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良い学びの場を見ることも学びになる

今日はNPOの活動があって、市内の県立高校へ。
うちのリーダーが、高校の探究学習という授業の講師をすることになったので行ってきた。

探究学習は、SDGsについて学んだ後、クラスも超えて興味のある分野に分かれて、グループごとに学びを深めていくものらしい。

講師で呼ばれたのは、防災がテーマのグループ。
避難所運営について考える班と、幼稚園児向けの防災について考える班の2つに分かれていた。

こういうのも自分たちで考えて決めるらしい。
今どきの高校の授業ってこんなこともやるんだな~と驚く。

授業は「防災まちづくり」や「あそぼうさい」などNPOの活動について説明をしながら、生徒の質問に答えていく形。

アイスブレイクも兼ねて、「災害じゃんけん」や「8割がた大丈夫だろうゲーム」を体験してもらったり、休憩の後にはいくつかのあそぼうさいのゲームで遊んでもらった。

最初は緊張もあるのかおとなしい様子だったのが、アイスブレイクやゲームで遊ぶことでほぐれていって、質問も活発になってくる。
自分たちの学びに活かそう、参考にしようという気持ちが伝わるような質問がたくさん出ていた。

最後に全員に感想を言ってもらったら、とても感心するような発言ばかり。

「自分たちや大人が防災について知っておけばいいと思っていたけれど、あそぼうさいのように子どもをターゲットにすることで、大人にも伝えていくことができることがわかった」

「子どもに伝えて、子どもがアウトプットすることで、多世代に循環していくのがすごいと思った」

「子どもの防災というのは受動的だと思っていたけど、能動的な防災になっているところがあそぼうさいのすごいところだと思う」

「暮らしの中に防災を取入れることが大事だということ、暮らしの中に学びがあることがわかった」

「子どもも大人も一緒に学び、教えることでまた学びになっていると思った」

「ゲームを参考にして、自分たちのものをつくっていきたい」

「あそぼうさいに参加して、子ども目線で考えられるようにしたい」

などなど。

活動の意図や目的をしっかり受け取ってくれていることがわかって嬉しかったし、学んだことやそれについてどう感じたかを、自分の言葉で伝えられる力があることもすごいと思った。

学ぶ姿勢がいいだけでなく、ゲームも思い切り楽しんでいて、その辺のバランスもいいんだろうなと思う。

2時間の授業を、スライドを使うわけでもなく、大事なところはしっかり伝えながら、知識型ではなく体得していく学びになる工夫もしていて、質問に答えつつ本質的なことにつながる話へと展開していくことができる。

プログラムの組み立て方とか伝え方とか、ターゲットによってうまく変えて、ちゃんと相手に響くものにしていけるところがすごい。

良い学びの場を見ることができて良かった。

授業の詳しい様子はこちら


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