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コーヒーの酸味を抑える抽出方法

こんにちは「あしたも焙煎」ハッピーサトです。

よくお客様から「酸味の少ないコーヒーが欲しいのですが」といった相談を受けます。

酸味の少ないコーヒーが好みの場合は、酸味の少ないタイプの豆を選ぶか、抽出方法で酸味抑えて調整を行うかの方法があります。

酸味の少ないコーヒー豆を選ぶ際には、基本的にはナチュラル精製の豆(ブラジル・サントス№2など)や、深煎りなど焙煎度の深い方を選択すれば酸味が少ないコーヒーが楽しめます。

さて、今回はもう一つの方法「抽出条件を変える事で酸味を抑える方法」を詳しく紹介していきたいと思います。

手持ちのコーヒーの酸味を抑えたい場合は、是非以下の4つの方法をお試しくださいませ^^☆

①抽出の湯温を高くする

コーヒー抽出に使用するお湯の温度は高めにすると、酸味を減らすことができます。

例えば、普段90℃のお湯を使っているなら95℃で抽出してみましょう。

これは、湯温が低いと酸味成分が抽出されやすく、湯温が高いとコクや苦み成分が抽出されやすいという性質があるためです。

ですので湯温を高めにしてあげれば酸味にコクや苦みが加算されていき、相対的に酸味が目立たなくなるという事です。

電気ポットで温度設定したり、温度計で湯温を実際に測ることが出来ればベストですが、もしなければザックリですが下記を参考にしてみて下さい。

・沸騰直後のお湯をコーヒーポットに入れて使うと95℃前後

・沸騰したお湯を別容器に入れて一息ついてから更にコーヒーポットに移すと85℃前後

②抽出時間を長くとる

時間をかけてゆっくり抽出することで、酸味を和らげることが出来ます。

これは①の豆の性質と連動していますが、豆の組織から酸味成分が最初に抽出され、その後からコクや苦み成分が抽出されるためです。

お湯の1投目の蒸らしで30秒~60秒しっかり待つだけで変わります。この1投目はカップに数滴コーヒーが落ちる程度の湯量でOKです。

2投目以降のお湯の投入間隔(時間)を大きくとることも有効です。

私の場合は、お湯を4~5投目まで注ぎ、おおよそ2分30秒で抽出完了といった感じです。

毎回同じ香味に安定させたい場合は、1回あたりの湯温、湯量、投入の間隔や抽出完了までの時間を計って自分好みのレシピが固まるとベターです☆彡

抽出開始から完了までの時間を長くすることで、コクや甘味、苦み成分がより多く抽出され、酸味が控えめになりバランスが良くなります。

③豆(粉)と湯量の比率を変更する

コーヒー豆とお湯の量の比率(抽出比)を調整することでも酸味を調整できます。

普段より多めのお湯で抽出することで、酸味を和らげることが可能です。

例えば、粉12gに対して185mlのお湯で抽出の所、お湯を多くして200mlで抽出してみる。

抽出後にカップにお湯だけ追加で注ぎ、味見しつつ自分好みの酸味に調整するのがラクです。

最後にお湯だけ追加しても意外とコーヒーの味は薄まりません。

勿論、お湯の量を変えずに粉の量を12gのところ10gに減らす、といった感じでもOKです。

④フレンチプレスで入れてみる

使用する抽出器具の種類によっても、コーヒーの酸味を変えることが出来ます。

円錐・台形ドリッパー(透過法)よりフレンチプレス(浸漬法)での抽出は酸味が少なくなります。

粉とお湯を混ぜて3~4分待つフレンチプレスは、先ほどの説明②にもあるように抽出時間が長くなるため、コクや苦み成分がより抽出されやすく酸味を抑えることが出来ます。

フレンチプレス器具がない場合は、急須や大きな容器(計量カップなど)に粉とお湯を入れて浸漬させるだけで抽出が出来ます。

3~4分後に茶こしやペーパーフィルターを使って濾してカップに注いで飲めばOKです☆彡

さいごに

という事で、今回は酸味を抑えてコーヒーを楽しむ方法を紹介してみました。

私も以前は酸味が苦手な方でしたが色々なコーヒーを飲んでいるうちに、爽やかな酸味や香りのよさが楽しめるようになりました。

当店では酸味・甘み・コクをバランスよく楽しめる85℃の抽出を先ずはおススメしています☆彡

ちなみに浅煎り・中煎りのコーヒー豆は組織が硬いため、湯温が低いと香味成分がうまく抽出できなくなる為、90~95℃での抽出がおすすめです。

それでは^^!
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