お道具の取り合わせ
今日はお茶のお稽古。
お軸は墨で描かれた滝の絵に、紅葉が散っているもの。
うちの先生の掛軸で、絵だけのお軸はめずらしい。
お棚は私の大好きな桑子卓。
柱が細くてスッキリしたフォルムで、この柱に柄杓を斜めに掛けて飾るのもめずらしいし美しい。
お軸もお棚もとても涼しげで、今の季節にぴったり。
先生はいつも、桑子卓に嘉助さんの青磁の蓮の水指を合わせる。
桑の木の濃茶にスラっとした青磁の水指が映えて、この取り合わせがとっても素敵で美しい。
青磁は格が高いから、格が低い桑子卓に合わせるのはおかしいという先生もいるそう。
でも、桑子卓はもともと床の間に置いて香炉を飾るための台だったものを、お茶のお棚に転用したものだと言われているから、格は低くないと思うとうちの先生は言われる。
お道具の取り合わせは難しい。
センスも知識も必要だから、色々なお茶席や本で見て学ぶことも大事だなと思う。
今日は先生のご友人がいらして、5人いるから且坐(さざ)のお稽古をすることになっていた。
且坐は、表千家七代、如心斎の時に制定された七事式という式法の一つ。
正客が花を入れ、二客が炭をつぎ、三客が香をたく。
東(亭主)が濃茶を点て、半東(亭主の補佐)が薄茶を点てる。
今日は私より若い人がお仕事の都合でお休みということで、一番動かなくてはいけない半東を私がやることになりそうだなと思って、堀内宗心宗匠の『茶の湯の修練2 七事式〔表千家流〕且坐』を読んで予習しておいた。
5月に且坐をした時にも半東をさせてもらったので、少しは流れがわかっていたけど、やっぱりタイミングとかが難しい。
つくづく、本を読むだけでは身につかない世界だなぁと思う。
こうやって定期的にお稽古ができると、少しずつでも覚えられるからありがたい。
今日は暑いからお洋服でもいいわよと先生には言われたけど、お稽古の時くらいしか着物を着る機会がないので、着物を着ていった。
昔リサイクルで買った絽の着物と帯。
見た目には涼しいけど、やっぱり暑い…。
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