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【転職活動記_7】総括

転職活動記ですが、今回はPart7ということで、転職活動記最終話となります。

総括ということではあるんですが、学びと振り返りに関しては前回のPart6でしてしまったので、転職活動で新しく多くの人とコミュニケーションを取ることを通じてアップデートできた自身の考えや価値観を、まとめていければと思います。

※Part6の内容について気になる方は、こちらを参照ください

大きく分けると、以下の2点がアップデートされた考えになります。
● 人は経験していない事を評価できない
● 掲げているバリューや行動指針を、個ではなく組織全体で体現するという考え方

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● 人は経験していない事を評価できない
当然自身の経験や価値観について徹底的に内省をし納得した言語化をした上で選考に臨むわけなんですが、面接官からは意図と違う解釈をされたりという事が何度かあった様に感じています。

そう感じたシーンとしては、
(1)在職年数だけでコミットメント力を判断されてしまう
(2)副業をやっていることが本業を疎かにしているのではないかと疑われてしまう

上記2つ。

(1)に関しては、数回に渡り複数社から言われ正直かなりむっときてしまい言い返してしまう様な場面もありました。というのも、2社目が1年半で離職をしており、その点について問いをたてられる事が結構あったんです。

当然何も知らない中で履歴書だけを見て気になるところから聞いていくスタイルであれば分かります。
ただ、この事象があった面接は、1時間たっぷりこれまでの経歴についてコミュニケーションを取った中で、今まで口を開かなかった面接官がいきなりこの質問をしてくるパターンでした。

挑戦の数が増えれば失敗の数も比例して増えてくると思います。考える事から放棄をし惰性で同じ環境に居続ける人と、自分の志に従い、何の成功の保証もされていないスタートアップに飛び込み、1年1年資金ショートの足音を耳にしながら走り続ける人、どちらの人がコミットメント力が高いでしょうか?
私は後者だと思いますし、実際任された仕事に関しては、途中で逃げ出さずに最後まで責任を持って遂行をしてきている自負があります。

どちらにせよ、事実としてその様に聞いた面接官の方はスタートアップでの就業経験は積んでおらず、履歴書上の数字だけで物事を見ている様に感じました。

(2)に関しては、個人の生産性の高さの証明になるかと思い、積極的に面接の中でアピールをしていきました。当然その様に捉えていただく面接官がいた一方で、疑いの目を向け実際にその様な質問をする面接官も一定いました。

本業が疎かになるほど副業をするのって難しいんじゃないかと思うんです。
当たり前ですけど、どの会社でも全社での目標達成に向け、適切な業務の差配や各チームでの目標数値の設定があるわけで、手を抜いたり疎かにして達成できるほど甘くないですよね。

その中で、自身の業務を適切に管理し、タイムマネジメントを行いながらパフォーマンスを発揮する事で初めて出来るのが副業だと思っています。

こういうご時世なので副業OKということで謳っている会社も少なくなってきましたが、実態として行っている人はまだまだ少数派の様です。

ホンネの転職白書 2021.10.11更新
https://onl.la/rqKXdyr

副業をしている人が8.0%でその内事業として定期的に行っていると思われる10万円以上売上を上げている人が34.4%なので、ビジネスマンの約3%が定期的に専門性を求められる副業をおこなっているということになるかと思います。

この様な実態だと、まだまだ副業についてイメージを持つことが出来る面接官は多くないのかもしれません。

・・・

少し愚痴っぽくなってしまいましたが、一歩引いて考えてみると、
経験した事がないことについては、フラットな目線を持って判断をする事が難しい』という事なのかなと感じました。

