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R.I.P. ありがとう、グーフィ

愛犬グーフィを亡くして、3週間。
まだふとした時に悲しみが押し寄せてきて、涙があふれる。グーフィがいないバナナペーパー工場がこんなに淋しいなんて。

グーフィは、ライオンに襲われ命を落とした。

その日の深夜、バナナペーパー工場のオフィスの裏で生き物の気配を感じたグーフィと、その母犬ジャングルは、暗闇にむかってしばらく吠え続けていたという。
2匹とも防御本能が強く、これまでも工場敷地に入ってきた野犬やサルから、大きいものではハイエナを追い払ったこともあった。
いつもその気配を一番に察知するのは母・ジャングル。そして、2匹で向かっていき、攻撃をするのは体の大きいグーフィだと聞いていた。

グーフィ(左)と母・ジャングル

この日も、しばらく威嚇し吠えた後、2匹は暗闇の藪の中に走っていった。いつもと違っていたのは、その後グーフィの甲高い鳴き声が一度聞こえたきり、静まり返ったということ。そのしばらく後、ジャングルだけが暗闇から戻ってきたそうだ。

異変に気づいた警備員は、チームリーダーに電話で連絡。現場には近づかず、夜明けを待つことを決めた。
そして翌朝、チームメンバーは藪の中でグーフィの変わり果てた姿を見つけた。

バナナペーパー工場があるのは、自然保護区(Game Management Area)の地域。これは、野生動物が生息する国立公園と、人の生活圏の間となるバッファゾーンのようなところ。そのため、野生動物が関わると思われる事態が発生すると、野生動物の管理・保護を行う指定の団体への報告が求められている。通報を受け、すぐに駆けつけてくれた職員が見つけたのは、ライオンの足跡だった。

グーフィを守ってあげられなかったことが、ただただ悲しい。だけど、グーフィとジャングルのおかげで、警備員二人の命を守ることができた。最後まで大好きなバナナチームメンバーを守り抜いてくれた。

体は大きいけれど、とても心優しく、甘えんぼだったグーフィ。
バナナペーパー工場の敷地内では、私たちの後ろをいつもついてまわった。

よく食べること、幸せな時は全身で喜びを表すこと、今日生きていることに感謝すること。グーフィが教えてくれた、人生で大切なこと。

I love you, Goofy.
ありがとう、グーフィ。安らかに。



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