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タケノコを掘りながら120年と2億5千万人に想いをはせた話

竹って1日に1メートルくらいのびるらしい。脅威の繁殖力にびっくりです。

タケノコ掘りをした日はちょうど雨が降った次の日で、それはもう、にょきにょきと、そこらじゅうに黒い影が立ち昇っておりました。


タケノコのまわりをぐさぐさと掘っていくと、岩⁉︎と思うほど、めっちゃくちゃ固いモノにぶちあたります。

そう、この地下茎で全員つながっているんですよね。クローンだと思うと黒い影がより恐ろしく見える。。

竹ってすごく不思議な生きものだなぁ。

草なのか木なのかすら意見が分かれているそうです。形成層はないけど節の部分に成長点があるからぐんぐん伸びるのだとか。

あれ、花って咲くのかな?
これも諸説あり。一説によると120年に1度、稲みたいな花を咲かせるらしい。

じゃあ、花に遭遇したらすごいラッキーだな~と思いきや、竹の花は不吉の象徴とされています。

なぜかって?
一斉に花を咲かせて一斉に朽ちてしまうから。つまり、竹林全部がいっきに枯れてしまうというのです。そんなことってあり得るの⁉︎(クローンこわい)



今でこそ里山の厄介者あつかいされている竹ですが、もともとは生活を支える大事な資源でした。籠、筒、笠、笛、築、竿、箱・・・漢字をみると一目瞭然ですね。

そんな生活に密着した竹が一気に枯れたら、もう、どうやって生きていけばいいんだ、、と絶望の淵にたたされることでしょう。。

この絶望を味わうかもしれない人たち、つまり、竹産業に従事する人たちは世界に2億5千万人いるそうです。昨今のサステナブル志向の高まりで竹製品の需要も増えているので、チャンス到来かも。


イギリスでゲットした竹グッズ


竹林の整備ってすんごい大変だけど、竹はおもしろいし、タケノコもおいしいし、アウトドアでは万能だし、楽器にもなるし、うまく使えばサステナブルだし、いろんな可能性がありそう。どうせ管理しなきゃいけないのならおもしろいことできたらいいな~。

そういや、長野の方ではメンマでビジネスやってるおっちゃん達もいるって聞いたことがあったっけ。


ほお、「純国産メンマプロジェクト」なるものがあるんだ~おもしろい。


やっぱり、楽しい、おいしい、は継続にとって大事だな。

里山ビジネスは興味深い。自分だったら竹をどう使うかな~と妄想しながらタケノコづくしのご飯をたべた日曜の昼下がりでした。


最後までお読みいただきありがとうございました!新しい里づくり研究室(さとけん)では、都会と田舎、山と海、自然と人間のあいだにある「里」に光をあてた研究や実践を紹介しています。記事の感想、里づくりのお悩み、気になるテーマなど、お気軽にコメントお待ちしております😊


参考

「mimori radio」Vol.1 花が咲いたら村が滅びる~タケと言うナゾの植物~

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