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①1才になったダウン症の息子(序)

早い。
あまりにも早すぎる。
それに加えてあまりにも濃厚すぎた。

ダウン症の我が子がこの世に生を受けてから1年が経過した。
語るには多すぎる出来事と思い出が私の筆を重くする。

と書くと体良く聞こえるが、

生来の面倒くさがりな上に、仕事と3人の男児の子育てが積み重なると、ほぼ無条件で書けない。
ていうか、note書くとかのレベルじゃなくて色んなことが出来ない。
でも、それでもぼちぼちやっていけてるから、「今はしゃーないか」を口癖に生きている。

性格・仕事・子育ての3つカードが揃えば召喚できる私的エクゾディア(漫画『遊戯王』参照)はだいたいのことを有耶無耶にしてくれる。

ただし、後で痛い目をみることもあるので、責任が及ぶ事には使用できないのは残念の極みである。

さて、前回noteを書いたのは半年前。
つまり生後半年の節目に綴ったのだった。
そして1才を迎えた今、書かぬわけにもいかない。

別に誰が楽しみにしているわけでもないと思うが、節目節目の心の記録と現状を残しておかないと忘れてしまう。

そういうわけで、非常に重くて進まない筆をもって今書き出したわけだ。

初めましての方にも分かるように説明しておくと、うちには3人の子どもがおり全員男児で構成されている。
簡単に紹介しておくと、

発達障害グレーゾーン、マイクラの天才、絶対音感持ちの長男。5才

規格外サイズ、頭くさくさのおちゃらけキュートモンスターの次男。3才

ダウン症持ちの激カワ精霊、何もできなくたって可愛いから許す!の三男。1才

以上3名である。

説明の通り、三男坊がダウン症をもって昨年生まれてきた。
ダウン症の発覚は出産後のことで、私たち夫婦はおろか、担当医も予見していなかった出来事だった。
ダウン症と聞かされてからは、非常に心に負荷を感じ、良いも悪いも様々な感情に押し潰されそうになった。
その経験を忘れてはいけないと思い、初めてnoteを利用したのであった。

それが下の記事になるので、ご覧いただけたら嬉しいです。

さて、そんなこんなで現在の三男坊の様子をお伝えしたい。

現在1才。
私の知る普通の1才とはだいぶ違う。

まず、ハイハイは出来ない。
移動は基本寝返りの連続になる。
寝返りは半年くらいで習得し、そこから日夜研鑽を深めての1才。

通常ならば、寝返りの次は這うようになって、ハイハイに進化し、伝い歩きにクラスチェンジし、やがて自立歩行を覚える。
これがおよそ半年から1才半くらいの過程に詰め込まれている。
普通は寝返りだけの期間というのは短いのである。

しかし、三男の場合、筋肉の発達が遅いためか、はたまた新しいジョブを覚えるのが面倒なのか、寝返り一筋なのである。

半年間も寝返りを続ければ、やはりそれなりにモノになる。
段差への危険感知、異物の回避、方向転換もお手のもの。

他の赤ちゃんがハイハイだ、伝い歩きだとしている最中に、ひたすら寝返りのアビリティを上げ続けたのである。

序盤の木の剣にプラスを振り続けるのは不毛。
ゲームの常識である。

しかし、三男は人生序盤で習得する寝返りに移動の全てをかけて、汗水垂らしている。

私はそんな彼を見て、決して不毛などとは思わない。その寝返りの先になにがあるのか、きっと見えてくるものがあると思う。

と、思っていたら最近ちょっと這いずりだした。

「あれ?こっちのほうが便利じゃね?」
みたいな顔して、アンパンマンのおもちゃ目掛けて1メートルくらいなら進むようになった。

おい、笑える。

ダウン症児の発達は遅いと聞かされて、のんびりと子育てをしてきているが、話に違わぬ遅さがやっぱりある。

とはいうものの、私はそれに焦ったり心配になったりということは少しもない。
一方でこの子の成長や可能性を諦めているわけでもない。
なにせ、先のこと考えても分からんからね。

三男なりの成長にまかせて、ゆっくりとのんびりと楽しんで生きていくのが今のテーマである。
そして、そんな家庭を続けられるように頑張るのが私の使命である。

さて、1才を機に書き出したが、当然書きたりないわけである。
私たち親の心理状態、きょうだいの様子、食事や排泄、通院や療育など、もう少し記録しておきたいところである。

ということで、続きものとして書いていこうと今思いついた。
当人としては非常に面倒な思いつきなのだが、たまには記録をつけなきゃね。

ということで、また次の記事にてお会いでしたら嬉しいです。
ここまで読んでいただきありがとうございました!

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