『スタートアップで就業をしたことがないから』
『副業をしたことがないから』
この"ない"が思考に制限をかけているのではないかと。

今もそうかは分かりませんが、Googleは自身の価値基準の範囲で理解できない人こそ採用すべきであるということを面接官に伝えていたそうです。
また、同じくGAFAのAppleは、広告キャンペーンに「Think Diferent」というキャッチフレーズを使った事は有名ですね。
この様な話を耳にすると、違うことや曖昧さや経験がないことを受け入れる力は貴重な能力で、GAFAの様に影響力を高めていくためには、組織にとっては必要な力ではないかとすら思ってきました(言い過ぎですね。笑)

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● 掲げているバリューや行動指針は、個ではなく組織全体で体現するという考え方
ここはかなり目から鱗でした。私は、企業が掲げているバリューや行動指針は個々人が体現できて当たり前と考えていましたし、それこそがバリューや行動指針であると考えていました。ただ、ここに関しては体現の濃度の様なものが個々人によって大きく異なる事実があることに、気付かされました。

具体的には、以下のエピソードをお話しできればと思います。
(1)チームワーク溢れる社会を目指す企業の面接官が圧迫面接をしてくる
(2)志を重んじるビジョンを掲げる企業の若手が想いを抱けず疲弊

(1)に関しては、オンライン面接で採用担当の方から受けた対応についての話です。働き方や組織づくりに対して先進的な考えを発信している企業だったのでとても楽しみにしていたのですが、仏頂面で挨拶もいただけず(流石に挨拶がいただけなかった採用担当の方は転職活動の中でこの方だけでした。笑)、どの様にしてこの方がチームワーク溢れる組織を作っていくのかなあというのに疑問を感じたのを今でも鮮明に覚えています。

(2)に関しては、
選考途中で若手メンバーの方々との面談を行って頂けるということで、普段選考の場に中々出ない方々とやりとりをさせていただいた話になります。それまで複数回面接をしており、バリューの体現についてとても一貫性のある取り組みをされている企業だなと感じてましたが、若手メンバーの方々と話をした時に、ビジョンに対しての否定的な考えや、バリューの体現についてはそれどころではないという疲弊感を感じました。面談の場でその様な事をいってしまうのもどうかなと思いつつ(笑)、会社の将来を支える若手メンバーが疲弊してしまっているという事実に、バリューを個々人が体現できる組織状態を作ることの難しさをひしひしと感じました。

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ここで言いたいのはエピソードの2社が悪いという話ではなく((1)の採用担当の方は流石に問題がありそうですが 笑)、この様な話はどこの会社にも起こりうる問題で、どの会社も嘘をついている訳ではないのではないかと思ったという事です。もっというと、当たり前ですけど会社としては本気でビジョンの実現・バリューの体現が大事だと思っていると。

ただ、、、

規模が大きくなると制度でカバーしないと行けない部分が大きく、1人1人がバリューやカルチャーを体現していると言うよりは、同領域を推進する専門の部署が推進をしていく様になる

そうなると、制度やルールに則り動けば良い個人は、バリューやカルチャーを主体的に体現しようとする思考と行動がどうしても低下してしまう

それにより、公に発信している制度やルールと、個々人の思考や行動にどうしてもGAPが生じてきてしまう

外部からは公に発信している制度やルールしか見えないため、個々人の思考や行動に違和感を感じてしまうケースが出てくる

こんな流れなのではないかと思っています。

私個人として納得した訳ではないですが、組織規模に応じて目的達成のために実行する手段が異なるのはそりゃそうだよなとか、最大公約数的に多くの個人を持ち上げ導くアプローチを取るべき時もあるよなとか、きちんと理解をしました!

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以上、『総括』となります。

転職活動で新しく多くの人とコミュニケーションを取ることを通じてアップデートできた自身の考えや価値観を、まとめてきました。

今回の投稿で、転職活動記は終了となります!ご覧になっていただきありがとうございました!

何かこの記事を見ていただいた方の転職活動の一助になるような情報がお伝え出来ていれば嬉しいです。
(具体的なご相談等をいただくケースも多いのですが、その場合はtwitterでご連絡をいただければと @kaporusugar )

それでは!!

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