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コロナ問題で、大打撃の「宿/ホテル」の皆様が使えるかもしれない「PR企画・アイデア」を7案出しました。 →使えるネタあれば、ぜひ使ってください

企画・デザインの会社「ブルーパドル」の、佐藤ねじと申します。コロナの影響でキャンセルが相次ぎ、大打撃を受けてるホテル・宿がたくさん出ていると思います。

しおたんが、そんな宿の皆さんの宣伝の場をつくった「素晴らしい行動」のように、ブルーパドルでも何かできることないかなとギルドメンバーで話しました。

それで、自分たちが「宿・ホテル」の人だったらどんな施策を打つか、アイデア出しをしました。

もちろん、抜本的な解決策は全然ないのですが、「何もしないよりは何かしたいけど、何をしたらいいかアイデアが出せない」宿・ホテルの関係者様にとって、ヒントになればと思い、書きました!(昨日、突貫で作ったので、案が粗いことはご容赦ください…)


宿泊客ではない、別のお客さんを探す

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まず少なくとも3月のあいだは、みんなが旅をキャンセルするので、旅行客に宿泊してもらうこと自体が難しくなりそうです。なので、宿泊料を割り引いても、なかなか来てもらえない現状だったりすると思います…。

そうなると、万策尽きてしまうわけですが、ここはいっそ宿屋を「宿泊客を泊めるサービス」とだけ定義せずに

●個室に分割された、半プライベートな空間貸し出しサービスとか
ピンチの宿屋だから出せる情報コンテンツはないかとか、

別の切り口を探すことで、新しいお客さんを探せないでしょうか。(かなり無理があることは、もちろん承知ですが…)



⭐️方向性1:空間を貸す

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〜コワーキングスペースとして貸し出す〜

⭐️お客さん
1:自宅作業になったけど、家では集中できなくて、作業場を探してる人
2:撮影場所を探してるYouTuber

宿やホテルは「部屋が個室に分割された、半プライベートな空間貸し出しサービス」と言い換えることができます。

空いてる宿がコワーキングスペースとして、有料貸し出しをしてくれれば、今のタイミングだと助かる人が、けっこういるんじゃないかと思います。

家では集中して作業できない人、気分転換に別の場所で作業したい人は、おそらく近所のカフェに作業しにいきます。でも、同じようにカフェに人が密集すれば結局、濃厚接触になるし、機密情報を扱う作業やオンラインMTGはできません。


宿やホテルなら、個室があるので、隔離されてる状態で作業することができます。以下のようなプランで、やってみたらどうでしょうか。

「料金プラン」
⭐️固定席プラン:空いてる個室を貸し出し。ちょっと料金高めでOK
⭐️フリー席プラン:ラウンジ・カフェエリアなどを貸し出し

●1時間:XXXX円
●3時間:XXXX円
●1日パック:XXXX円
●延長料金も取る

⭐️WiFi・電源ケーブルは無料貸し出し
⭐️外部モニタ・HDMIケーブルは、あれば無料貸し出し
⭐️飲み物などは、無料/有料はどちらもありうるけど、プランの中にしっかり「コーヒー飲み放題!」とかを明記することが大事


これは架空のホテルですが、こんなイメージです。

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宿・ホテル側がこのように、「ここで仕事できます!」としっかりプランとして明示することが大事だと思います。

実際のお客さんは近所の人なので、SNSで宣伝することも大事ですが、

●入り口に簡易ポスターを張り出す
●DMをポストに入れて配る

など、リアルなタッチポイントでの宣伝が、効果的だと思います。



⭐️方向性2:まるごと貸す

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〜宿をまるっと一棟、貸切に〜

⭐️お客さん
1:家族
2:会社の部署・チーム単位
3:預かれる体制があるなら、保育

小さな民宿向きの案ですが、1日まるっと貸し出しプランを用意。

家族とか、会社のチーム単位とか、まとまって集まりたいが場所がない人たちに重宝されるかもしれません。

また、近所の人たちが協力して保育体制がつくれるならば、一時的に保育施設として貸し出すのもWin-Winになるかと思います。(宿としては、保育の責任はとれないので、あくまで場所貸しをするというのがいいと思います)

