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変えられるのは…

 外体育で赤vs白のボール当てゲームをしました。
 ゲームの後、「〇〇さん、本当は当たってたよね。」「自分のところにボールが来ないから負けちゃった。」などの声が何人か囁くように聞こえてきました。
 このままの雰囲気は子どもたちにとってよくないと思い、教室に戻ってから次のような話をしました。


 「勝ち・負け」について話します。人は生きていれば必ず勝負をします。
じゃんけんなどの簡単なものから50m走やサッカー、野球のようなスポーツまでたくさんあります。勝負をすればそこには勝ちと負けが生まれます。ですが、負けた時、相手のせいにしてはいけません。

 例えば、漢字テスト。テストと自分の勝負です。そのテストで40点だったとしましょう。その時に「テストの問題が悪かったから自分は低い点数だった。(負けた)」と言うのは可笑しいですよね。じゃんけんでも自分が負けた時に、相手のせいにはできません。自分のせいです。
 

 では、チームスポーツの場合はどうでしょう。例えば、「味方がミスをした」「相手のプレーが上手かった」「審判が間違えた」などの自分の力ではどうしようもない負けがあります。
 その時に「味方が悪い」「相手がずるをしたかもしれない」「審判が間違えたに違いない」と思うかもしれません。
 しかし、どのように思っても、言っても、負けは変わりません。相手のことを悪く言っても、誰も幸せにはなりません。


 では、どうすれば良いのか。それは、自分の考え方を変えるのです。
負けた時は「次は自分がもっと動こう!」「仲間に声をかけよう!」と思うのです。相手を変えることは難しいですが、自分の心を変えることはできます。
 

 もし、どうしても悔しかったら、〇〇君がやった方法を試してください。〇〇君は負けて悔しかった時に、地面に「悔しいー!」と書いて思いをぶつけたそうです。悔しさは人にはぶつけず、誰も見えないところでこっそりやるのが素敵です。

 

 勝負にこだわることも大切です。しかし、勝負にこだわり過ぎて、仲間との関係性まで壊すのは良くないです。負けを素直に受け入れ、そこから学べる子に育って欲しいなと思いました。

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