと言うことに気がつく。
「頑張る」は本来、できそうなものを頑張るからできるのであって
「無理」はどれだけ努力をしても、本来できるはずないものなので結局は無理なのだ。
フィーリングが合わない、生活や性格の不一致はお互いが頑張って歩み寄ろうとしても無理なことが多い。

周波数が合う人と出会えて付き合えなければ
それは致し方無いことなのだ。

そしてわたしは大切だった人が自分の中からいなくなる時
どんなに傷ついて酷いことをされたとしても
不幸になって欲しいとは思えない。


例えば

とても大切にしていたタカラモノをどこかで落としてしまって
どんなに探しても見つからなかった時
一度でも好きになり一緒に人生を共にした大切なものであればあるほど
道端で踏まれてぐちゃぐちゃになって欲しいとはどうしても思えなくて。
せめて見知らぬ誰かに拾われて大切に使ってくれて欲しいと思ってしまう。(「見知らぬ誰か」が重要)
一度手から離れたものは
お互いにとって必要でなかった(ではなくなった)、時期ではなかったと思い
自分の見えないところで幸せになって欲しいと願う。







好きってどこから?
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どんな時に好きって感情に気づくのかなと考えてみる。
わたしの場合、その人と一緒にいない時に
これあの人好きそうだなあ
この景色一緒にみたいなあ
って無意識に考えてしまった時
好きという感情に気づく。

愛には色々な関係の種類があると思うが
覚悟も責任もない関係が楽だから付き合わないという選択肢もある中で
恋人関係になれると言うことは素敵なことだと思う。
おはよう
とか
おやすみ
だとか
このアイスが美味しい
とか
このテレビ面白いね
だとか
その相手の日常を知れるのは恋人が故の特権だと思う。






不倫と浮気は恋愛ではない
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好きになるのは自由だけれど恋愛は違う。
「若者たち2014」というドラマで斉藤由貴さんのセリフがある。

「あなたは大きな誤解をしている。
相手は既婚者だった時点で、もうそれは運命の人じゃないのよ。」

その通りだと思っている。
好きだからという理由で浮気や不倫をすることは、あまりに自分勝手な行動だと思うし理性がない行為。
そう思うのはわたしは自分の人生や人の人生を壊してもいいと思えるほど人を愛した事がないからかもしれない。
でも自分が幸せを手に入れるために誰かが悲しみにくれ傷ついていることを忘れてはいけない。
人を傷つけて自分が幸せになろうとする人がいるがそれは間違っていると思う。

ここからは偏った持論になるけれど
浮気(略奪愛)から付き合った人は
いいと思う人が現れたらまた浮気してしまう
出会い方がナンパならまたナンパを繰り返す
不誠実な人は不誠実さを持ち合わせている。
そしてそれを絶対にしないと誓っても、出会い方がそれまでなら
何かある度に脳裏にその疑惑がちらついてしまう。
出会い方は何より大切。






心にバンドエイド
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悲しい別れを経験すると
心が卑屈になってしまって
幸せな出会いをした時にも
いつかの別れの日を考えてしまう、想像してしまう。

傷は癒えれば強くなるというけれど
なるべく傷つかずに生きたいよ。




一緒に過ごす時間の中でお互いの辛い瞬間が重なるタイミングが何度か来る。
近づきすぎることで傷つけてしまう時には
少し離れて歩いてみたりしてもいいと思う。
それでも決して手は離さずに。
大変なことも辛いことも支え合って分け合って
その分お互い背負うものは増えると思うけれど
きっとそれ以上に大切な人と
時間や人生を共有することって
とっても幸せなことなんだと思う。







Song of the week

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Say You Won't Let Go / James Arthur

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