【本の感想】投資家みたいに生きろ
投資家みたいに生きろ|藤野英人|2019
【読んで学んだこと、共感したこと、感じたことを書き留めます。
自分のためと読んでくれた誰かとつながったりできることを期待して】
今の私に刺さった内容は以下の通り。
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・投資とはエネルギーを投入して未来からお返しをいただく行為
=金銭的な損得のためではなく、「未来を切り開く」ことにおいて必要なのであって、「お金」を得ることは投資のリターンの1つに過ぎない
=未来の社会は私たちが今、エネルギーを投入していかないと切り開いていくことができない
・【エネルギー】 =〈主体性〉× 〈時間〉 × 〈お金〉 × 〈決断 〉× 〈運〉
→ポイントは掛け算になっていること
〈主体性〉やりたいこと:やりたいことを実行するための「思い」やそれに集まってくる「仲間」の方が資金があるかどうかよりもよっぽど重要
〈時間〉平等に与えられたもの:投資家思考では必ずしも効率性は重要ではない。目先で損をしているように思われても回り回ってリターンが得られる可能性が信じられる場合は、堂々と「時間」を割くべき×明らかな無駄は削らなければならない
〈お金〉過去・未来の缶詰:「消費=応援」と考えてみると、あなたがお金を使う行為は「力」を持ち始める
〈決断 〉成功体験の積み重ね:無限の可能性の中から1つの選択肢に絞り、残りの可能性を捨てる。あれこれやりたくて迷っているのは何もしていないのと同じ
「損得」「善悪」「美醜」「好き嫌い」の4つの軸、私たちの消費行動は「好き嫌い」で決まることがほとんど⇔AIなどによる論理的根拠の発展に伴い、ある程度論理的な情報を考察したら最後は自分の「好き嫌い」を信じる
最後の最後は投資家も「エイや!」と気持ちを込めて、力を入れて、腹をくくって勢いよく決めている
相性とは論理ではない。「気持ち」
〈運〉謙虚な気持ち:最終的には運が支配していることを理解しつつ、淡々と努力し続ける。投資の世界では自分が信じた企業を長く「待つ」必要がある。失敗しても落ち込み過ぎず、成功しても傲慢にならない。うまくいっているときは全てが自分の実力ではなく、さまざまな要素が絡み合っている
・【未来からのお返し】 =〈目に見える資産〉〈目に見えない資産〉〈明るい未来〉
〈目に見える資産〉お金・プロダクト:目に見える資産は生活に必要。しかし目に見えるものばかり追い求めると人生は空虚なものになる
〈目に見えない資産〉スキル・健康・人間関係:自己投資するしかない。個人が戦略的に生きていかないと生き残れない時代。あなたの市場価値を高めよ。他人とは違う経歴、自分にしかできない能力をもつことで「替えの利かない人」になる。個人の力でどれだけのお金を稼ぐことができるか
〈明るい未来〉利他の気持ち:世の中を良くして明るい未来をつくる。世の中が暗かったら自分自身もより良い人生を送れない。世の中を良くすることが最大のお返し。真面目に世の中のために努力している会社しか成長し続けられないようになっている
「自分と社会の一体感」もし、どこかに1万円寄付したとして、寄付先との間に共有感があって、心理的につながっているのであれば、1万円は移動しただけで「減っていない」と捉えられる
・リスク:投資の世界におけるリスクとは「得られるリターンの不確実性の度合い(振れ幅)」のことを指す。リスクをとらないとリターンが得られない。すなわち、大きなリターンを得たいのであれば、不確実性(リスク)を受け入れなければならない
「リスクをとる」ということは、目を閉じてやみくもに飛び込むことではない。目を見開いて直視し、ちゃんと考えて決断をしてチャレンジすること
「動くリスク」の一方で「何もしないリスク」
・投資に対しての恐怖を取り除くには:
‐絶対にリスクは「ゼロ」にできないことを理解する
‐主人公のように生きてみる
‐変化への対応こそ「安定」であることを理解する
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この本を読んで私が考えたこと↓
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★「投資とは」、「エネルギー」、「未来からのお返し」、「リスク」、それぞれについてしっくり納得のいく言語化だと思った
★ずっと前「ひふみ投信」がいいって話だけ聞いてて、この本を読んで「それをつくった投資家さんだったのか」と気が付いた笑
★本の中で、いま日本人は大きく二つのグループに分けられる①失望を最小化する人たち②希望を最大化する人たちというのがあった。現状①が圧倒的多数派になっている。また、社会全体が成立するには「自助、共助、公助」を組み合わせることが必要で、健康であれば基本は自助がベースであるとも。生きていること、働くことに対して迷いなく②だって言える人はそれでいいし、②であるための状態は0か100じゃなくてよいと言うこと。「自助」がベースになることは重々承知だからそれをどう確保するのかってことがまず頭に浮かんじゃうけどそんなとこで右往左往してないでいたい!!
★電車に乗るからってずっと前に買って読んでなかった本を適当にとっただけだったのに(だから?)、妙にしっくり前向きになれて得した気持ちであとで見返せるように書いとこうと思った。見識の深い方にとっては当たり前すぎる内容かもしれないけど、私にはこの言語化は勇気の客観的根拠な気がしてしまった
★2019年に出た本=ちょっと古い=未来予測的な投資家目線が今答え合わせしてさすがな感じ。すごーーい!
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