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拝啓 蒸発した父へ。この20年の、僕たち長谷家のことを伝えたいと思う。

もし今も生きてるなら、きっといつか目に入るはず。

こんにちは。長谷怜紀(ながやさとき)と申します。
長谷公嗣(こうじ)家の長男・怜紀と、三男・洋武(ひろむ)の二人で、このnoteを書きました。

※このnoteを見てくださる、父以外の皆さんへ
このような話を公開して書いたのは、2000年にある日突然失踪し、今も行方不明の父・公嗣に、この20年、何があったのかを報告したいからです。
父宛のメッセージなので、よくわからない話が多いかもしれませんが、僕らは父にこのnoteを届けたいので、一番下からシェアをしていただけたら嬉しいです。
驚かれる方もいらっしゃるかもしれません。いつも身勝手な私たちで申し訳ありませんが、よろしくお願い致します。

改めまして、お父さんへ。
怜紀がこの文章を書きました。洋武と一緒に、色々思い出しながら。洋武は今隣に居るよ。
まずこれだけは伝えたい。怜紀と洋武は元気です!昂飛(たかと)は、たぶん元気なのかな。お母さんはだいぶ前に体を壊しましたが、元気なようです。
そして、少なくとも怜紀と洋武の二人は、お父さんが居なくなったことを受け入れているので、寂しい・悲しいという感情はありません。

そして、受け入れているからこそ、もし生きていたとして、会えても会えなくても、どっちでも良い。お父さんが居なくなってから大変なことはたくさんあったけど、大きな覚悟の上、家を出ていったんだと思ってる。

これだけの時間が経って、何で今更こんなことをしてるかというと、ケジメを付けたかった。
出口の見えない問題を、考え続けても仕方がない。かといって、お父さんに本気で会おうと動いたこともない。

たまにお父さんの名前「長谷公嗣」と検索してみたりするけど、出てくるのは同姓同名の方。こんなことやっていても、前に進まないと思った。
居なくなって20年経ちそうになって、兄弟みんな社会人になった。洋武と話してて、俺たち何もしてないよね、でもお父さんの立場に立ったら、きっと息子たちどうしてるんだろうって、知りたいこといっぱいあるんじゃないかな、と感じた。だからやってみた。

家族写真

今の時代、幸いにもインターネットで繋がることができるし、情報を届けられる。
怜紀も洋武も、インターネットに関する仕事をしているから、その可能性に掛けて、できること精一杯やってみようと思って、書いてみた。

20年の間に起きたことって、いっぱい有りすぎて、長谷家は結局崩壊気味で、何でここに昂飛が居ないのかも、この1回じゃ書ききれないので、数回に分けて書きます。
僕たちにこれまで何があって、今どう思っているのか、会えなくても知ってもらえるように、ちゃんと伝えたいと思います。ちなみに、みんな結婚してなくて独身です。

こんな感じにまとめたので、順番に投稿していきます。全部で6回の投稿です。

①最初のメッセージ(今回の投稿です)

②2000年~2005年:あるがまま、言う通りに生きてきた頃

③2006年~2010年:それぞれもがきながら、生きてきた頃

④2011年~2015年:みんな、別々の道に進み出した頃

⑤2016年~2020年:分かり合えたと思ったら、バラバラになった今

⑥最後に:今になってわかった事実。振り返って思うこと。

メッセージはいつでも好きな時にください。もちろん、無理して送らなくても良いです。こちらこちらに送ってもらえると、すぐに気づけると思います。
メッセージ来たからといって、早速誰かに言ったりしません。

お父さんは何を知りたいかなと、なるべくお父さんの気持ちを想像して書いてますが、難しい。読んで伝わってると良いです。話すと楽なんだけどね。

とりあえず、さっき言ったように、僕たちは前向きに元気に生きてます!
隆おじさん・玲子おばさんや、たくさんの人達が、僕たちに良くしてくれて、幸せに生活しています!何も心配することは無いので、安心して!

兄弟写真

※私たちの父・長谷公嗣のプロフィールと写真です。
昭和32年(1957年)5月1日生まれ。北海道木古内町出身。函館で育って、的場中学校→函館中部高校に通っていました。中学・高校時代は野球や陸上に打ち込んでいて、高校時代は大会奪三振記録を作ってプロ野球のドラフト候補にもなっていました。
大学は神奈川大学に進学していたと聞いています。新聞部だったはず。卒業後、北海道に戻り、社会科の高校教師として勤務。初任地は標津町で、母と出会い結婚。その後、江差町で勤務し→函館に転勤し母校に赴任。ずっと野球部の顧問でした。高校3年生のクラス担任をしていたそうですが、2000年11月に突然失踪。現在に至ります。
趣味は、レコードとウイスキーだったような。部屋にあったのを覚えています。写真はこの数枚しか持っていません。一番下左から4番目が父です。

父 写真

どうか、このnoteが届きますように!

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