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オールドレンズを使ってみた

普段は現代のテクノロジーをモリモリに利用したバキバキのレンズを使用しているのだが、今日はオールドレンズを珍しく使ってみた。正確には、このレンズは2年前にモスクワの蚤の市で強引なロシアン親父の押し売りにより90ドルで購入したのだが、買ったまま押入れに入ったままだったのだ。何が今日あったかというと、友人がメルカリで購入したというレンズの写真を見たらなんと自分も持っているではないか。その存在自体を今日まですっかり忘れていたのであるが折角なので自分も使うこととしたのだ。

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これがそのオールドレンズでCarl Zeiss Jena Pancolar 50mm f1.8というもの。Carl Zeissはドイツの有名レンズメーカーなのだがこのCarl Zeiss Jenaというのはドイツが東西に分割統治されていた時代に東ドイツで生産されていたもので、つまりソ連占領統治下のものとなる。

このレンズは大量に出回っておりメルカリなどでは1−2万円で買えるかと思う。ebayにも大量に出ているのだが配送元は大体ウクライナで、それ以外の場合でも旧ソ連の国であることがほとんどだ。

普段は現代のCarl Zeissレンズを使用しているのだか(JenaではなくただのCarl Zeiss)、このレンズはそのレンズの遠縁のご先祖様的な存在でもある。そう考えると購入価格1万円以下という値段はありつつも期待は高まる。というわけでバンコクの裏路地を試し撮りとして1時間限定で撮り歩いてみた。なぜ1時間なのかというと、家を出る前に回した洗濯機が1時間後に回り終わるからだ。

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マニュアルフォーカスしか使えないので普段と勝手が違うが、SONYα7の性能のおかげで慣れれば楽に取れる。

まず現像して驚いたのだが1万円のレンズとは思えないぐらい写りが良い。もちろんモダンなキレのある写りではないが、50年前のレンズでこの性能はすごいのでは。さすがドイツである(そしてソ連)。

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遠景でパンフォーカスになると現代のレンズに見劣りしない解像感を見せる。

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暗いところでも使ってみたのだが、これがまた味があってよい。

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この上の最後の写真、焼き物の貯金箱なのだがバンコク市内でやたらと売ってるのを見る。どうやらここはこの貯金箱に塗装する工房だったようだ。そもそも勝手に貯金箱は日本の文化かと思っていたのだがタイでもメジャーなことを考えると中国の文化なのだろうか。

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バンコクといえば川、川といえばスラム、スラムといえばストリートアートということでここもに例にもれずアートがちらほら。

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マニュアルフォーカスで弱点があるとすれば素早く動く被写体には苦労する。この猫たちは人馴れしすぎているせいでカメラを構えるとどんどん近づいてくるためなかなか写真が撮れない。それにしても毛並みのいい猫達だ。

バンコクでは基本的に犬は放し飼いの飼い犬もしくは野犬なのだが、皆だらけており襲ってくるやつは少ない。暑いからだろうか。

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このレンズは2年間使わずに引き出しの奥に寝ていたわけであるが、今まで使わなかったことを後悔する写りであった。重量的にもサイズ的にもカメラにつけっぱなしで問題ないので、今後はこれをボディキャップの代わりとして装着しておくこととする。これをきっかけにオールドレンズを大量に購入してしまいそうで怖い。

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