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[よるのひるね休業に思うこと]

阿佐ケ谷駅のほど近くにあるバーの「よるのひるね」
出版業界の様々な活動を支えていたアジトであったこの店が、この騒動で4月末日をもって休業に追い込まれました。
せめて出版を志すものならば、今の状況について何か疑問がないのか、考えてみませんか。

「コロナ、また出たな、怖いね(怖いいね、怖いいね)」ではなくて、そんな自動人形ではまずいのでないでしょうかと。
「いのち」は何より大事です。それは大前提です。それを自粛することで防げるのか。自粛をするなでもないですが、それですべて解決するのか?
権力者は「いのち」か「人権」かの2択を迫ります。でもこれは、正しくは両方を掴み取らなくてはいけないのだと思います。2択で問われると「いのち」の方を選びがちですが「人権(健康で文化的な最低限度の生活、あるいは自由など)」も未来の「いのち」です。どんな時も選択肢の外側を想像することが必要です。
別にラディカルになれと言うつもりは全くありません。

私の願いは「日常性の回復」です。具体的に言えば、半年前であれば、みんな普通にバカみたいな話を延々と続けていた飲み会。そんな日常です。そこには大手、中小を問わずの出版社や、一部取次の方、業界メディアの方、そして何より今、小売として最も危機に直面している書店さん(まぁ書店の危機は出版社の危機なのですが)とも、また、萎縮することなく、笑ってバカみたいな話がしたい。ただそれだけです。取りこぼす事なく、またみんなで集まりたいです。

「いのちが大事だろう」→「だからしょうがない」と、この「矢印」という合理的思考に、なにが含まれていないのか?
先回りして、権力の意向に沿ってないか。上の意向だからではなく、一回自分で考えたのかを問いたい。

考えて、引き受けて、選択したのならそれでも良いと、私は思っています。

#日常

#岡崎に捧ぐ

[そんなことを考えながら読んだ本]
https://note.com/satoma/n/nb7e951874813

[著者・宮野真穂さんインタビュー]
https://www.buzzfeed.com/jp/naokoiwanaga/covid-19-isono-1

[内なるファシズム]
https://note.com/satoma/n/ncfc65edd71b2

[それでもロックダウンが必要ならば(岩田健太郎氏との対話)]
https://note.com/satoma/n/n71ef3dd7ffcc

[よるのひるね]
http://yoruhiru.com

ただ宴会が開きたいだけの
自称市井哲学者 佐藤学

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