見出し画像

ワレワレのモロモロ名古屋編

「ヒドい目にあったんだ!聞いてくれー!」なエピソードたちを、ハイバイ・岩井秀人さんと公募で集った参加者たちが共に演劇化する企画、ワレワレのモロモロ。(以下ワレモロ)

名古屋編、無事終演しましたー!✨

今新幹線で東京に帰るところですが、火災の影響で止まっているため、止まってる新幹線の中書いています。

今回は、岩井さん演出のもと、板垣雄亮さん、川面千晶さんという、とっても強力な助っ人俳優さんお二人も名古屋にいらして、なんと一緒にお芝居ができるという、とても幸せな企画!

(あ、新幹線動き出した。)

今回のワレモロは、全部で4作品。

「再々々々々々」作:宮璃アリさん
「晴れ舞台」作:寺田華佳さん
「身体よ、動け」作:野崎詩乃さん
「失恋から始めるわたしのはじめかた」作:水谷悟子(わたし)

私の作品☟

人生の半生を描いた作品や困難を乗り越えようとする作品が多かったと思います。

そのため、結構重い話にはなるのですが、岩井さんと川面さんの演出によって、笑える話になるのが凄いところ!

では、振り返っていきましょう〜!
(私目線で振り返ります)

初日
みんなで台本読みとキャスト決定!

二日目
早速立ち稽古開始!
ワレモロは枠や箱の使う抽象表現が特徴ですが、どう扱っていいのか全く分からず私は舞台上て立ち往生。
台本持たずにやってみたものの、久しぶりの大きな舞台に緊張しすぎて、全然セリフは出てこないし噛みまくって撃沈。
でも、台本離しただけ偉い!😭と自分に言い聞かせ明日へ。

夜中。
稽古動画を見て、最初が弱すぎると気がつく。私の作品は「失恋から始める〜」なのに、失恋がちゃんと描けていない。これじゃなんで私が自分を始め直そうとしたのかわからない…。26歳の失恋に向き合えていないことに気がついた私は、過去のブログを見返して、もう一度失恋と向き合う事にし、台本ともう一度向き合い始め、冒頭部分を大幅に修正。
色々なことを思いつくのはいつも夜中である。

3日目
夜なべして考えた台本を清書して、岩井さんに見せる。昨日と顔が違うね、と言われた。それはそうだ、私はまた自分と向き合い始めたのだから。台本を書く時はいつも号泣だ。それでいい。泣けるようになってよかった。

その日は私の班は立ち稽古はないので、別室で練習。しかし、少ない人数でみんな色々な役を演じる為、立ち稽古の班にみんなが行ってしまって、結局誰かと絡みがあるシーンの練習はあまりできず、ポツンと悲しい思いをしてる、と思ったら、他の作者陣もそうで、みんなで励まし合う。個人練習に切り替えたり、協力してみんなで一つの班の練習をしたりする。支え合いがとてもありがたい。

川面さんに少し演出をつけてもらう。どんどん演出をつけて行く川面さんがかっこよすぎる!!!

この日の最後には一旦台本をモノローグ台本に戻してみた。

4日目
稽古前にモノローグ台本を妹の前で棒読みして号泣。「よくまとめたよ、お姉ちゃん。」と背中をさすってくれる。作品には登場しないが妹は本当は登場人物だった。私が守りたいものとして機能するもう大事な人物だったが今回は時間の関係で出させられない。いつか妹も登場する本を書きたいな。

立ち稽古。私の作品に一旦一通り演出がつく。まだ緊張しまくってるので噛みまくり、棒読みになりまくりだが、ちょっと安心した。冒頭部分も私の中では前よりだいぶ納得いく作品になってきた。作品への信頼はモノローグに反映される為とっても大事だ。

自分のトラウマをモノローグとして舞台上で話すのは、かなり勇気がいるらしく、ドキドキが止まらない。ガッチガチのロボットみたいになっちゃう。右手と右足一緒に出そう。マジで。めっちゃくちゃ芝居下手な人みたいになってしまうのだ。受け入れてもらえるだろうか、そんな事人前で話すなんて頭おかしいと思われないだろうか、フラッシュバックがいつ起こるのだろうか、など悶々とした想いが巡りながら喋る為、自分が意外とまだその出来事の渦中にあるのだなと気がつく。

5日目
自分の作品が一旦演出がついた為、他の班のお手伝いをする。作者にとって演出がつき終わってない不安は痛いほどわかる。ウザくない程度にみんなを助けて、サポートに回りつつ、自分の稽古も行う。毎日一回は舞台上で通すと決めていた。

