見出し画像

【前編】あなたなら完全に破棄するスキー&スノーボードに新しい価値を創出するとしたらどうしますか?

僕は、白馬村にあるモンスタークリフ株式会社にて通年、ウィンタースポーツ用品に特化した買取販売を営んでいます。事業を一言で表すと「リユース事業」です。
会社のミッションとして「ウィンタースポーツ用品のゴミを出さない世界へ」&「不要な人から世界中の必要な人へ」を掲げ、ウィンタースポーツをもっと身近にしスポーツ人口を増やしたいと強く思い事業を営んでいます。

画像1

日本中で不要となったウィンタースポーツ用品を年間数万点、査定し買取させて頂き1つ1つ再生させ、次の必要としている人へお届けしています。ウィンタースポーツ用品は、自然に返らない物がほとんどのためリユースを通じて、ウィンタースポーツ用品のゴミを出さない世界へ向けて日々邁進しています。
リユースを通じてモンスタークリフが、次に目指すべきことは、リサイクルの循環後に完全に破棄となったウィンタースポーツ用品に新しい価値を生むことだと思っています。今回はそんなお話しです。

画像2

サーキュラーエコノミー(循環型経済)という考え方

最近よく聞く言葉ですが、端的に言うと「破棄されていたものを新しい資源として捉えて廃棄をだすことなく循環する経済」になります。
つまりキーワードは「循環」です。どう循環させるのかがポイント。

モンスタークリフでは、リサイクルを通じて最終的には「ウィンタースポーツのサーキュラーエコノミー(循環型経済)」を目指したいと思っています。

画像3

「リユース」と「循環」の違いとは

リユース経済では「生産」⇔「消費」を行ったり来たりして最終的に「廃棄」へと進むのに対してサーキュラーエコノミーでは、リサイクルの後に廃棄をゼロにさせ新しい形の価値へと生まれ変わらせるのがポイント。そのためにリユースやリサイクルがしやすいように最初から設計されていたり、商品を長持ちさせるような仕組みになっていたりします。

画像4

なぜサーキュラーエコノミー(循環型経済)が大切なのか

これから将来、世界の人口が増え続けこのまま大量生産&大量消費で突き進むと資源不足が世界中で発生する。そして気候変動、温暖化、大気汚染等が更に深刻化になる。
つまり地球上の資源は足りなくなり持続可能な発展がとても厳しくと言われています。この流れに歯止めをかけるサーキュラーエコノミー(循環型経済)という考え方&仕組みが大切とされています。

画像5

ウィンタースポーツのリサイクルを通じてサーキュラーエコノミー(循環)を考える

モンスタークリフ(株)では、ウィンタースポーツ用品のリサイクルを通じてサーキュラーエコノミーに取り組むにはどうしたら良いのかを考えていますが、現在のところ明確な答えはでていません。
リユース経済では「生産」⇔「消費」という何往復かするリサイクルの流れにおいて最終的に行き着くとことは「破棄」となります。

画像6

つまりスキー、スノーボードが完全に使われなくなった時に「破棄」ではない新しい価値をどうやって創出できるのかがポイント。恐らく、世界中のウィンタースポーツ用品を取り扱う会社でこの領域に取り組んでいる会社はまだ無いと思います。

では破棄するスノーボードに新しい価値を生むにはどうするのか?

今回のお話しは、ウィンタースポーツのサーキュラーエコノミーという立派な話しにはなりませんが、まず考えたいのは、スキー、スノーボードは自然には完全に返ることができないものです。最終的に破棄する道具を長く使ってもらえるような新しい価値に創出するという軸で考えてみます。

画像7

①ロングスケートボードとして再生させる
完全に不要になったスノーボードをサンダーで切りトラックとウィールを取り付けしてロングスケートボードとして再生する。スノーボードはめったに折れないのでロングスケートボードとして再生できれば長く使用することが可能だと思います。

②ベンチとして再生させる
不要になったスノーボードを集めてオシャレなベンチを作る。特にスキー場やウィンターリゾート地に沢山あれば面白い。一度、ベンチになってしまえば壊れることはほぼないのでかなり長く使用することが可能だと思います。

③壁として利用する
お店やBARのオシャレな壁として再生させる。写真は、白馬村にあるお店です。大量のスキーは20年以上前のもの。部屋の内壁になってしまえば、長く使用されるのではないでしょうか。

画像8

③気候変動等のアクションとして利用する
気候変動のアクションとしてお店の看板や塀に設置する。写真は不要になったスキーで国旗にしています。大量のスキー&スノーボードを使って気候変動のアクションとしてアート作品を作ることも可能なのではと思います。

④加工しオフトレ用のボードとして利用する
意外と根強い人気のあるオフトレギア。トランポリンでトレーニングできるようにエッジをなくしてショートサイズのボードとして利用する。トランポリン用の市販のボードはありますが、金額が高いため需要はありそうな予感がしています。

画像10

まとめ:結論としては現在模索中です

リサイクルを通じて、最終的には、ウィンタースポーツのサーキュラーエコノミーを目指していますが、現在色々と模索しています。
弊社 モンスタークリフ(株)は、白馬村にあります。白馬村からウィンタースポーツのサーキュラーエコノミーを世界中に発信することができれば、本質的だと思っています。良いアイデアがある方がいらっしゃいましたらお気軽にご連絡を頂ければ嬉しいです。
白馬村にてモンスタークリフの挑戦はまだまだ続きます。
ー終わりー


画像9



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?