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香港にマスクを送るときの注意点まとめ

香港と中国本土では、荷物を受け入れてくれるときの条件が異なるかもしれないので、「香港」としておきます。中国本土には送ってません。学生時代に知った中国人の友達が送ってくれと言ってきたら喜んで送りますが、今のところ言われてない。

旅行ブログを開始してからでも、私は比較的よく香港に行く人なんだろうと思う。e道もフリクエントトラベラー枠で取ったし。

武漢を中心に流行っている新型コロナウィルス肺炎について、香港のわが友人たちは、SARS当時大学生で、都市機能が停止したことをよーく覚えています。これまで、普通に喋っていても、SARSの頃にさあ、という話が出てきたこともある。

そういう人たちなので、ご本人たちが武漢の肺炎でパニックになってます。やはり香港の市内ではマスクが買いにくくなっているようで、春節前から、見つけたら即買い、状態。それで「マスクを送ってほしい」と言われて一度送りました。春節前に届いてよかった。「私にも送ってほしい」と言われてまた送ったのが今日の話。10箱送った。明日も送る。

そもそも、本当にこのマスクが予防に役に立つのかという話はおいておく。ほぼ彼らの精神的な安心材料なんだろうと思うと、そんなに高いものでもないんだし、送りますよ、って私は思う。

あと、相手に送って欲しいと言われないのに、住所と名前を知ってるからっていきなり送りつけるのはやめよう。富裕層はすでに香港を脱してるし。ちょっとお金のある人は香港に留まってても、離島や郊外にある自己所有の別荘や、春節前に手を打って別荘地を借りてそこで「避難生活」することにした人もいる。実際にそういう人を知ってる。

どういうマスクが好まれるのか

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まずは色。

黒色は避けること。

これに関しては、香港のデモ隊が黒色マスク(Pittaだよね)を好んだからか、黒色マスクは好まれません。黒色マスクだけは店内に残ってたらしい。誤解を生む色は使いたくないということでしょうね。

次に形は3層構造。

使い捨てできるもので、「サージカルマスク」と向こうは言うのですが、医療用のものをドラッグストアで?と言うわけでもなく。プリーツ型のマスク、と言うことのようです。

うちの近くにあるドラッグストアで、私が自分用に買うのは、60枚くらい入った中国製の大容量マスクなのだけど、一応3層構造です。これでいいかい?と写真で送ると、それで十分だということで、毎回それを送っています。

メガネが曇らないので最近愛用している、洗って使えるPittaや、子供の頃に給食の時に使いましたよね、ガーゼのマスク。あれは好まれないようです。あと、超立体マスク。あれも良いと思うんだけど、見せたところ良い反応はありませんでした。これは個人の好みにもよるのかもしれないけれど。

黒くない&使い捨て&プリーツ型で最低三層構造 これ大切。

多分、ドラッグストアで一番安い使い捨てマスクは白色でプリーツ型で三層構造だと思う。

香港に関しては、N95規格でなくても満足するみたい。

マスクを買いにいくときの注意点

おそらく、SARSのときを知ってる香港のお友達はちょっぴりナーバスになってると踏んだほうが良いのかな。向こうさんの思ったものと違う、というのは避けてあげるようにしよう。

私の場合は、「私が普段使ってる」というものがあったので、それを写真に撮って事前に送りました。「中国製なんだけどこれで良いかい?」って。輪切りにして3枚構造であることまで示す必要はなかろうと思いますが。三層ですよ、というパッケージくらいは写真に撮って送ると良い。

「あんた(日本人)が普段実際に使っているものということならば、日本製にはこだわらない」という言質は取ったので、一箱700円を切る中国製の廉価な大容量パックを買って送りました。それで十分みたい。

また、お相手にどういう量が欲しいのか聞いてね。一枚二枚ではないから。大容量もしくは、かなりの個数(枚数)を求めてるんじゃないかなあと私は想像いたしますよ。

例えば、今回頼んできた人は、4人きょうだいに両親健在。そしてそれぞれに配偶者もしくはパートナーがいて、子どもがいる人もいる。しかも、私は全員お会いしたことがある。きょうだいの配偶者の親までその人は面倒を見ないかもしれないけど、自分の配偶者(一人っ子)の親までは心配する範疇に入るんですね。なので、大容量パックを10箱送ってもまだ足りた気分ではないみたい。

なので、この人に関しては「とにかく量!」が最大のニーズだった。

ただ、人によっては「日本製にこだわりたい」という人もおられる。香港の30代40代には日本製に絶大な信頼をおいてくださる方々もおられるから。そういう人がナーバスになってるときに中国製を送るとがっかりされちゃう可能性がある。そういうお相手(ニーズは、量と質!)の場合は、ちょっぴり高いけど日本製のユニチャームを送ろう。

ドラッグストアで撮影して写真を送りながら買うのは、ドラッグストアさんが撮影を好まないところが多いので、その点注意してね。買うあなたは「友達のために良いことをしている」つもりなんだけど、ドラッグストアさんからすると、(理解はしてくれるかもしれないし、そういう人が来るのはわかってるかもしれないけど)転売ヤーさんみたいだから。変な行動は慎むべし。

また、ドラッグストアがマスクの購入個数制限をしている場合は、ごねたり頼んだりせずに、それを守ろう。二週間前は購入個数制限をしてなかったけど、今はしてたから、私は三件回って10箱集めた。

郵送できないものがあるよ。航空危険物か確認しよう。

「アルコール濃度が高いもの」は危険な物品として受け付けてくれません。今回は「アルコール製品その他が入ってません」という紙にチェックして署名させられました。(脱線すると、香水やライターなどはわかるんだけど、日焼け止めもラインナップに入っててびっくり。)

今回の新型肺炎に関して言えば、除菌ものが要注意です。

私の知ってる限りでは、例えば花王は、ネット上に商品カタログを出してます。そこに航空便を送る際の注意点も上げてくれてます。他のメーカーも上げてるかもしれないけど、とにかく、「航空危険物に該当しないと確認したものだけ」を送るといいよ!

