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学校教育について読者と対談してみた 〜普通学級と支援学級〜

連載小説「毎年5月31日、私は決まっておすしを食べている。」の読者でもあり、元教師&二児の母&現在三人目を妊娠中のやまだまいさんと、Vol.4 優しさと偏見 の学校教育をもとに対談しました。

普通学級と支援学級の今

Sato:Vol.4で、障がいをもった兄が普通学級に通ったこと書いたけれど、実際に今の学校教育でも特殊学級と普通学級に分かれているの?

まい:今は特殊学級のことを「支援学級」「特別支援学級」と呼んでいるよ。小学校から中学校まではクラスが分かれてる。

Sato:昔から比べると、この分離教育って何か変わってきている?

まい:お母さん達が育児をする中で発達面や身体面の遅れを感じた時、昔に比べると、病名や診断名を付けてもらうことで安心感を得る人が多くなってきたと思う。

行政も早期発見、支援学級で手厚いサポートを推進する傾向だから、昔に比べると支援学級に所属する生徒数が激増しているのが現状だと思う。

中には普通学級より支援学級に入れたいと考える親もいらっしゃるよ。

Sato:そーなんだね!これはとっても意外!!!わたしの勝手なイメージでは、今でも多くの親が自分の子どもの障害を認めたくないとか、普通学級で学ばせたいって傾向が強いのかと思ってた!

まい:確かに子どもの特徴を認められない親もいるかな。でも、私たちの義務教育時代に比べると、支援学級に所属するハードル、抵抗感はかなり下がっていると思うな。

共働き時代で家庭教育が十分でない時代だから「学校や保育園、おけいこでもう全部お願いします」の外注マインドが一般化していると思う。

母親目線

Sato:なるほどー。まいさんは教師目線でなく母親目線だと、正直なところ、クラスに障がいのある子どもがいるのってどう感じているの?自分の子どもへの影響とか、良い面だけじゃない心配などがあれば率直に聞きたい。

まい:私のイチ母親目線だと、クラスに障がい者がいるのは有り難い。絶対にクラス全体の学び、成長になる保護者も学び、成長できる。だから心配はないなぁ。

Sato:それはまいさん自身が理解があるからなのかなぁ?世間一般的にも母親はそういう考えが多くなっているのかなぁ?

まい:そうだねー。あまり否定的な声は聞かないけれど、公立の小中学校とか規模が大きくなると、保護者の考えもバラバラだから色々な意見があるかもしれないね。

今次女がお世話になっている保育園に重度の自閉症の男の子がいるんだけど、子ども達の方がその子の特徴を理解していて、声をかけるタイミング、声の掛け方など心得ているよ。

Sato:確かに子ども達は偏見ということの前に、「違う」ことに興味をもってコミュニケーションをとってくれそう。そしてすぐ順応していくんだろうね。

まい:教師目線だと、担任の先生が「お兄ちゃんの喉の蓋がない!」と焦られたように、子ども達の予想外の行動で体調が悪くなることを心配すると思う。

Sato:確かに。学校の先生にとっては負担だったろうなー。それは感謝しかない!

でも、支援学級に所属するハードル、抵抗感はかなり下がっているっていうのは意外だったな。クラスを分けるのが良い悪いって議論はさておき、「クラスに障がい者がいるのは絶対にクラス全体の学び、成長になる」っていうのも何だか心強い。その考えがスタンダードになって、障がいをもった子どもがいる人達の励みにもなったらいいな。

Satoの連載小説 「毎年5月31日、私は決まっておすしを食べている。」20歳まで生きれないと言われた兄にまつわる数々のストーリ。幼少期から順に連載しています。読者との対談や制作日誌も気まぐれに更新していきます♪気軽にメッセージくださいね☺︎

<プロフィール>

Sato:小説「5月31日、私は決まっておすしを食べている。」連載中。

-まい令和共育委員会主宰。YouTube、やまだまい公式ラインはこちら。


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