よく見る夢

　昨日きのう、夢ゆめを見た。私がよく見る、お決きまりのパターンだ。それは、学校に行く前に、準備じゅんびしている様子ようす。すでに遅刻ちこくしそうなのに、持もち物ものがまだそろっていない。時間割じかんわりを見て、教科書きょうかしょをそろえる。そこに、決まって入っている授業じゅぎょうがある。それは、体育たいいくだ。私は運動神経うんどうしんけいがあまりよくないので、そんなに好きな科目かもくじゃないことは確たしかだ。けど、運動自体じたいは嫌きらいじゃないから、それなりに楽しくやってきた。問題もんだいはそこじゃない。問題は、指定していジャージと、指定Tシャツである。体育のある日には、ジャージと、Tシャツを持って行かなければならない。特にTシャツは忘わすれがちで、うっかり自前じまえのTシャツを着きて行くと、減点げんてんになってしまう。そのプレッシャーが今も残のこっているのか、いつもいつも夢の中で、「あ、今日体育ある。あ、まだTシャツ探さがしてない」と、あせることになる。

しかも昨日の夢では、体育の中でも１番ばん準備が大変たいへんな、スキー授業だった。私はスキーウェアを準備して、他にも色々準備して、「もう持もてない」となって、荷物にもつをダンボールに入れ、発送はっそうしようとしていた。けれどその荷物もできた所で、スキー靴ぐつもスキー板いたも、まだ準備していないたことに気づき、「詰つんだ……」と、絶望ぜつぼうした所で目が覚さめた。

今日は今日で、自分が出るはずだった劇げきが、まだなんにも準備できていないのに、始はじまってしまっている夢を見た。歌も覚おぼえてないし、衣装いしょうもまだ着替きがえてないし、トイレもまだ行っていないしと思おもって、控ひかえ室しつを駆かけ回まわっているところで目が覚めた。

私は一体いったい、何に追おわれているのだろう。

覚おぼえがない。

今日は、4時55分頃ごろ目が覚めた。予定よていの時刻じこくよりも早かったけど、準備を始めた。そしたら、乗のるはずだったバスに、ピッタリの時間に準備が終おわった。

そうなのだ。私はいつも、時間の目測もくそくを誤あやまってしまう。これくらいで終わるかな。というのの、だいたい3倍ばいの時間が、かかってしまう。

夢は、そんな私に、「早めに準備しなさい」と、教おしえてくれたのかもしれない。