自社の事業を無料でオンライン化するには【事業コンサルと一緒に読むDXニュース(2/2回)】
■ この記事について
「事業コンサルと一緒に読むDXニュース」では、前日のDX関連のニュースの中から筆者が選出した記事を要約し「今日から自分の事業活動に活かせる学び」を抽出します。みなさまも私と一緒に、学び・事業に活かして行ってください。
↓筆者がどんな活動をしているかはこちらをご参考になさってください。
■ まずはニュースを3点要約
オンラインでのアーティストのマネタイズを支援 ファンコミュニケーションにおけるDX
<要約>
・ライブ配信を軸としたファンコミュニティプロデュース事業を展開するLiver Bankは、コロナ禍におけるアーティストの課題を「オンラインでの活動のマネタイズの方法が確立されていない点」だとと捉えている
・開発中のシステムはファンコミュニケーションのDX。システムを基盤として企画やコンテンツ作成サポートなどサービス一体のプラットフォームを提供する
・イベントのデジタル化はこれまであった距離の制約がなくり、遠く離れた海外ファンに参加してもらうことも可能となる事業的可能性を有している
(画像は記事から引用していています)
■ この記事から学ぶべきこと
・個別最適化されたDXプラットフォームが乱立しうる
アーティストの、オンライン上の活動空間をプラットフォームとして提供する企業のニュースでした。
『Youtubeやインスタグラムのような既存のオンラインプラットフォームがあるのでは』という疑問に対して、『タレントという業態・さらには個人ごに対する最適化』という付加価値を提供しています。
この記事からはDXソリューションの提供側と、DXを活用する企業側とで、それぞれの側面の学びが得られそうです。
・DXソリューションの提供側
記事ではアーティスト活動のオンライン化事業でしたが、多くの企業が「自社の事業をオンライン上で展開すること」のあるべき像が描けていない状態です。
「オンライン上の事業プラットフォーム+ノウハウ提供によるサポートサービス」というパッケージは、今後、多くの事業ごとに必要とされるでしょう。提供側としては言わずもがなでしょうしこの程度に。
・DXを活用する企業側
自分たちに個別化されたシステムというものは、基本的に非常に高額です。
もちろんシステムを自社で開発すれば人件費の面からさらに高額になりますし、逆にYoutubeやInstagramのようなオープンな既存サービスを活用すればコストは最小になります。
予算に限りのあるベンチャーや中小企業では、いきなり高額の投資をするのではなく、コストを抑えて実現し、ユーザーや市場の反応を見ながら段階的に投資を進めることが求められます。
「あるべき理想像」を描きながらも、まずは「どのようにして既存のサービス活用で、その理想像を擬似的に再現できるか」を自らで定義し、低コストで開始することが「自社個別化されたDX」の第一歩になるでしょう。
今日の「疑問投げかけ」
・自分の事業をオンライン上で展開したら、どんなサービスになるか
・どうすれば、それを既存の無料サービスを活用して擬似的に再現できるか
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