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2020年のテレビドラマ、私の10本

2020年に最終回をむかえた地上波ドラマで、私が観たものの中から「今からでも、配信などで可能なら観ることをオススメしたい!」のを10本集めました。ストーリー紹介の中で、できるだけネタバレをさけて書いたつもりですが、未視聴の人はタイトルだけ見て中は薄目で飛ばしてもいいです。

長いから目次つけます。見たいとこだけ見てもいいですよ。

4位〜10位(ほとんど差はありません)

ルパンの娘(フジテレビ)
「観ている人たちを楽しませるぞー!」という思いと勢いと愛を最大限つっこんで作り上げられた、プロフェッショナルたちによる一大エンターテインメント。どんよりしがちだった一年、このドラマの時間は大笑いして過ごせたことに感謝。映画も楽しみ!

#リモラブ 〜普通の恋は邪道〜(日本テレビ)
「ディスタンス」「マスク」「SNS」などの現在のあれこれを盛り込みつつ、そんな時代に恋をするとはどういうことかを、まっすぐ見せてくれた。「マスクごしのキスはキスなのか」「好きな相手に触れるときでもまずはアルコール消毒、検温」など、笑いながらもしみじみと考えさせられました。最終回、美々先生の春頃の気持ちの告白は、聞きながら泣いてしまった。みんな、つらかったよね。
横浜市民として、きれいな風景がたくさん見られたのも楽しかったです。

恋はつづくよどこまでも(TBSテレビ)
ドジな女の子が、かっこいい医師にあこがれて看護師になり、やがて恋をみのらせるという、いわば王道ラブコメ。しかしそれが陳腐で古臭くなかったのは、主人公七瀬がドジなままではなく、勉強して努力して、みんなに信頼される看護師に成長していくところ。勇者ちゃんな彼女の明るい笑顔とがんばりを見たら、そりゃあ魔王の天堂先生も好きになっちゃうよね、と、ついついふたりを応援したくなる。七瀬役の上白石萌音さんの内面からにじみでる素直な愛らしさと、天堂役の佐藤健さんが、自らの美しさの封印をといたかのような、パーフェクトなかっこよさががっちりはまってて、すばらしかった。

コタキ兄弟と四苦八苦(テレビ東京)
とぼけたレンタルおじさんたちの、ほのぼの一話完結短編集だと思っていたら、それが積もり積もってラストの大きな感動へとつながる。どの話にも、現代の日本への静かな怒りがちりばめられていて、それでいて説教くさくなく、かろやか。内容を何も知らずに観る方が絶対楽しいので、とにかく観てほしい。

伝説のお母さん(NHK)
保育園に空きがないから、魔王討伐に出かけられない。お母さんしながら勇者として生きるのはたいへんだ。でも、今の日本のお母さんたちは、こんな感じで戦ってるんだろうなあ。それにしても、勇者の夫をまず剣で斬りたくなるよね。

おじさんはカワイイものがお好き。(読売テレビ)
好きなものを素直に好きと言えない。誰かと友だちになりたいと思っても、その先に進むのに躊躇する。
大人になるまでの時間で、たくさん笑われたりして傷ついた私たち。その経験から、また同じ痛みを味わいたくなくて、新しいことがなかなかできなくなる。
小路さんたちのそんな思い、わかる、わかるよー。せつないよねー。

妖怪シェアハウス(テレビ朝日)
白目テレパシーやら時事ネタなどで笑わせつつ、現代の悩みをがんがん解決していく妖怪のみなさん、大好きだー!
またスペシャルとか続編とかで会えたらいいなあ。みんな、妖怪になって好き勝手に生きられたらいいよね。

トップ3

3位・スカーレット(NHK)
燃える炎のごとく熱い喜美ちゃんから、目が離せない半年間でした。
仕事も家庭もすべて手に入れる完璧な女性ではなく、ごつごつとあちこちにぶつかり、周りも自分も傷だらけになり、たくさんのものを失って、それでも進む姿に、どれだけ元気をもらったことか。
喜美子役の戸田恵梨香さんも、周りの人たちも、俳優さんたちみんなすばらしかった…。特にハチさん=松下洸平さんにこの作品で出会えたことが、ほんとにうれしいです。こんなにすてきな人に、今まで気づけなくてごめんなさい。あと、絵が!なんであんなにうまいの!!

2位・30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい(テレビ東京)
通称「チェリまほ」に、こんなにはまるとは想像してなかったです。だって、テレ東の、真夜中の、ドラマですよ?
期待せずになんとなく観て、2話、3話と観ていくうちに気が付いたらもう夢中。
特に第4話、あそこでどかーんと、やられました。
本気で全人類観てほしいです。コメディなんだけど誰のことも笑っていない、すばらしいドラマ。

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1位・MIU404(TBSテレビ)
配役、物語、カメラワーク、音楽、すべてがパーフェクト。
こんなに完璧なドラマを、あのコロナ禍で作り上げたスタッフキャストのみなさん全員に感謝したいです。
ドラマ観ながら大笑いしたり、「マジで?!」と叫んだり、「間に合え!間に合え!間に合う!」と祈ったり、自分がツイートしている言葉がドラマの中でもバズっている恐怖に背筋が寒くなったり…。
観ている間ずっと「本気」でした。本気で向き合った時間でした。
みんなにまた会いたいなあと思う気持ちと、このまま彼らが東京で走ってくれていれば会えなくてもそれでいいや、と思う気持ちと半々です。
理想で言えば…アンナチュラルの続編が作られて、そのどこかでちらちらと伊吹や志摩の話が出たりしたらうれしいかな、なんて。

感想つれづれ

こうしてみると、各局まんべんなく「好きなドラマ」があった一年だったみたいです。

コロナやそのほかの要因で「本当ならもっとこうなるはずだった」ドラマと、2020年の初めくらいのコロナの影響を受ける前に制作されたドラマを並べて考えていいのかな、と迷いましたが、そのまま何も考えずに選びました。

やさしさと、ままならないものに対する怒りと、あきらめずに前に向かう力に、はげまされるドラマが、やっぱり好きです。

さっき気がついたんですけど、この10本のうち3本に、なんと松下洸平さんは出演してるんですよ…。私にとって2020年は、松下洸平さんの年だったとも言えるかも。

思い出して追記。10本の中に、水橋文美江さんのドラマがふたつ、野木亜紀子さんのドラマがふたつ、入ってますね。
このふたりの年だったとも言えます。

2021年も、たくさん好きなドラマに出会えますように。

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