6日目
初通し!なんとかできた!!!噛みまくってるけど、なんとか通せて安心。通してみて、改めてこういう話なんだ、と気がつく事が多く、通してみると"親世代がドキッとする作品""母がなぜか可哀想に見える"と意見をもらえた。

…狙い通りだった。

実は、今回私目線からの酷い話を書いているが、本当は母目線から見ても酷い話だと思っており、いつか母を主役にして私が母役をやっても面白いなと考えている。「失恋から始めるわたしのはじめかた」は、母からすると、何不自由なく可愛がって育ててきた娘にいきなり反旗を翻される話である。実はオーディションの前に母目線のモノローグを書いてみた。すんなり書けて驚いた。
しかし、母のことはわからないことも多い為、今回は自分目線で。と思って今回はこの台本になったのだ。

そして、描きたい事は虐待の世代間世襲だ。私は両親が全面に悪いとは思っていない。両親もまた被害者である。連鎖を止めるために私が立ち上がっただけであり、立ち上がれる娘に育てたのは両親なのだ。

7日目
この日はやっと、人の稽古を見る余裕ができて、自分が他班の練習でいらない時に客席から見る事ができた。改めて舞台がでかい…!みんな頑張ってる…!!はなちゃんが13時から20時半まで稽古だった!本当ーーーーーーーによく頑張った!!!

8日目
野崎班後と水谷班の演出の修正があり、翌日にまた水谷班通し!明日のために全力投球だ!

9日目
通し。少し慣れてきた。慣れ出すと違和感を覚える。私の作品なのに、私の作品じゃないみたいな。作品が自分の手から離れ出す感じだ。でも、慣れは一番良くない、と板さんと川面さんに喝を入れてもらい、新鮮に向き合えるよう心を入れ替える。
アリさん作品の演出が、ガラリとかわった。
アリさんのセリフ量が2倍になった。
でも、めちゃくちゃ面白い演出!!!!
アリさん頑張れーーーーーー!!!

10日目
アリさん班がぶっ通しで立ち稽古。
言われたことは次の日までに何か変えてくるアリさんの、女優としての意地を感じる。
か、かっこいい…!
みんなに勇気をもらいながら、取り組む。
また全ての班に演出がつききった。

11日目(18日)
通し、からの修正。岩井さんの要求も少しづつグレードアップしてるのがわかる。舞台の観、みたいなのがもっとあればなぁと悔しくなる。ある程度まではできても、そこからがまだまだな自分に悔しくなって、ちょっと凹む。でもみんなも頑張ってるんだーーー!!私も頑張る!!!
順番発表。うぉ、最後か!!

12日目(19日)
仕込みからの場当たりで、劇場の雰囲気に重厚感が増した。ラストのシーンからのカーテンコールの稽古がつけられる。私の話はラストシーン、タイトルバックなのですが、今まで舞台上に一人でタイトルを言っていたけど、そのシーンがみんな出てくることになった。みんな。緊張のあまり、セリフが飛ぶ。恥ずかしすぎて穴があったら入りたい…
練習で失敗してよかったじゃん。となぐさめてもらいつつ反省。

13日目(20日)
公演前日!!場当たりからのゲネプロ。
最後のシーンがどうしてもちゃんと言えない事件発生…!トリの重圧か?!もう自分の弱さに泣きたい。でも、みんなを失望させたくない!岩井さんを失望させたくない!絶対もう失敗しない!
野崎作品の私の役が上手くいかず、自分に反省🥲🥲

14日目(初日)
二公演!初めてお客さんを入れての舞台でいつもと少し勝手は違うが、本番は練習通りに。と思っているので、稽古よりむしろ落ち着いて出来ていた👀

この日は、人に作品のフィードバックをもらった。うーん、でもみんなまだ言葉にならないって感じの人も多い。
でも、親としてドキッとしたという意見が私の作品では多かった。へーそういう作品なんだなぁって、気が付かされる。
自分のnoteを読み返す。

15日目(千秋楽)
泣いても笑ってもこれが最後ー!言われたことをちゃんとこなしてあとは楽しむだけ!千秋楽って気持ちいい(笑)でも、私たちの物語はまだまだ終わらない。一旦区切りをつけて、次のステージへ向かうのだ!!


ここまで読んでくださって、誠にありがとうございました🙇🏻‍♀️🙇🏻‍♂️


感想についてのフィードバックや、その後の自分の変化はまだ書けないので、また書きます!
とりあえず、15日間の心の揺れを書いてみました✨

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?