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人が好きになるのは能力ではない

以前、数回、才能について書いたのですが
実は人が好きになるのって
才能とか能力の部分じゃないんだよ
って話を今日は書こうと思います。

人が魅力を感じるところ

どんなところを好きになりますか?

どんなときに
どんなところに
人の魅力って
感じますか?

もちろん才能が輝いているところとか
能力とかに惹かれることもあると思います。


でも実際
本当にその人のことを好きになる
ファンになるときって
どちらかというと
能力じゃなく
雰囲気だったり
不得意なところがあるところだったり
人間っぽいなってところだったり
ギャップだったりするんですよね。


完璧超人な人って好きですか?

大抵の人はそんなことないんじゃないかな。


完璧さではなく
その人の❝かわいらしさ❞みたいなところを
好きになりませんか?

鍵と鍵穴のような関係

人って完璧じゃないところを含めて完璧なんです。

欠けているところがあって完成形。

それぞれに欠けているところがあって
それぞれに突出しているところがあって
全員でその穴を埋めあって
完全な形になっていきます。


もっと言うと
周りの人や他の人というのは
実はあなたの分身です。

だからたくさんの分身で1つの存在で
おおもとの1つが
わざわざ分かれてそれぞれの人間に
なっているので、
1人1人は全部を持っているわけじゃなくて。

だけどそれですべてで
1人1人がおおもとと繋がっているので
もうすでに完璧なんですよね。

哲学的な感じですが
無であるということが
無限の有である
すべてある
ということと似ています。


で、あえて分かれたときに
「欠けている」という感覚を持つところが
鍵穴
「才能がある」という感覚を持つところが

というようなイメージで
鍵穴に鍵がはまったときに
人は魅力を感じるようにできている
のではないかな
と思うんです。


欠けているところこそが
かわいくて愛おしい、と言いますか。


だからね、
できないことがあっていいし
むしろそういうところが
人が「好き」って思ってくれるところなんです。


堂々とダメな自分、
ありのままの自分を
出していったらいいと思います。

宇宙は「自分」をわかるために分裂した

「私」を知るために分裂した宇宙

前に「私とはなにか」という記事を書きました。
「私」を認識するためには、
まずは「私」と「あなた」という相手が必要です。
もっと言うならさらなる第三者はが必要です。

「私」と「あなた」だけでは
はっきりと「私」を認識できないんですね。
私と私じゃないものということしかわからない。
閉ざされた中に対極しかないので。

そこから第三者が発生したときに
俯瞰的に観測できて
「私」の輪郭をはっきり見ることができるんです。

私と相手と周りの空気
みたいに思ってもらえるとわかりやすいでしょうか。

空気、空間がないと私と相手の境界線しかないですもんね。
それだと私自身を分けて考えられないんです。


こんなふうに分けることでしか
「私」を認識することができないんですね。

宇宙全体が1つの意識体だったとしたら
宇宙は自分を認識することができないわけです。

なので、私たちはいろんな物質や意識体に分解されて。
そうすることで、それぞれの「私」を認識できる。
自分が存在しているということを認識できるんですよね。

さらに言うと私たち人間みたいに
肉体を持つことで
感覚をも味わうことができるんです。

そうすることで宇宙という1つの意識体は
宇宙自身を知っていける・・・

「ない」と同じ「ある」

宇宙という1つの意識体が
自分を理解するために分割したということは
みんなが合わさってこそ1つになるということ。

だから、なんか足りない感があっても仕方なくて。

ただ、その隣にいる人が自分に足りないって
思っているところを持っているんです。
そこを合わせると心地よい感覚にお互いに
なるはずです。

それが「なんか好き」「なんか惹かれる」という感覚。

そしてこの「足りない」感って
別にNGなことではなくて
自然なことです。

どの人もみんなその部分を持っています。

所謂優れたところも、できないところもある。
でもできる=良い、できない=悪い
でもないんです。
ただ、できるかできないか、だけ。

相手のすごい所に惹かれるのは
もちろんあるでしょう。
でもそれと同じように
相手の「ない」ところが
かわいく思えて好きになる
というのもごく自然のことです。
どちらに惹かれるのも同じくらい普通のことなんです。