これももちろん、有料で。



⭐️方向性3:近所の人に泊まってもらう

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〜地元割り〜

⭐️お客さん
1:子供が大型春休みになって旅行に行きたいけど、行けない家族。その中でも特に「お金に余裕のある」家族狙い

2:打撃を受けてる観光業の応援のための「募金的」にとお金を出してくれる人

コワーキングの案でも書いたように、近所の人をお客さんにできないでしょうか。こちらの案は、仕事目的でなくて「近所だけどあえて泊まってみてもいいよ」という人を狙う案です。

ふつうは近所なのに意味なく泊まる人なんていません。しかし、上記のような割引キャンペーンを出すことで、「お金に余裕のある」家族が、渋滞してるし電車も乗れないから、すぐそこの宿に泊まってみるか。とか、

京都に住んでるけど、地元の観光業の応援のために、京都の宿に泊まってあげよう!みたいな人も出てくるかもしれません。

少なくとも僕なら、近所でそんなプランあったら、泊まってみたいです。

これは架空の宿ですが、例えばこんな感じで「地元名+割」みたいな名前で、打ち出すようなイメージです。

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⭐️方向性4:今だからできる宿PR

上記のような、マネタイズプランは難しいとしても、3月は多くの人が自宅にいて「暇」が生まれます。

これは、宿やホテルをPRするには絶好の機会です!

宿泊者は呼べないとしても、せめて何かPRができないでしょうか。

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妄想宿泊

⭐️1:宿の「部屋・温泉・食事」などの画像を、みんなが使えるように開放する
⭐️2:それをつかって、ユーザーに架空の宿泊日記を書いてもらう

宿に泊まっていないのに、あたかもその宿に泊まって、極上の旅をしたかのような妄想宿泊日記。架空の恋人との妄想宿泊デートや、食べてもいないビュッフェの食レポ。そんなレポートをnoteで発信する企画です。

これは、宿を応援したい人が書くイメージです。

ただ、妄想宿泊の記事を書くためには、宿の画像が必要なので、宿側は部屋写真などの素材をどこかにアップしてすると良いでしょう。(ギガファイルでも、Dropboxでも何でもいいので)

ちょうどnote主催で、「#私のイチオシ」という企画もやっています。こういうのを利用してみてはいかがでしょうか。



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ホテルのVlog

もしお客さんがいなくて、仕事も手が空く状態でしたら、Vlog的に宿を紹介する動画を、定期的に撮ってみるのはいかがでしょうか。

Vlog
ブログの動画版。寝ている様子だけを撮影するものや、日常生活を淡々と映すものなど。
https://www.sony.jp/camera/vlog/news/1/

YouTuberのように上手にしゃべったり、作り込んだ動画でなくても良いので、ただ淡々と、ホテルの風景とかそこで働く人たちを撮影していくようなことをしてみてはどうでしょうか。

働いている自分たちにとっては当たり前の風景でも、「風呂上がりに、ゲーセンで遊べるこんな場所があるのか!」とか、「こどもが遊べるエリア、かわいいじゃん!」とか、「このホテルマン、めっちゃ面白い!」みたいな、誰かのツボ刺さるものが、撮れるかもしれません。


きれいに見せようと構成されたホテルのHPでは、意外と魅力は表現できていないものです。生の姿を、自分たちで撮影してみてはいかがでしょうか。

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極端なことを言うと、

お客さんがいなくて寂しそうにしてるホテルマンのVlog動画

にも価値はあります。逆に気になって観ちゃうかもしれませんし、それを見たメディアが取り上げてくれるかもしれません。

ふざけた感じで撮影すると反感を買うかもしれませんが、「哀愁」ある感じで撮れば、良いような気がします…。ここのニュアンスは難しいですが、等身大のままの映像が、良いかと思います。




