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組織は事業をドライブさせる為の器である


大変ご無沙汰しています。

定期的にアウトプットをする事で自身の考えを整理したり、内省を行ったりということを目的にnoteで発信を続けてきていましたが、最近職場でのメインミッションが代わりなにぶん未経験でのチャレンジだったので内省をする時間と心の余裕もつくれず、気ずいたら今日になってしまっておりました。。

未経験でのチャレンジは何をしているかというと、マーケティングを行っています。B2Bマーケティングで新規顧客の創造の為のセミナー開催やツール活用・代理店/パートナー開拓〜折衝等を行っています。

前のミッションは採用・育成・定着を行っていた為、人と組織に関して深く考えそれを会社に還元していくことが仕事の一つでもあったのですが、今はいかにして事業を成長させる為に直接的に顧客を流入させるかがミッションとなっています。

人材開発・組織開発に長らく携わっていたからこそ、その分野から外れることで見えてきたことがあり、そちらをシェアさせてもらえればと思います。

組織は事業をドライブさせる為の器である

最近強く思っているのが、標題でもあるこの点になります。
この点について良い・悪いという禅問答をするつもりがあるわけではなく、資本至上主義で成り立っている現在の市場においては組織(働く人)のためだけの組織運営はあり得ないということになります。

ちなみに私自身は、Teal組織に強い関心を示す人と組織を無機質なものとして扱うことを正としているタイプではないので、その点はご留意ください。

▼Tealに関心を持った背景と私の価値観が書いてある記事です

そもそもなんですが、ほとんどの人が働く会社って要は「株式会社」なので、そもそも株式を発行して投資家から資金を調達し、その代金で事業活動を行なう会社という大前提がある上で経営がされている訳ですよね。
当たり前ですけど、そこに人とか組織とかって話は出てきていない訳なので、株式会社でありながら「うちは事業の成長は目指さず、組織で働く人達の幸せだけを追求します」と堂々と言ってしまっている方がある種の違和感な訳です。

でも、従業員満足度をあげることが最も重要だ(ES向上、エンゲージメント向上 等)という言葉が取り立たされて今ではHRの中では常識となっている様な概念は、何故それこそ"常識"となっているかという話ですよね。

これは、今の日本においては経済成長がほぼ飽和をし高度経済成長期の様な連続的な成長は望めない時代になっていると。なので長く組織に勤めることで自身のメリット(報酬の上昇)が望めるという訳ではないので、

組織に長く仕えること = 自身の幸せの増加

の構図が成り立たなくなってきていると。そうすると、組織に仕えるという手段の価値が低くなってくると。そうすると経営サイドは、事業を成長させお金を生み出す労働者が居なくなり株式会社の前提がなりたたなくなる為、"従業員満足度をあげる"という事が、労働者が『その組織に使えること = 自身の幸せ』の構図を完成させる為に最も効果的であるという選択になる訳です。

なので、今はコロナ禍で特定業界に関しては景気も本格的に冷え込む可能性も見えてきているので、また流れも変わるかもしれません。
『自身の幸せを担保するためには企業に守ってもらうのが一番』という考えは当然再燃します。そうなれば、経営サイドから見ると何に対して力を割けば事業を成長させお金を生む為の効果的な施策になるのか(従業員満足度の優先順位は落ちる)というのも、変わってきますよね。

そんな事を、スタートアップで2社働き、コロナ禍において自身で創りあげた部署を解散せざるをえなくなり、新しくマーケティングチームに異動し、違う角度から経営を見て、しみじみと感じました。

で、経営層と従業員の軋轢ってHRに携わっているとどんな組織でもありますが、「結局そこなんだな」とも思いました。前述の様に経営層にとって従業員満足度を上げることは事業を成長させる為の投資だが、従業員にとってはその言葉を表層的に受け取り自身の利益になっているか否かという単一的な視点で働いてしまう人が多い訳ですね。そりゃあGAP生まれてしまっているよなと。

本件における現時点での結論

従業員が株式会社(経営)に対して「自分のことを幸せにしてくれる」なんて期待をするのはお門違いで、いきつくと、自分の幸せは自分で掴むという強い意志と経験・スキルを養う事が大切(それが自分が大事にしたい事を守り切れる事につながる)

いつもながら徒然なるままに書かせていただきました。

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