ハイターを送って欲しいと言われるかは別だけど、過激な例として。ハイターを見てみよう。

https://www.kao.com/jp/haiter/hit_haiter_00.html

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航空危険物が入っていると、すり抜けちゃうかもしれないが(それはそれで問題だ)、すり抜けられなかった場合は、肝心のマスクが届くまでに時間がかかってしまう。一度手元に戻っちゃうか危険物だけが没収かよくわからんです。

繰り返そう。香港のお相手は多分急いでる。除菌ものがいちばんのニーズなのか。それとも、マスクがいちばんのニーズなのか、お相手に聞いてみて。

私は、さっさと到着して欲しいから、マスク以外のもの(食べ物など)は一切入れずに送ってます。お守りや食品を含めた「相手が今欲しがっているもの」ではないものは、中には入れない。送りたかったら別の箱に入れて送ろう。

送る時の注意点

ダンボールの模様を消す。

ダンボールは特になんでも構いません。ゆうパックのダンボールだと確実ではありますが、スーパーで「これ持ってって良いよ」というダンボールがあるじゃないですか、封さえできればそれでも送れます。

私は、実家にあったみかんのダンボールで送りました。

この時の注意点は「ダンボールの模様を消す」です。ガムテープを上に貼るだけで十分。

みかんの模様があると、食品(ナマもの)が入っているのではないかという疑念を持たれて、開封される可能性、検疫に回される可能性、その他がある。みかんじゃなくても、ブランド品だの何だの「確認するライン」に流されると困る。

何度でも繰り返すけど、お相手さんは多分今急いでるから。ただ、中身はマスクなんで。大きさの割に軽いから変なことにはなるまいと思いますよ。

さっさと通して欲しいからこそ「疑念を持たれやすい行動は慎む」。これ、大事。

なんと書いて送ったか(到着した例)

国際郵便は、英語(かフランス語)もしくは、相手国の言語を用います。日本以外の場所に送るから日本語では送れません。香港なら英語でOK。中国語なら繁体字。

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Disposable Face Mask Set (使い捨ての顔用マスクセット)と書きました。重量は適当。単価は本当。個数は枚数ではなくて「箱の個数」です。

さらに、HSコード は 6307.9 (不織布製品)で送りました。これで一度目はちゃんと届いています。

(多分届くとは思うけれど)Medical Mask(医療用マスク)とか、Surgerical Mask (外科用マスク)という単語は避けました。理由は医薬品ラインに入ってしまうと時間がかかる可能性はないかなあって、心配したから。ただ、今は大量に日本や他の国からマスクが入ってるだろうし。香港の禁輸品に医薬品は入ってないからそこまで心配する必要はなかろうと思うんだけど。

私はとにかく、早く届けてあげたい。なので、変なラインに入る可能性は先に潰す。

今日登録して今すぐ使えるわけではないけど、国際郵便マイページが便利

上に、送ったもののスクショがあるから何だろう?と思った人もおられよう。

これは国際郵便マイページです。事前に入力してプリントアウトして専用パウチに入れれば済むから、頻度が高い人やこれから頻度が高くなりそうだなあって人には結構おすすめです。

お友達の住所も登録してあるし、ボタン一つで追跡できる。例えば、前回の到着するところの履歴。

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私はこれまで度々頼まれて香港に物を郵送することがないわけではなかったから、登録してました。

登録後、専用パウチを送ってもらって、それでようやく発送に使えるシステムです。だから、今日登録していますぐ使えます!というものではないけどね。

これで使える「国際eパケット」だと、時間がかかるけれど、EMSよりも少し料金が安くなるので、一番初めに送ったものは、国際eパケットを使いました。(送った日から8日間で香港の友達のところに到着しました。春節前だったから時間がかかったのかも)SALよりも高いのかな。でも「荷物に空きがあったら入れたげる」なSALよりは時間がかからないので、国際eパケットは重宝してます。

ただ、二度目からはEMSを利用しています。この時も、この国際郵便マイページサービスで作りました。一応、EMSでは香港まで2日間でつくらしいけれど。

香港側で「探しやすく」してあげるのもいいかも

実は中国香港向けの荷物の新規受付はストップしている可能性があります。27日・28日に発送しました。うちの近くの局では受け付けてくれましたが、28日・29日くらいから受け付けを一時停止している局もあるようです。

うちは28日に出したものも、中継局でストップ。27日に出したものは一応、国際郵便局(発送国)を出たことになってるけれど、その先香港側でスタックしちゃってる感じです。ようやく、16日に一つ配達完了。香港側のTracking & Traceのスクショ。

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香港では物を送るとEMSでも一度は配達してくれるようだけど、再配達はしてなくて自分で取りに行くようです。多くの人が、モンコック近くの九龍の郵便局か、中環の郵便局かですが、通常でもものすごく混んでます。

その時に荷物の姿の写真と、EMSを出した時のお客様控えの写真があると向こうが探しやすいんだそうな。


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