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ひとりが好き。だけども

 私は一人でいるのが好きだ。

 放っておくと、何時間でも何日でも、一人で過ごしてしまう。一時期は、一週間に一回のバイトと、スーパーで買物する以外、ほぼ人と接触しない生活を送っていた。半年位で病んだけど。笑

 もちろん、友達と遊ぶのも楽しいんだけど、本質的に好きなのは、一人の時間だと思う。それを自覚したのは、3歳位の頃。一人でなにかを作っていた時に、友達がちょうど遊びに来てしまって(この表現)、それを中断しなければならなくなった時、私は心の中で、「あ〜、もう少しのところだったのに」と、とてもがっかりした。

 それに、小学生の頃も、楽しみにしていた本が届いて早く読みたい時に、友達に遊びに誘われて、「あ〜ぁ、早く本読みたかったのに」と、がっかりした思い出が何回もある。

 断ればいいのに。と、思うかもしれないが、そのまま流されてしまうのが、私なのだ。

 今も、スケジュール帳によると、2年以上、友達と会って遊んでいない。

 仲の良い友達とも、何ヶ月かに一回連絡を取れれば、満足してしまう。どこかで、心は繋がってるから、いいや。と、思ってしまう節がある。

 なので昔は、遠洋漁業をやっている人と結婚した方が良いのではないかと、本気で思っていた。

 どれだけ好きな人とでも、ずーっと一緒にいたら、たぶん疲れてしまうような気がする。だから適度に、一人の時間が欲しい。

 でも。

 思い出した。ほんとに仲の良い友達と集まると、各自好きなことをし始めたりする。漫画を読み出したり、DVDを見始めたり。でも、同じ空間にいて、だらだらする時間が、それはそれで良いのだ。

 一人でいると、「何かしなくちゃ」という気持ちが働いて、案外、心の底からだらだらできなかったりする。いつも心はピーンと張り詰めていて、自分を許していない。だけど、本当に安心できる友達が隣にいて、それで一緒にだらだらしていると、なんだか許されているみたいで、心の底からだらだらできたりするのだ。

 そんな時間を、ずっと過ごしてないなぁ……



 久しぶりに友達に会って、「さとこ、顔疲れてるよ 笑」と、言われたい。