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『新実存主義』読了

本日はペブルスブックスで買ったコチラを読了。

付箋はこんな感じ。

ただの新書かと思いきや、ガッツリ哲学書でした^ ^
いわゆる「脳科学」全盛の時代に「心の哲学は何が出来るのか」という議論。ガブリエルによる「心」を全て「脳」の働きに還元する「還元論的自然主義」に対する抵抗。(哲学がそんな詰め方をされていたとは…。)

「心的現象」は「精神」という「意味の場」で起きて、「精神」と「(自然科学の対象となる)自然種」は別の範疇のモノだが、「自然種」は「精神」の必要条件であると言うことも否定はしない。として、
「人間は本質なき存在である」と
「人間とは、自己理解を照らして自らのあり方を変える事で、自己を決定する」と言う「新実存主義」の立場を表明するもの。というのが要約でしょうか。

引用はコチラ。

「虚構の物語をつむぎだす多様な能力という次元をぬきにして、人の行動を説明するのは事実上不可能といっていい」

「フィクションの意味の場は、この宇宙と同じように実在するのである」

(意味の場の全体としての「世界」は存在しない。が「ユニコーン」は存在するという彼の主張に繋がる一節)

卒論は近代ドイツ実存主義
自称市井哲学者
佐藤学

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