そのままでいよう

ということで
自分が「できない」人間だったとしても
何も「ない」人間だったとしても
それがあなたの全てではないです。

あなたにしかない「ある」ところがあるし
裏を返せばすべて「ある」人間なんです。

そしてそこに「ない」があることで
魅力が倍増しています。

だから堂々とできないことはできないでいたらいいし
(というか努力してもできないってことはしなくていいこと)
できることを伸ばしていけばいいんです。

できること、好きなこと、やりたいこと、エネルギーが湧くことは
放っておいてもやりたくなります。
疲れ切って何もする気が起きない、とかでない限り
やりたくなってきます。
しかもやりだしたら、ものすごいエネルギーが回りだします。

その状態の方が実は自然なんじゃないかと思います。


みんなが好きなことをして回る世界

この世界では好きなことだけをやっていては
生きられない。
なんなら人が嫌がる仕事をするからこそ
お金をもらえると思っている方も
多いかもしれません。

私自身は
嫌なことをするからお金をもらえる
という概念は持っていなかったんですが
実は旦那さんがそう言っていた時があって
新しい価値観でした(笑)

人の役に立つからもらえる
というふうに昔から思っていたからです。

でも、その概念すら嘘かもしれないし
そもそも嘘も真実もないのかもしれません。


ただ言えるのは
これからの世の中では
みんなが好きなことをして
成り立っていくだろう
ということです。


AIやロボットが発展したことで
嫌なことをやってくれる
というのもあるかもしれませんが
そもそも私が嫌いなことを
誰かが好きだったり
誰かが嫌いなことを
私が好きだったりするわけです。

だから
ちゃんと鍵と鍵穴
あるいは
パズルのピースのようにうまくはまって
全体で調和がとれる世界ができていく
のだと思います。

今すぐではないかもしれないけれど
ちょっとずつその片鱗が見えています。

Youtuberもいい例ですよね。

好きなことをして成り立っている人がいる。


よく全員が好きなことをしたら
社会がカオスになる
なんて言いますが
本当にそうでしょうか。


嫌なことをして
みんながイライラしている
世の中の方がカオスになりませんか?


みんな好きなことをして
心にゆとりがあって
お互いに譲りあったり
協力しあったりできるなら
それは果たしてカオスになるでしょうか?


私はアメリカに来て
心のゆとりができたことで
人とじっくり関わることができたり
それを味わうことができるようになりました。

日本でも会社員時代ほど
せかせかしていたわけではないですが
やっぱり心にゆとりは少なかったと思います。

そうすると
子供や旦那さんにきつく当たってしまったり
本当は丁寧にいろいろしたいのに
できなかったりしますよね。


でも心にゆとりがあれば
子供に絵本をゆっくり読んであげたり
話を聞いてあげたり
できますよね。

旦那さんにも
やさしくあたれますよね(笑)


ということは
やっぱりせかせか忙しなく
心の余裕がない状態で
嫌なことをするよりも

好きなことをして
ゆったりして
ゆるんで楽しんでいた方が
どう考えても世界は平和ですよね。


そんな世界が生きているうちに
創れたらなぁと思います。

たぶん今こう思っているということは
できるんだと思います。


好きが好きを呼ぶ

みんなお互いに
できるところできないところがあって
それを補い合えたら
お互いに「ありがとう」って
思えますよね。

その気持ちは「好き」につながるし
逆に「好き」から始まって「ありがとう」に
なることもあると思うんです。

だから、
欠けていてもいいし
苦手なことがあってもいいし
完璧じゃなくていい。


むしろそこが
誰かにとって必要なこと。


だから安心して
「好き」なものを「好き」でいいし
その姿勢で生きていたら
同じような人が集まって
お互いに補完しあって
心地よくいられる関係が
できあがっていくのだと思います。


おわりに

魅力を出すことは「好き」を出すことと
ニアリーイコールです。

「好き」を突き詰めていくと
「嫌い」な部分を能力としては捨てていくような
感じになります。

でもある人が「嫌い」「苦手」な部分は
かならず他の誰かが「好き」だったり「特異」です。

そして人が魅力を感じるのは
いつでも優れたところではありません。

一般的に言う「欠けているところ」こそが
魅力に感じたり、
そことのコントラストで
「飛びぬけたところ」がより魅力的に見える
からだと思います。


だから、欠けているところを埋めようと
必死になる必要もないし
死に物狂いでがんばったり
誰かに勝とうとする必要もありません。

ただただ自分であれ。

それが一番人に好かれるコツなんだと思うし
生きやすくなる秘訣なんじゃないかな、と思います。

欠点を直そうとしている方
自分が嫌いな方
そこに注目するより
自分の好きなことにぜひ目を向けてみて下さい。



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