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出産直前の本音 〜自分自身のための記録〜

出産前にpcで記録した内容そのままこちらに残してあります。
これは出産日の3日前。


妊娠検査薬で調べた初期の頃(2023年2月)は奇跡ってこういうことか…と思った。半信半疑だった。

うっすらな線が出た検査結果を寝る直前の夫のところにトイレから出たそのままの勢いで持っていったのを思い出す。


あの時は戻された卵が無事に着床するなんて全く、もうこれっぽっちも思っておらず、きっと妊娠した!となるには最短で3年
なんなら無事に妊娠継続するだなんて、まぁ5年くらいかかってやっと第一子かなって、自分の中ではそんな未来予想だった。夫には言えないがそのくらいで構えてないと我が身の精神が保たないだろうって思っていたのだ。


そのくらい不妊治療って長い道のりなんだろうと。

SNSが普及した現代でスマホ片手に調べまくっていた私は思っていた。

フェイシャルサロンのお姉さんも娘が産まれるまで8年かかったと教えてくれたり、身近な友人からも100万かかって採卵して子供ができた先輩がいたと聞いた時

『いやーできたら奇跡に近いことじゃん笑』って。

これだけ現代発達したって、やっぱり人間の誕生を医学で補助なんて無謀なのだと。


それでも無事に着床して今これを書いている10月、妊娠39週目に入った今日(2023.10)

奇跡って10ヶ月続くもんなのか…?と、いまだ信じられない。

お腹にPCを乗せながらこうして打っているとたまにお腹がもぞもぞと動く。全然生まれる気配ないみたいなので育児日記がてら書き始めたものの愛情深い言葉が紡げない。


お腹の子をこの目で見るまでは人間がお腹に入っているという実感がないのが理由だろう。

どこぞの誰かが言っていたが、本当に人間がというよりエイリアンでも入ってないか?と思う。

エコー写真で人間ぽい顔を見ていても『わぁー我が子ですね嬉しい愛おしい』とか全くない。

鼻の形で、あ、夫に似てるわとかしか思わなかった。それでもまだ自分としては我が子に関心あるようなことを思ったなと思ったくらい。淡白。

本当に入っているのか?それよりも、に、にんげん…なのか?みたいな感覚だ。


不妊治療していた去年〜今年頭は子供を欲しい家族がごった返す病院に通っていたわけだが、その間母性感情や子供欲しいという強い感情が湧き上がってきたわけでもない。いろんな家族がいるというのを目の当たりにしたのもあって、自分がすぐ不妊治療のクリニックから卒業できるわけないと半ば諦め感情のまま待合室でぽちぽちゲームしていた。

そして今でも母性感情はほぼない。と思う。


赤ちゃんのものを買う際も隣に立つ夫と比べたら私自身冷めているなと思うことが多々あった。

必要なので買っておかなければというくらいで待望の我が子のために、初めて触れるものはいいものを。みたいな感情はちょびっとはあったかもしれないがほぼほぼなかったと思う。

むしろ赤ちゃんのものってこんなに値段するんですか!?と初めて足を踏み入れた赤ちゃんのお店の中でびっくりしたくらい。


ベビーカーひとつとってもそんなします???みたいな値段だ(3〜10万弱)

チャイルドシートも夫がふるさと納税の返礼品で頼んでくれなかったら、私自身吟味して買ったのかと言われたらそこまでじゃないだろう。ちなみに実家の車のは母が買ってくれた。(6万円くらい)

まだ生まれてない我が子にももし将来子供ができるならチャイルドシートくらいぽんっと買ってあげられるばあさんにならないとな。とは思った。

そのくらいの夢は見るくらいには子供のことを気にかけているのかもしれないとその時ふと自分自身に笑った。


実感がわかない=母性がない

なのかもと思ったりしているが、少しばかりは気にかけているみたいで自分に安心したのかもしれない。



現状、女に生まれて結婚してみて妊娠してみてのコースを先人達のように辿っているところだが、母ってすごいなと思うことしかない。妊娠してから世界中の母という生き物に尊敬しか出てこない。ショッピングモールやその辺を歩いている子供連れのお母さんに勝手ながら尊敬の眼差しを送っている。

妊娠って自分の連れ添ってきた体が思い通りに事運ばなくなる事ばかりだ。

人の体を乗っ取っておいて胎児が無事に育つかなんてわからないし、この世に生み出す時も母子共に無事かなんてもっとわからない。(これからそれを経験するのかと思うと憂鬱なんだけども笑


乗り越える関門がたくさんある上に、それをこなした結果1人の人間を生み出し、尚且つある程度一人でも生きていけるように育てる???ゲームみたいにやり直し効かないのに???って感じ。世の母強し。


♂の方がよっぽどいいじゃんと思ってしまうが、男も男で色んな苦労があるだろうから一概にはいえない。

だがパワハラで精神的にやられることはあっても戦争でもない限り体が外的因子のせいで内側から作り変えられるなんてのは♀だけだと思う。理不尽すぎる。



そんな理不尽な10ヶ月がやっと終わろうとしているが、生まれても何かと困難が待っているのだろう。終わらないな、もし乳が出るなら体の改造は継続中ってことか。


今のところはそこまでわかるほど感情に波がないのだが、妊娠初期の頃だけは原因不明のイライラが止まらなかった。これが一般的な生理中の女の感情の揺れなのかなと生まれて初めて学習したくらい、いつも感情がブレるなんてことはなかったせいで産後にあると聞くガルガル期ってのはどうなってしまうのか少し気になっている。


夫にイライラすることはあんまりなかったし、今のところ大喧嘩は起こしていなかったはず(記憶が正しければ)

実母には里帰りして一緒にいるせいかたまにイラっとすることもあるが、これは標準装備の母の言動なのであまり尾を引かず一瞬のイラで済んでいる。


産まれてから育児ノートに書くにも、こんなネガティブなことをキラキラしている可愛いノートに書くわけにいかないのでまた別に記録を残せればいいなと思っている。

今日で思っていることをさらりと書いてみるのも大事だなと思った次第だ。end




6ヶ月後の自分で読み返したが記録は大事だなと思いました。
過去の自分よありがとう


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