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沈黙は、愚人の知恵であり、賢者の美徳である。

知りもしないこと、わかっていないことについて多くをしゃべれば、ばかであることがすぐに露見する。愚者は黙っているのがよい。何もかも見通し深い考えをもっていながら、得意げに話したりしない人は、奥ゆかしく重みがあるものだ。(ボナルド)

フランスの保守的な政治思想家である
ルイ・ガブリエル・アンブロワーズ・ド・ボナール
(1754~1840)のことば。

見出しの言葉も、
格式高い思想家と考えれば、
「黙っていることが大切」と考える
ヨーロッパの伝統的な
思考に基づいているようで
分かりやすいですね。

一方で、雄弁術や
社会における会話の
魅力という要素もありますが、
賢者であろうと
愚人であろうとも
必要なのは
「静かな心」ですから、
一般の人々も
軽薄な言葉遣いを慎むべき
と戒めています。

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ボナルドはまた、
「賢人が真の美しさを持つのは、非常に謙虚な言葉を使いながらも、
非常に強力なメッセージを伝えることにある」
とも言っています。

沈黙だけでなく、
言葉の効果的な
使い方も心得ています。

ルイ・ド・ボナルド の肖像(1754-1840)

ルイ・ガブリエル・アンブロワーズ・ボナルド
(1754~1840)は、
日本ではボナールと呼ばれ、
フランスではボナルドとして
知られています。

彼は大革命を逃れて
1791年にハイデルベルクに
亡命しました。

その後、彼は素晴らしい著書
『文明社会における政治的・宗教的権力論』(1796)
を書きました。

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彼は1797年に帰国し、
ナポレオン一世の下で
文部大臣の職に就き、
王政復古後には
議員として活動し、
さらには子爵に
叙せられました。

彼は教会を
社会秩序の維持者として
信じる教皇主義者・
伝統主義者として
知られています。

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