⭐️方向性5:有料note募金

打撃をうけた観光業などに対して、クラウドファンディングによる募金活動も増えてきました。その流れに合わせて、

宿やホテルがnoteの有料記事を書いて、「その有料記事を買ってもらう」のはいかがでしょうか。募金的な意味をこめて、記事を買ってもらうのです。

とはいえ、何にも面白そうではない有料記事を買うのは、募金する方もテンションが上がりません。かといって、文章のプロでない人たちが、面白かったり、情報価値のある記事を書くのは難しいかもしれません。

そこで、文章を頑張らなくても、「こんな有料記事なら、買っちゃう人がいるのでは?」というものを2つ考えてみました。(これ以外にも、たくさん有料記事のネタはあると思いますが)


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⭐️「部屋の稼働率という情報」を売る

宿側からすると、ガラガラの場合、いくつ部屋が空いてて、稼働率はどれくらいになっているかという情報は、シェアしたくないはずです。

でも一般の人からすると、宿の稼働率って何%が平均で、3月のこの状況だと何%くらいになっているのかみたいな情報は、けっこう面白いと思います。

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だからそこを逆手にとり、有料noteでその情報を公開。(具体的な売り上げまで出すのかとかは、お任せですが)。

そうやって、記事を見てもらいつつ、そこに、いろいろ宿の写真を貼って、宿のことを知ってもらうPRにもする。という案です。




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⭐️ひみつって言われると、買いたくなる

あともう1つの案は「ひみつ」です。何でもいいんですが、「ひみつ」が有料記事で読めたら、気になって買っちゃうかもしれません。


例えば、

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●「XXホテル」名物女将の初恋話: 500円

みたいな記事があったら買っちゃいませんか…?


あるいは

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●XXホテルオーナーの「墓場まで持っていきたいひみつ」 10000円

みたいに「ひみつ」がめちゃくちゃ高額だったら、逆に買ってみたくなりませんか?


もちろん払ったなりの情報は欲しいですが、応援してもらうための募金を、ちょっとコンテンツ的に面白くするだけで、注目のされ方が変わるのかなーと思ったりもします。


⭐️有料noteの注意点1:「手数料がかかります!」
詳しくはこちら

●決済手数料
クリエイターご自身が登録されている決済手段ではなく、購読者の決済手段によります
クレジットカード決済:売上金額の5%
携帯キャリア決済  :売上金額の15%

●プラットフォーム利用料
売上金額から決済手数料を引いた金額から差し引きます
有料記事、有料マガジン、サポート、サークル:10%
定期購読マガジン:20%

●振込手数料(売上金のお支払い時)
270円
⭐️有料noteの注意点2:「振り込みが翌月末」
すぐに入金されると思って、キャッシュフロー計算に入れてると、間違うかもしれないので、ご注意ください!




さいごに

けっこう長文になってしまいました。

全国で休校のニュースが出て、思わず何かアクションできないかと考えて、金曜の最低限やらないといけない仕事を集中して終わらせたあと、午後から、突貫でアイデア出しをして、この記事を書きました。

突貫なので、変だったり恥ずかしい案になっていて、あとで見返して修正したりするかもしれませんが…、でももし本当に宿・ホテル関係の方で、PRネタに困っている方で、少しでも役立つネタがあったら幸いです。


ネタを使ってみたいけど、奇抜すぎて出しにくいと感じるなら、この記事のリンクもつけて、「こんなこと書いてる人がいたので、乗っかって実施してみました。」と言えばいいと思います。

宿がいきなり、「ひみつ」売ります!と有料記事を出すと、びっくりされるかもしれませんしね…


コロナが今後どうなるのか分かりませんが、僕は僕のできることをしようと思います。

「もっとこんなアイデアも欲しい」など、フィードバックあれば、ぜひお待ちしています!

よろしくお願いします。


●アイデア出しのメンバー

佐藤ねじ(プランナー/アートディレクター)
くろやなぎてっぺい(映像作家)
宮川サトシ(漫画家)

ブルーパドル
https://blue-puddle.com/

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