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時短家電よりも育児を楽にしてくれるモノ。育休で気がついたこと②

僕は時短家電が好き

前回に引き続き、育休中の気づきを自分が忘れないうちに記録していくnoteです。1歳9ヶ月になる長男と、まだ生後0ヶ月の長女と妻と自分、4人で暮らしています。
育休中の夫婦の役割分担はこんな感じです。

妻:夜間の娘の授乳を担当。日中も娘の授乳は大半が妻。
自分:長男の相手と、家事(掃除・洗濯・料理・買い物)担当。娘のミルクは1日1回程度。

夜間の授乳をお願いする代わりに、それ以外の家事と長男の相手は基本的に自分が担当しているイメージです。
※ 出産から3週間が経った頃から、体調の戻ってきた妻と料理を代わり番この当番制にしました。

家事(掃除・洗濯・料理・買い物)担当と書くと、すごく頑張っている感がでるのですが、これはさほど苦ではありません。自分は仕組み化・効率化が好きで時短家電を導入しがちなので
ルンバ・ブラーバ・スティック掃除機・ドラム式洗濯乾燥機・食洗機・宅配ボックス・ネットスーパー(家電?) をフル活用して、料理以外の家事はあまり意識しないレベルしかなくなっています。書き出すとウチって掃除機おおいな…

料理も、妻のような品数は作れませんが「タンパク質と野菜を1~2品に詰め込む」という方法で、そんなに苦ではなく日々こなせています。

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左が自分の料理で、右が妻。圧倒的な品数差を感じる。。。

時短家電で育児が楽になると思っていたのに

毎日、充実しつつも、体力的にも精神的にもぐったりしている自分に気が付きました。「あれ?? うちめっちゃ家事少ないし、仕事もしていないのに、なんでこんなに疲れるんだ??これって甘えなのか??

「時短家電で家事をする時間が極端に減り、育児に向き合う時間が増える」ということは、育児に向き合わねばならない時間が増えるとも言えます。ありがたく、素晴らしいことなんですけどね、逆にしんどくなっている気もします。僕は正直に言えば皿を洗っている方が子供と向き合っているより数倍ラクなのですが「家事している間、自分は子供の相手ができないから、仕方なくEテレをつけて、テレビに子供の相手をしてもらう」というような状況も、その家事がなければ、自分が子供と向き合えてしまう。その状態なのにテレビに子供の相手をさせるのは罪悪感がある。でも疲れる。というジレンマが発生します。

結果、自分で相手をすれば疲弊し、テレビをつければモヤモヤが貯まるという、自分で自分の首を締めるような状態に陥ったりします。

よく「近い将来AIが雑務をこなして、人間は本質的な仕事だけやってよい世界がくる」と言われますが、本質的な仕事なんて、絶対しんどくて毎日8時間もできないな、と思います。

時短家電は育児の役に立たない、というよりも育児の主な大変さは、肉体労働的なものではなく人間関係の悩みに近い、ストレス・精神的負荷であるということなのでしょう。

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頼りがちなEテレとamazon prime video

時短家電よりも育児を楽にしてくれるモノ①
子供が汚したり、壊したりしても大丈夫な仕組み

前の記事でも書きましたが、育児中は子供の非合理的な行動によって精神エネルギーがガンガン削られていきます。
生後0ヶ月の娘はまだ寝返りもできないので困ることは以外と少ないのですが、1歳9ヶ月、イヤイヤ期の始まる長男とは格闘の日々で、精神エネルギーを消費しまくりです。ご飯を床に投げる、汁物を部屋中に撒き散らす、固くて重いおもちゃを床に投げる、イヤイヤのギャン泣き…ect。

最初は、ただただ疲弊していたのですが、「息子の行動の中で、特につらく感じる行動はなんだろう」と考えると3つ程度に絞ることができました。

① ソファーに汁物をこぼす
 無印良品のソファーはカバーがを外して洗濯するのが大変。しかもカバーだけで2万円とかするのでシミが落ちなくなるととても困る。
② 固くて重い木の玩具を床に叩きつける
 
家は35年ローンの新築なのに、床にガンガン傷や凹みがついていく…
③ 自分の本をビリビリに破く
 言わずもがな。

「①ソファーに汁物」は、4千円くらいで上から被せるタイプのソファーカバーを買うことで劇的に気持ちが改善しました。洗うのかんたんだし、シミになっちゃっても4千円だし。もう、子供がソファーでトマトを食べていても怖くない!

「②おもちゃを床に叩きつける」は、同様に床にウレタンマットを敷くことにしました。これまでは「フローリングの質感が好きだから、せっかくのリビングにマットは引きたくない」と思っていたのですが、この数年は我慢、ボコボコの床に何十年も住み続けるよりマシ!と思っています。

「③ 自分の本をビリビリに破く」は、当然別室に移動させました。なんでもっと早く別の部屋に移さなかったのか…そんなことに気がつく余裕もなかったとも言えるのかな。

この3つに対応しただけで、心の余裕がまるで変わりました。

重要なのは「何が、自分はつらいと感じるのだろう」と考えてみることだと思います。慌ただしい日々で、とにかく目の前の課題を対処するのに精一杯になりがちですが、ストレスの自転車操業になっていると気がついたら、これを考えてみることをおすすめします。

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この4千円のカバーが、5万円のルンバよりも精神的負担を減らしてくれました。

時短家電よりも育児を楽にしてくれるモノ②
適度な諦めを許す気持ち 

方法論ではなくマインドセットなのですが、結局はこれが一番大事だと思います。「完璧じゃなくていいじゃん。」と思うことです。それは子供に対して以上に、親である自分に対して。
冒頭で「テレビに相手をさせる罪悪感」ということを書きましたが、テレビでもなんでも活用して、つらい気持ちを回復させる時間を捻出することは決して悪いことではないと自分自身に納得して貰う。

きっと"100点満点の親"を目指して、心が折れてしまうなら、”65点でもいつもニコニコしている”親のほうが、子供にとっても安心できる環境なのではないかなと思っています。
自分自身の幼少期を思い出すと、自分の母親は育児に対してとても真剣で"100点の親"を目指そうとしていたように思えます。「テレビは見てはいけないもの、プラスチックのおもちゃは粗悪なもの、幼少期から本物に触れ合える素敵な体験を…」。とても感謝していますし、その原体験は自分にとっても今でも価値があったと思っていますが、反面、自分の母親はいつも子育てに苦難を感じていて、つらそうだったことも覚えています。両親の喧嘩もとても多かったように思います。両親がつらそうだと家が居心地良く安心したものにならず、それが根本原因かは分かりませんが、僕の実家家族は数年後、家族関係やら何やらで全員長期のカウンセリングを受けることになったりしています。必死に努力をしてくれた両親には心から感謝していますが、「親が無理をしないことは子供にとっても大切なこと」という教訓もまた身をもって教えてくれました。

時短家電は不要なのか

時短家電disみたいになっていますが、やっぱりたくさん恩恵を受けています。ただでさえ育児で精神的に余裕がないときに一家全員のお皿を手洗いするのは大変でしょうし、朝起きたときにロボットが水拭きしてくれたきれいな床からスタートできるのは気持ちをリセットしてくれます。(一瞬で汚れますが。)時短家電で空いた時間をすべて育児という仕事につぎ込んでいたからパンクしただけで、せっかく時短家電が作ってくれた時間を、子供のためと、自分のため、それぞれに使っていく、というのが正しい使い方なのでしょう。
ちなみに、時短家電を何か一つ買うとしたら、スティック掃除機がおすすめです。パンくずなどの食べこぼしにストレスを感じなくなるので。

おしまい。

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