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【要約】ダニエル・ピンクさん、アンドリュー・スコットさんの「フリーエージェント社会の到来」は現代社会の状況を予想的中している一冊!

どうもこんにちは。チカトサです。  

今回は、ダニエル・ピンクさんさんの「フリーエージェント社会の到来」の要約をしていこうと思います。

この本は2022年の今となっては当たり前となっている、「フリーランス」という働き方について、20年前から予想している本になります。
2002年当時、この本を人はそんな未来がやって来ると信じることができたのでしょうか?

この本を読むことで、フリーランスとして生きるメリットだけでなく、既に訪れているフリーエージェント社会についての立ち振る舞いについて理解することができます。

読み終えた後は、今すぐにでも行動したくなります。

というわけで、この記事では「【要約】ダニエル・ピンクさんの「フリーエージェント社会の到来」は現代社会の状況を予想的中している一冊!」について書いていきます。

“フリーエージェント社会の到来“とはどんな本?【概要】

「フリーエージェント社会の到来」は 、2002年4月に発売された名著です。
違和感のない日本語訳本で、集中して読めば全400ページを【約1週間】で読み終えることができます。

ダニエル・ピンクさんのプロフィールも紹介しておきます。

ダニエル・ピンク

1964年生まれ。ノースウェスタン大学卒業、エール大学ロースクールで法学博士号(J.D.)取得。米上院議会の経済政策担当補佐官を務めた後、クリントン政権下でロバート・ライシュ労働長官の補佐官兼スピーチライター。フリーエージェント宣言後、ファストカンパニー誌やニューヨーク・タイムズ紙、ワシントン・ポスト誌をはじめとする様々なメディアにビジネス、経済、社会、テクノロジーに関する記事や論文を執筆。妻と娘2人とワシントンD.C.在住。

“フリーエージェント社会の到来”の 目次は以下の通りです。

プロローグ

第Ⅰ部 フリーエージェント時代の幕開け
第1章 組織人間の時代の終わり

第2章 3300万人のフリーエージェントたち
第3章 デジタルマルクス主義の登場

第Ⅱ部 働き方の新たな常識
第4章 新しい労働倫理

第5章 仕事のポートフォリオと分散投資
第6章 仕事と時間の曖昧な関係

第Ⅲ部 組織に縛られない生き方

第7章 人と人との新しい結びつき
第8章 互恵的な利他主義
第9章 オフィスに代わる「第3の場所」
第10章 仲介業者、エージェント、コーチ
第11章 「自分サイズ」のライフスタイル

第Ⅳ部 フリーエージェントを妨げるもの
第12章 古い制度と現実のギャップ
第13章 万年臨時社員と新しい労働運動

第Ⅴ部 未来の社会はこう変わる

第14章 リタイヤからeリタイヤへ
第15章 テイラーメード主義の教育
第16章 生活空間と仕事場の緩やかな融合
第17章 個人が株式を発行する
第18章 ジャストインタイム政治
第19章 ビジネス、キャリア、コミュニティーの未来像

エピローグ
解説
訳者あとがき

“個の時代”の到来

そもそも“フリーエージェント”とは取得要件を満たしたプロ野球選手が、所属球団との契約を解消し、他球団との入団交渉を行うことができる権利のことを言ったりします。
一般的な社会で考えた場合に転職活動のようなことを思い浮かべるかもしれませんが、そうではなく組織に縛られることなく、
”個人が独立してビジネスを行う状態”をここでは言っています。

ここ数年でトレンドになっている“個の時代”という言葉ですが、この本では20年前からフリーエージェント社会時代がやってくる、ということを大胆に予想しています。

2019年のアメリカのフリーランス人口は5900万人で、アメリカの全労働者の36%を占めたそうです。
ちなみに2019年の日本でのフリーランス人口は約440万人で、就業者全体の5%程度になります。

法制度の面ではまだもう少し整備が必要な部分もありますが、“個の時代”が到来しているのです。
SNSの普及により個人が影響力を持つようになり、あらゆるプラットフォームサービスが普及したことで、そこで個人がお金を稼ぐことが可能になりました。

