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亡き夫からの伝言「息子たちに伝えて欲しい」はまさかの超びっくりメッセージだった件

こんにちは!マザーさと子です
自分の命に向き合って生きる事は、自分を抱きしめて生きる事。さて、今日は初回記事投稿の「どの記事を読みたいですか?」アンケートから、「ぜひ教えて欲しい」と直接連絡も頂いたテーマです。

大まかな流れはこんな感じです
1、自分の命の期限を感じた時、人が大切なひとへ伝える事は◯◯である
2、行動するって大事。クレーマーとなった私
3、夫が、亡くなる数日前に私にどうしても伝えたかった2つのこと
4、人生を変える3つの質問
5、意味づけはアリ。生きるために解釈を持つ。
6、でも、どうせ、だって。あの時行動した自分を褒めてあげる
7、自分のことはわからない。だから私がいる、あなたがいる。


さて、順番に思い出しながら書いてみましょ。

1、自分の命の期限を感じた時、人が大切なひとへ伝える事は◯◯である
 いろいろ割愛しますが、私の夫は2010年8月に亡くなりました。しばらくはあまりお仕事もせずに家にいました。3ヶ月くらい経ったある日、友人から講演会の誘いを受けました。最初はぐずぐず言っていた私も導かれるように参加しました。
 その講演会は元々、塾のカリスマ指導者で教育講演会や企業への研修をされている木下晴弘先生のものでした。何度も深く頷きとてもわかりやすくて心が動かされる素晴らしいお話しで、「人は感動すると即動く、感即動」というキーワードをベースに体験談をふんだんに盛り込んで展開し、これから思春期の息子を二人抱えてひとりで子育てをして行かなくてはいけないという私には勇気が湧いてくる素晴らしいお話しでした。

 ところが・・・最後にある映像が流れます。ある事故で亡くなった方々が、墜落していく飛行機の中で最後に家族に宛てた手紙について触れます。「人は自分の命の時間を感じた時『早く宿題やりなさい』『もっと勉勉していい大学に行きなさい』と書く親はいない。『愛してる』『幸せな人生を送って欲しい』『君と結婚できて幸せだった』と、誰もがとても大切なメッセージを書く。その心は愛に溢れているのになぜ、日常では『もっと勉強しなさい』『もっと、もっと・・・』とそんな事ばかり口にしてしまうんでしょうね・・」と。本気の現場教育から生まれた魂のメッセージに触れて会場が一斉に涙し背筋が伸びる、そんな素晴らしい講演会でした。
 でも、その最後のクライマックスで私は全く涙が出ず、頭の中に???が浮かんでいました。それは3ヶ月前に天国にいった夫は「息子たちへの超具体的なリクエスト」を私に残したからなのです


2、行動するって大事。クレーマーとなった私
 確かに先生のおっしゃる事はわかる、その通りだと思う。だけど、どうして私に夫はあの言葉を残したのか?命の終わりを感じた時に必死に体を起こして、私に改めて伝えたあの言葉・・・。「二人に伝えてほしい」と言われて「えっ??他には?ないの?」と思わず笑って二度聞きしてしまったメッセージ、私はこの言葉を受け取って、ずっと???だったのに、この講演会で、さらに???になったのです。
 家に帰って、HPを拝見し改めて一貫した教育哲学と情熱に素晴らしい先生だと思うが故に私は思わず、HPのinfoから問い合わせをしました

「今日は素晴らしい講演をありがとうございました。子育てをしている母としても仕事の面でもとても勉強になりました。一つどうしてもわからない所がありメールをしています。少し長くなるのですが・・・」的なメールだったと思います。何百人もいる会場にはいろんな立場の方がいて、いろんな状況の方がいて、それぞれの思いで参加されている。全ての人に同じように伝わるものではないはずです。でもその私に秘書の方はすぐに連絡をくださいました。「この度はご参加ありがとうございました。今週、仕事で代表が名古屋に訪問しますので、もしお時間合えば時間を取らせていただきます」的な内容のメールでした。


3、夫が、亡くなる数日前に私にどうしても伝えたかった 2つのこと

それは・・・
「スノーボードをやめないでほしい」
「ドラゴンズを応援し続けてほしい」
この二つでした。(えーーー、うそん??)
「ねー、他にはないの?なんかさ、名言みたいなのとか?」
「大丈夫、二人にはそれぞれに話してるから。
でもこれはママから伝えてほしい」

・・・・???
「うん、わかった。伝えるね・・・うん。」

そこから数日後、私たちは夫と永遠の別れをし、さらにその3ヶ月後にこの講演会に出席するのです。


4、人生を変えた3つの質問
会場の中の一参加者だった私は秘書の方へ不躾なメールをし、ありがたいことに大人気講演家でもある木下先生と一週間後には再会を果たします。心からの感謝を伝えながら早速本題について話しました。ここで当時からコーチングを仕事にしていた私は、人生を変えた3つの質問を頂きました。記憶を辿りながらそのまま会話調で書きますね


さと子 :私の夫は3ヶ月前にガンで亡くなりました。先日の講演会の最後のお話しで「人はもうダメかもしれない」と感じた時思わず出てくる言葉は「幸せになってほしい」とおっしゃいましたが、夫は小学校6年生、中学2年生の息子たちに超具体的なメッセージを伝えてほしいと伝言を残したんです。

木下先生:それはどんなメッセージでしたか?

