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通年型 新スポーツを作る。スーパースライダーこそ低山スキー場の再生に繋がるのではというお話し

スーパースライダー(別名サマーボブスレー)とは、ステンレスの半円で作られたコースにブレーキレバーが付いたカートで下りを一気に駆け抜けて遊ぶアクティビティ。
旧西ドイツで発明されヨーロッパや欧米では本格的なコースが多数存在する。日本では、長さが数百メートル程度でスキー場の夏の利用法の一つとして昔から存在する。
実はスーパースライダーが、通年を通じて低山スキー場の再生に大きな可能性があるのではというのが今回のお話しです。
まずは、どんなものなのかを知ってもらうために先日、家族で行ってきた新潟県の湯沢高原にある全長706mのスーパースライダーの動画をご覧下さい。

近年の低山スキー場の大きな課題は「暖冬」

低山(標高1,000m以下程度)のスキー場の大きな課題は、近年の気候変動や暖冬により雪がかなり少なくなってきていること。冬に営業できないスキー場も増えてきている。高額な人口降雪機を導入したとしても気温が高ければ雪は保たれない。
日本のスキー&スノーボードの人口は、横ばいでウィンタースポーツ愛好者は、雪が無い低山のスキー場から雪がある高山のスキー場へと足を運ぶようになる未来が見えている。
 
つまり低山のスキー場は、再生を急ピッチで考えていかないといけない時代。もちろん現場の方は、再生を誰よりも考えて色々な対策で動いていると思います。
詳しくは、下記の資料より

わが国におけるスキー場運営企業の経営課題についての一考察
-株式会社マックアースの経営戦略を事例として-
http://sig-iss.work/iss26/1-4.pdf

(※写真は高山スキー場ですがイメージです)

課題解決のキーワードは「通年営業」ということ

では、冬は暖冬でお客さんが激減し、夏は何かの対策でお客さんが増える。そして来年は、冬が降ればラッキーで全く雪が降らないと営業ができない。
低山のスキー場が、考えなくてはいけない解決策をシンプルに表すと「年々雪が少なくなってくる未来において通年、お客さんが来る状態を作る」ということ。

ではどうするのか?再生のキーワードは「コミュニティー」ではないか

どこのスキー場も大きな予算を組んで夏に新しいアクティビティーを作ったり、山の山頂に大きな絶景カフェを作ったりしている。つまり観光客を誘致するために競い合っているという点。もちろんそこもとても大切。
 
しかし僕が考える解決策のキーワードは「コミュニティー」
「競技人口は0名の新しいニッチなスポーツを作り広める」ということ。しかもその競技は、通年を通してスキー場でしかできないという点。
 
つまり、通年スキー場で遊べる「新しいスポーツ」として確立できれば、観光客以上にスポーツ愛好者としてリピーター性も高くコミュニティーも増大し他社と差別化&差異化ができるのではないかということ。

僕が提案するのは通年スキー場で「スーパースライダー」を新スポーツとして確立する案

昔から一部の場所で存在する観光客をターゲットとしたアクティビティー「スーパースライダー」
スキー場の広大な自然の斜面を利用して遊ぶ。まさにスキー場が一番適したフィールド。
 
何故、スーパースライダーが、通年を通してスキー場で新しいスポーツとして確立できると思うのかを5点にまとめてみました。

①ルールや道具がシンプルで競技性やリピーター性に優れる点
②子供から大人まで遊べダブルスも可能な点
③低山の雪が少ないスキー場で通年遊べる点
④乗り物に愛着が湧く点
⑤世界的にみてもスポーツとして取り組んでいる人がいない点

①ルールや道具がシンプルで競技性やリピーター性に優れる点
持論ですが、スポーツはシンプルなルール、シンプルな道具であればあるほど競技人口、愛好者は多い傾向がある。(サッカー、バスケ、卓球、バトミントン等)
スーパースライダーは、ステンレス鋼で造られたコースに車輪のついたカートで滑る。カートにはブレーキレバーがあり、手前に引けばブレーキ、押すとブレーキが緩んで加速。速度コントロールは、あくまで乗っている人がするのがジェットコースター等との違い。とてもシンプルで最高速度や速さを競い熱中できる。つまりスポーツ性が高いという点。

②子供から大人まで遊べる点
スポーツとして確立する場合、スポーツ人口よりも大切な視点は、スポーツ愛好者の年齢の幅。スーパースライダーの場合、子供から大人まで楽しめる。そして子供&大人、大人&大人 等の2人乗りでの遊びも可能。
つまり、卓球で例えると「ダブルス」が存在するのだ。これもスポーツとして確立できる可能性が高い点。

③低山の雪が少ないスキー場で通年遊べる点
今回、ここが1番のポイント。では雪が降ったらどうするのということ。
将来的に低山のスキーエリアは、年々降雪が減っていくことが前提な未来。
 
乗り物を夏用&冬用の2種類を作る。できれば同じシャーシを使いタイヤとソリを入れ替えるだけみたいなシンプルなものにする。
下記、冬になると写真のステンレスのコースは、全て雪で覆われスーパースライダー専用の冬用の乗り物(ブレーキありのソリみたいなイメージ)で遊べるようにする。
これにより冬でもスポーツとして練習可能となる。

あくまで冬はオフトレのため、夏にはできなような雪でバンクを大きくしてみたり、新しいコース(ステンレスのコースは雪に埋めるだけ)を作ってみたりすることができる。
つまり、通年、雪が少なくてもスキー場でスポーツとして練習できるという点。

④乗り物に愛着が湧く点
スポーツとして意外と大切な軸。自分の道具に愛着が湧くスポーツかという点。これもスーパースライダーは適している。
雄一、日本語で「愛」+「物」で表すことのできる熟語は、「愛車」なのだ。
 
つまり、スーパースライダーで乗る「自分の愛車」に愛着が湧く。最初はレンタル機で練習したら恐らく自分の愛車が欲しくなるはず。もちろん、この愛車も独自で開発しスポーツ用のモデルとして販売する。カート(愛車)自体は、シンプルな設計のため恐らく低価格で販売できるいうのも良いと思う点。

⑤世界的にみてもスポーツとして取り組んでいる人がいない点
アクティビティーとしてのスーパースライダーは観光地にあるが、世界的にみてもスポーツとして取り組んでいる人がいないという点。
ヨーロッパや欧米では本格的なコースが多数存在するが、まだまだ観光地のアクティビティーとして存在している。

つまり、スポーツとしてのスーパースライダーの愛好者は、ほぼ0人ではないかということ。世界的なスポーツとして確立できれば、日本が、スーパースライダーの聖地となりコミュニティーができてインバウンドの愛好者も誘致しやすくなるのではという点。
(参照:https://www.wiegandslide.com/home.html)

まとめ:スポーツとしてのスーパースライダーが日本の低山スキー場の再生に繋がるのでは

個人的には、これからの低山のスキー場の再生のキーワードは、「コミュニティー」だと思っています。何を通じてどうやってコミュニティーを作るのかがポイントではないのかなと感じています。
今回は、スーパースライダーが「新しいスポーツ」という軸で年齢も幅広いスポーツコミュニティーを作れるキッカケになるような予感がします。
 
下記、僕のスーパースライダーのツイッターの動画も、投稿から約24時間で600以上のイイね数。200件以上のRT数を突破していることから、このアクティビティをスポーツとして確立できた時の潜在的なニーズは高いかと思います。ー終わりー

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