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よく子供達の歌声が秋庭農園の畑には鳴り響いています。
2016年、農業を始めたと同時にとある保育園との出会いで始まった食育プログラム。

何をするのもみんなと一緒で楽しく懸命に生きている小さな命。
遊ぼう!!ってみんな言ってくれる。
だからいいよ!って春の田植え 夏のじゃがいも掘りととうもろこし 秋の稲刈りとさつま芋掘り たくさん受け入れてきました。 

周りの農家さんに「遊び過ぎだ!!!」「もっと真剣に農業やれ」と怒られることもしばしば。

子供の頃、農業で忙しく親に遊んでもらった記憶がない分、そういう気持ちが強いのです。

でもそのお陰で、畑はみんなの学び場であると発見できました。

農業をエンターテイメントやアートとして、見ることができれば、
「大変だよ」「お金にならないよ」「家族が苦しむよ」等なんとなく聞こえてくる周りの声も気にならなくなります。

とにかく、畑で子供達と「遊ぶ」 
そして 生き物達を観察し、
美味しい野菜やお米に「ありがとう!いただきます」を感じて生きていけるとニッコリと「美味しい!」って感じられる人間って単純だとツクヅク感じます。

正直、就農して数年は台風で田んぼやブロッコリーが浸水したり、ビニールハウスが吹き飛んだり、病気で全滅したり、炎天下で倒れたり、、、本物の農家になるには、覚悟とプロ意識が必要だと痛感したし、その都度夫婦喧嘩になって「辞めよう」の繰り返しでした。(←誰もが通る道)

しかしながら、8年も経つと「あ、また0ゼロからやり直しか。死ぬ事以外かすり傷」程度にしか思わない鈍感力もついてきてしまいました。(あたおかで、あまりお勧めしませんw)

少し苦しい時はいつも子供達が歌ってくれた「うんとこしょどっこいしょうんとこしょどっこいしょ お芋がでっかいぞー」の歌声が聞こえてきます。皆んなとなら大きなお芋でも掘り起こせる!

「早く行きたければ、一人で進め。遠くまで行きたければ、みんなで進め」(if you want to go fast, go alone; if you want to go far, go together)アフリカの諺

岸田首相や著名なリーダーは必ずこの諺を引用しますが、
子供達がみんなで掘り起こそうとしたりする姿から、このフレーズを思い出し、
となりのトトロの行進曲のように歩いていく保育園生の溢れ出る笑顔を見ていると、私たち大人にさえ人生を謳歌するための本質的なことを気づかせてくれているのです。
毎年やってくる子供達は例外なく、畑で遊び学んで帰っていきます。

私の個人的な意見でもありますが、
農作業は、夢中になれるし一人が好きな時もありますが、
やはり皆とやってみるからこそ、大きな繋がりと人生の原動力になり、秋庭農園のエンターテイメントになるのだと。

大学生の畑キャンプ(コロナ前の様子)

同じ釜の飯を食った仲間と昔はよく言ったものだと、うちでは本物の竈門ごはんを出して、みんなで喰らう。
農作業をしっかり手伝って、食べる白米ご飯は 塩だけでももちろんうまいが、野菜もたくさん。バクバクと自然をそのまま食べる。

ああ、地球ってなんて美味しくて楽しいのだろうと、エモい時間を与えてくれる。

食育農園だから見ることのできる景色だと思います。

モミ殻の山にダイブして、ライスシャワーして大盛り上がり

2023年、秋庭農園/HIROKO HERBSは (第二期生)ハーブスクールを開催し、これまで培ってきた食育のノウハウを活かしたエンタメハーブ園作りに取り組みます。 
園芸からワークショップ、食べて学び、お家でもハーブを活用するところまでをサポートしながら、生徒さんとハーブを楽しむ一年を作り上げて参ります。関東近郊(東京、埼玉、千葉、茨城、栃木)の方向けになります。
ご興味ある方は、詳しくはこちらまで


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