さと子 :2つありました。1つ目は、スノーボードをやめないで欲しいという事、そして2つ目はずっとドラゴンズを応援し続けてほしい。という事でした。他にはないの?ほら、ドラマみたいに、ちょっとカッコいいやつ!と笑いながらツッコミをいれるほどでした。

木下先生:なるほど、その二つの共通点はなんですか?

さと子 :二つの共通点は子どもたちが幼い頃から家族4人でずっと一緒にやってきた事です。スノーボードは寒い冬に朝早く叩き起こされて出かけ最初はパパが抱っこして一緒に乗って、それから一人でやって転んで泣いて、ターンができなくて何度もスパルタで教えられ、ぐずったりしながらそれでも続けて大会に出て賞をもらったりしていました。野球は暑い夏にメガホンをガンガン叩きながら大声で応援して汗だくになりながら声を枯らして、それでもドームに売っている大きなチキンを食べるのが楽しみで喜んでいました。

木下先生:なるほど、もしお子さんがこれから大人になった時、その体験をしたらどうなると思いますか?

さと子 :どんなに困難なことも、あの時自分はできたんだという感覚が蘇って勇気が湧いてくるかもしれません。どんな辛いことがあっても人のことを応援するということで自分にも力が湧いてくるという感覚が蘇るかもしれません。パパはそこにいなくても、記憶が薄れたとしても、自分の記憶の中に生きていて、ずっと応援してくれているということに気づくかもしれません・・・。

木下先生:ここまで話してどうですか?

さと子 :びぇーーーーん。ありがとうございました(泣)

お忙しい中貴重なお時間をつくって頂き、たった3つの質問で大きな気づきを頂きました。私はこの時にたくさんのことに気づきました


5、意味づけはアリ。生きるために解釈を持つ
 私はこのたった15分くらいの会話で人生が一変しました。ずっと穏やかに話を聞いてくださる木下先生に心から敬意を抱くと共に、「問い」で救われるという体験をしました。

 例えば夫の言葉の真意が私が受け取ったこととは違っていたとしても良いのです。でも、その意味づけをしたことで私は生きる勇気が湧いてきました。仕事をしながら子育てをしていく覚悟ができました。忙しい中でも人を応援する時間を持とうと思える出来事でした。
人は生きていると多くの自分で決めた「意味づけ」に苦しむことも多いのですが、こんな素敵な意味づけができたことで息子たちに自信を持ってパパからのメッセージを伝えることができました。


6、でも、どうせ、だって。あの時行動した自分を褒めてあげる
 もう一つ、自分を褒めてあげるとしたらあの時勇気を持ってメールをしたことです。頭の中に「???」が浮かぶと、人は何らかの行動をしない限りずっとモヤモヤが残ります。頭の中の引っかかりは、「あの人は間違っている」などと他者否定をしたり、はたまた「やっぱり私はおかしい人間なんだ」と自己否定を加速したりします。
 一方で、どうしても知りたくて心理学などを学んで救われて、その結果それが高じて仕事になってしまう人もいるくらいです。

 当時の私は、社会と繋がることも少なく、介護をしていたり、未来が見えない不安と視野の狭さで「でも私なんて・・・」と自信がなくて何ごとも積極的に行動できなかった。
 自分の中の純粋な「???」が、勇気ある一歩の行動を起こし、気づきのきっかけとなりました。

 結果、自分の中に勇気が湧いてきて行動が軽やかになり導いていただいたと思います。「どういうきっかけで、今の活動をしているの?」とよく聞かれますが、起業したきっかけから振り返ると「でも、どうせ、だって」を言わないで「はい、Yes、喜んで」と一歩、自分で自分の道を歩いたことがきっかけです。

・乗り気じゃなかった講演会の誘いに「Yes」と言えたこと
・疑問に対して質問メールを投げかけることができたこと
・すぐに「行く!」と決断したこと

関わった人の助けを頂けたきっかけは自分の素直な行動でした。だから書きながら、あの時メールした自分を褒めてあげよう!


7、自分のことはわからない。だから私がいる、あなたがいる。
 今、私は当時の木下先生のように人から相談を受けることがあります。基本スタンスは、私も同じように問いで返し、同じように励まし、同じように受け入れる努力をします。すると、ビックリするくらい人が笑顔になります。すっきり霧が晴れましたとメールが届きます。そう、あの時の私のように。
 自分のことは自分ではなかなかわかりません。だから対話するのです。人は相互関係、だから私にはあなたが必要で、あなたには私が必要なのです。
さぁ、一緒にお話ししましょう。



自分のいのち、今日も抱きしめて生きよう!
はぐはぐ。






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