この本が書かれた2002年頃のフリーランスとしての働き方と言えば、本のライター、ITエンジニア、映画監督、作家…といった専門的なスキルが必要な職種に限定されているような働き方でしたが、現在ではココナラウーバーイーツ、まさに今見ているこのnoteといったサービスが急拡大している背景もあり、専門職種に限らずフリーランスとして働ける環境は整っています。

企業組織の崩壊

巨大企業で働くことへのモチベーションやステータスよりも、家族や友人との時間を確保することが優先されるようになったのです。
つまりは自分の人生を最優先するようになったのです。

いつどんな理由でレイオフされるかわからない組織で汗水垂らして働くのではなく、自分の働きたい時間と場所で自分の裁量で仕事をする。

そのような働き方が進んだ結果、中小規模の企業は寿命は縮み、ミニ企業やフリーランサーの数が圧倒的に増えました。

キャリア志向の変動

かつて多くの人々は梯子型のキャリアを歩むことが主流でした。
学校に通い勉強し、良い企業に就職し、出世して管理職を狙い、十分な退職金をもらい、年金を受け取りながら引退期間を過ごす。
という人生が王道とされてきました。

しかし今となっては、梯子型ではなく、レゴブロック型のキャリアが始まっています。
レゴというのは梯子とは違い、一本道ではなく自分で考えながらキャリアを構築していくのです。
時には自分のビジネスを休止して、企業に勤めるのも良いでしょう。そこで得たスキルを再度自分のビジネスに活かしていくようなキャリアを歩む人も増えていきます。

仕事の分散化

投資の格言で“卵を一つのかごに盛るな”という有名な言葉があります。
これは1つの株式に集中して投資をすると、その株式がダメになった時にリスクが大きい事の例えから、分散投資を行うことへの教訓を表した言葉です。

仕事でも同じことが言え、
1つの企業で同じ業務だけを長年やっていると、急に何かの理由でレイオフされてしまった場合に、収入が途絶えてしまいます。
そうではなく、複数の仕事を同時に抱えていることで、1つの仕事がダメになってしまったとしても、収入が途絶えることはありません。

スキル面だけでなく人間関係も同じことが言えます。
1つの同じ企業で長年勤め上げるということは、同じ企業の同僚との太い絆を築くことにはなりますが、人脈は広がりにくいです。
フリーランスでは、多くの現場で多くの人との人脈を築き上げることができ、地域社会とのコミュニティにコミットすることも可能です。

今すぐに行動を!

この本が書かれた2002年頃は、SNSも普及していない、クラウドファンディングも確立していない、という時代だったにも関わらずフリーランスという働き方を選択し、行動し始めた人が多くいました。

それに比べて現代社会では、SNS全盛期を迎え、クラウドソーシング系のインターネット上で仕事の受発注を行えるサービスは充実しています。

これはもうやるしかないのです。
これ程までの状況が整い、後はもう覚悟を決めて行動するだけです。
いきなりFA宣言をして退職届を出さなくても、このnoteを使って有料記事を書き始めるくらいでも良いのです。

行動しないための言い訳をあれこれと羅列するのではなく、行動あるのみです!

“フリーエージェント社会の到来“を読んだ感想

 この記事では、ダニエル・ピンクさんの「フリーエージェント社会の到来」について書いてきました。

個人的には(ここでは書ききれませんでしたが)、
ロックミュージシャンのデヴィッドボウイが1997年に発行した債券であるボウイ債という話から、個人が行う資金調達の話がとても面白かったです。

今ではクラウドファンディングといった無担保でも個人プロジェクトで資金調達できるサービスがあり、資金調達のハードルも当時よりは大分下がったと思います。

これはチャンスでしかないので、本当に自分に言い聞かせるように「行動しろ!」と言い続けたいと思います。

というわけで、今回の記事は以上です。

ぜひ、また見に来てください♪

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