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【資産運用の始め方】リスクを抑えた投資方法ってないの?

前回の投稿では株、債券、投資信託など投資商品のご説明をさせていただきました。

どの商品も預貯金よりリターンが大きいメリットと元本割れ等のリスクがあることがお分かり頂けたと思います。

ご自身が一生懸命働いて稼いだお金です。「一円たりとも損したくない!」と思うのは当然のことです。

残念ながらリターンの大きい投資商品で「一円も損しない」という商品は存在しません。しかしながら「なるべく損するリスクを抑える投資方法」はあります。
今日はその方法を解説していきたいと思います。

リスクを抑えるためには「分散投資」と「長期保有」

卵は1つのカゴに盛るな

投資の世界の有名な格言で聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?
卵を一つのカゴに盛ると、そのカゴを落としてしまったら全部の卵が割れてしまうかもしれない。しかしながら卵を複数のカゴに分けて盛っておけば、その中の一つのカゴを落として卵が割れてしまっても、他のカゴの卵は無事であるという意味です。
この格言と同じように、一つの金融商品にご自身の資金全部を投入してしまうと、その商品が大きく値下がりした時にご自身の資産も減少してしまいます。このようなリスクを減らす方法の一つが「分散投資」です。

では分散投資とはどういったものなのでしょうか?

分散投資とは?

分散投資とは「投資先や投資時期を分散させること」で、分散する方法は主に3つあります。

 資産の分散
まとまった資金を一つの金融商品に投資せず、さまざまな商品に分けて投資をすればリスクを分散できます。
例えば株式と債券は経済動向に応じて違った値動きをすることが多いと言われています。そのため異なる値動きをする商品を組み合わせて投資することで、値下がりのリスクを軽減することができます。
投資信託の中には様々な資産・地域を対象に投資を行う「バランス型」というものがあります。こうした投資信託を購入することで、ご自身で考えて資金分散を行わなくても資産や地域を分散させることが可能になります。

地域の分散
金融商品は日本国内だけでなく、世界中に様々な国や地域の資産、通貨を投資対象にしているものも多く存在しています。
そのため「国内と国外」「先進国と新興国」「インドなど特定の国」のように異なる国や地域の通貨や資産を組み合わせて投資することにより、ある地域での景気低下や災害による値下がりを、他国の値上がりでカバーするなど価格変動のリスク軽減をさせることができます。

時間の分散
金融商品は日々価格が変動するため、一度にまとまった金額を投資してしまうと、価格が下がった時に元本割れするリスクが生じます。
そのため毎月一定額を積み立てる方法など少額を定期的に投資することで、購入を分散させてリスク軽減させることができます

時間を味方につけてリスク分散

長期保有でリスク軽減
何度も繰り返すようですが、投資用金融商品は日々価格が変動します。一時的な要因で価格が大きく変動し、このタイミングで売買すると大きなリターンを得ることもあれば、逆に損失を被るケースもあります。しかし一時的に値下がりしても長期間に見ていると価格が上がることもあるため、長期保有することでリスク軽減効果があると言われています。

複利効果
金融商品を長期保有することで元本と以前についた利子を合計した額にまた利子がつきます。言い換えれば利息が利息を生んでふくらんでいくということです。運用期間が長ければ長いほど利息が利息を生み、資産を成長させることができます。

分散投資と長期投資でなるべくリスクを減らしましょう

さて本日はリスクをなるべく軽減させる投資方法についてご説明いたしました。
資産・地域・時間を分散させて、長期保有することにより、できるだけ元本割れリスクを軽減できることがお分かり頂けたのではないでしょうか?

政府もリスクを抑えた「積立投資」を後押し

日本政府も「貯蓄から投資へ」というスローガンを掲げ、投資から得られる所得を増加させる「資産所得倍増計画」を掲げており、この施策を推進させるため「NISA」という制度を設けて、国民の保有資産を投資に回すことを後押ししています。

NISA」とは「投資信託等を売買した利益が非課税になる」という制度です。

前回の投稿でご説明した通り、投資信託は投資のプロが集めた資金を分散投資する金融商品であるため、投資の知識が少なくても分散投資が可能になります。

次回はこの「NISA」の制度についてご説明させていただきます。

投資には、信用リスク・価格変動リスク・為替変動リスク・カントリーリスクが存在することを認識したうえで、ご自身の責任及び判断に基づき取引を行なってください。このサイトを参考に行った運用などにより、利用者が被ったいかなる損害についても一切の責任を負いかねます。

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